歌手のNoBこと山田信夫さんが8月9日、腎臓がんのため61歳にて逝去。所属事務所「MOJOST」が8月13日に公式X(Twitter)を通じて訃報を伝えています。

逝去したボーカリスト・NoBさん(画像はNoB公式サイトから)
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華々しい活動続けるも……

 NoBさんは1984年にハードロックバンド「MAKE-UP」のボーカルとしてデビュー。同バンドは、1986年リリースの「ペガサス幻想」がテレビアニメ「聖闘士星矢」の初代OPに採用され、世界的な人気と知名度を博すようになりました。

 バンド解散後は複数のプロジェクトに参加するかたわら、音楽プロデューサーとしても活動開始し、「轟轟戦隊ボウケンジャー」「天装戦隊ゴセイジャー」の主題歌を手掛けるなど、特撮ドラマ作品の世界でも活躍を続けていました。

 NoBさんは2024年4月の海外公演直前、体調が悪化し検査を受けた結果、脳腫瘍が判明。医師の指導のもとで治療とリハビリを続け快方に向かっているとし、自身も「負けるかよ!」と健在をアピールしていました。

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死去半年前にはがん告白

 健康不安を抱えつつ歌い続けてきたNoBさんですが、2025年2月には、自身が腎臓がんを患っていたことも公表。

 2018年に診断を受けていたといい、今までは可能な限り通常の活動を行ってきたものの、以降は体調最優先で仕事をこなしていくとしており、「僕には歌うこと以外 感謝の気持ちを表す事が出来ないんだ」と心中を吐露し、青空にぽっかりと浮かんだ雲の写真も併せて掲載。「新しい旅立ちの日に 縁起モンとして載っけさせてね」とつぶやいていました。

 NoBさんは病の公表後、6月28日には大阪でアコースティックライブを実施。翌29日には現地でファンとの打ち上げイベントに参加し、「ほんと、この空間は特別な楽しい場所なんだなって 毎回感謝です 次は東京は両国で会いましょう」とつづり、会場となった店の前で撮影した集合ショットも公開。

 7月6日に東京で開催したライブも盛況に終わったものの、以降のイベントは体調不良で欠席となり、自身の手によるコメントと写真は6月末のものが最後となりました。