ある人気クリエイターが公開した『モナ・リザ』の“二次創作”が、X(Twitter)で「めちゃめちゃいいです!」「じわじわきます」と話題に。この投稿は記事執筆時点で16万回以上表示されるなど、多くの注目を集めています。

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『モナ・リザ』にマーモットを抱かせたら……

 投稿したのは、Xユーザーの「マーモット中毒さん(@marmot_addict)」。高山帯に住むリスの仲間「マーモット」に特化したクリエイターで、癒やされてクスッと笑えるようなユーモラスなアートで人気を博しています。

 そんなマーモット中毒さんが公開した作品が『マーモット中毒になったモナ・リザ』。レオナルド・ダ・ヴィンチの名画『モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)』で描かれた女性がマーモットを抱っこしている姿が表現され、さらに“ペットは飼い主に似る”とばかりに、マーモットが女性と同じポーズをしているのがなんともかわいらしい作品となっています。心なしか肖像画の女性がもとの絵画よりもうれしそうな表情に見えてくるような……?

『マーモット中毒になったモナ・リザ』
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作品の出どころ・信頼性を守る“新技術”を適用

 こちらの『マーモット中毒になったモナ・リザ』は、SUZURI(GMOペパボ)と大日本印刷(DNP)が共同で取り組む実証実験により制作されたもので、DNPが運営する「イメージアーカイブ・ラボ」を通じて提供された公式画像に「コンテンツクレデンシャル」という技術が適用されています。

 この技術は、画像コンテンツに作成者やライセンス情報などのメタデータを埋め込むことで、作品の来歴や真正性を証明し、信頼性を高めるもの。今回の実証実験では、フランス国立美術館連合(RMN-Grand Palais)が管理し、DNPアートコミュニケーションズが提供する「レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)》ルーヴル美術館」の公式画像データに、マーモット中毒さんが新たなデザインを加えて作品を制作しました。

 なお、制作の履歴や改変情報は、専用サイトでツリー形式により確認できる仕組みとなっており、デジタルコンテンツの真正性を担保するとともに、クリエイターの権利保護や流通支援の可能性を探る取り組みとなっています。こうした基盤が整うことで、今後さらに自由で安心な表現の幅が広がっていくことが期待されます。

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モナ・リザ×マーモットに多くの反響

 Xでは「一緒に微笑んでますね めっっっちゃ可愛いです!」「一緒にモナリザポーズしてるのがかわよすぎます」「素晴らし過ぎます フランスのルーブル美術館にも展示されてほしい!」「モナ・リザの幸せ」「モナリザさん、僕と変わってくれません?」などの声が上がり、あまり違和感のないマーモットの姿に「初めっからこんな絵だった気がする…」「めちゃくちゃ違和感ない」といった声も寄せられていました。

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マーモット中毒さんがマーモット好きになった理由は?

 ねとらぼ編集部は、『モナ・リザ』×マーモットという夢のコラボを実現させたマーモット中毒さんに、普段の作品のこだわりやマーモットを好きになったきっかけなどについてお話を聞きました。

――ご自身が描くマーモットのこだわりや特性はどんなところでしょうか? また、思い入れのある作品を複数でも構いませんので教えてください。

マーモット中毒さん:「ヒマラヤマーモット」という種類のマーモットが最初にマーモットを好きになったきっかけだったので、それをイメージしたマーモットを中心に描いています。ヒマラヤマーモットは肉付きがよく、黄色っぽい毛と頭は黒い毛が生えています。とくに好きな部分は大きい鼻で、そこを強調するように描いている気がします。今後は他の種類のマーモットももっと描きたいです。

 気に入っている自分の絵は「やまーもっと君」というラフに描いた絵です。また今回の「マーモット中毒になったモナ・リザ」もダ・ヴィンチが描いたらこうなるかな? という想像をしながら描いていたので、また違った面白さがありました。ダ・ヴィンチからすると500数年後こんな絵にされるなんて複雑な心境かもしれませんが。

やまーもっと君
今回話題になった「マーモット中毒になったモナ・リザ」もお気に入りに

――マーモットが好きになったきっかけやエピソードはありますでしょうか?

マーモット中毒さん:きっかけは、2023年にYouTubeで野生のマーモットを撮影しているチャンネルを見た時です。太ったマーモットたちが餌をとりあったり、押し合ったりしている動画がバズっていて、それがレコメンドとして表示されたのだと思います。それから海外でマーモットを飼ってる方のチャンネルを見、マーモットが好きすぎて中毒になりました。

 最近は日本でもマーモットを飼ってる方も増え、いろいろなSNSなどからも動画や写真を見て楽しませていただいてます。おかげさまで毎日マーモットの動画を見ないと気が済まないようになっています。

「ゴールデンウィーク最終日」を表したこちらの作品もお気に入り

(了)

 コンテンツクレデンシャル技術を活用することで、クリエイターは自分の作品であることを証明できるほか、商用利用も含めて安心して使えるというのが大きなメリット。今回の『マーモット中毒になったモナ・リザ』もTシャツとしてグッズ化されており、マーモット中毒さんのSUZURIページから購入できます。また「第4回SUZURI賞」でSUZURI賞 最優秀Tシャツ賞に輝いた「大マーモット展 光と闇とマーモット」Tシャツも要チェックです。

 マーモット中毒さんの作品はX(@marmot_addict)とInstagram(@marmot_addict)で見ることができ、グッズはオンラインショップ(BASE)でも販売しています。

「マーモット中毒になったモナ・リザ」のTシャツ(画像はSUZURIより)

画像提供:マーモット中毒/@marmot_addictさん