筆を使わず「海の絵」を描くメイキング動画がYouTubeに投稿され、記事執筆時点で18万回以上再生されるなど好評を博しています。

 動画が投稿されたのは海外のYouTubeチャンネル「Little Fantasy art」(@LittleFantasyart)。いろいろな方法でアクリル画を描く方法を分かりやすく伝えています。今回は、筆を使わずに海を描く動画です。

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白いキャンバスに、歯ブラシで青

 用意するのは、20センチ四方の白いキャンバス。ここへ、筆の代わりに歯ブラシを使って絵具をのせていきます。

 最初に使う絵具は「コバルトブルー」と「セルリアンブルー」。絵の具を付けてキャンバスの上方に歯ブラシを当て、左右に軽く動かしていくと、あっという間に空のような色に染まっていきました。それから「ホワイト」の絵具を少量足すと、かすれて溶ける雲のようなニュアンスが加わります。

歯ブラシで空を描きます

 次に使うのは、小さくちぎったウレタンスポンジ。「ホワイト」をキャンバスの上でクルクル回したり、ポンポンと軽く叩くようにのせると、空には雲が現れました。

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空を描いたら、海と砂浜

 ここまで描いた空の絵をドライヤーで乾かし、これから描く海との境界線を作るように、マスキングテープを貼りました。ちょうど水平線のようになりましたね。

 マスキングテープを貼ったちょうどその下に、歯ブラシで「コバルトブルー」と「グリーンライト」をのせていきます。その下には、「セルリアンブルー」と「グリーンライト」を、さらにその下は「ホワイト」と「ライトグリーン」を塗っていき、グラデーションを作ります。

 次に、残ったキャンバスの白い部分には、「ネープルスイエロー(くちなし色)」と「ホワイト」を塗っていき、最下部には「ネープルスイエロー」と「バーントアンバー」をのせます。これで、空、海、砂浜が描けましたね。

マスキングテープを貼り海と砂浜を

 ここまで描いたら、マスキングテープを剥がします。 まっすぐ、きれいな水平線が現れました。

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パレットナイフで描く波と木

 今度はパレットナイフで「ホワイト」をのせます。砂浜と海の境目や、海の浅瀬などに少しずつ乗せると、波が泡立っている様子が表現できました。これだけで格段にリアルな海らしくなりましたね。

 続いて、「コバルトブルー」「グリーンライト」「バーントアンバー」の3色を混ぜたものをパレットナイフに取り、向かって右上方にシャープな線を数本、描きました。

パレットナイフで線を引きました

 次に取り出したのはマスカラブラシで、先ほど描いた“線”に当てシュッと滑らせると、たくさんの細かな線が伸びていきます。これを繰り返し、「グリーンライト」を加え、暗い色と明るい色で陰影をつけたら、なんとヤシの木が出来上がりました。

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完成した「海の絵」は……

 最後に、空から下に向かって歯ブラシで「ホワイト」を足すと、雲間から射す神々しい光が加わります。本当に筆を使わずに、あっという間に完成です。歯ブラシの質感が生かされた美しい仕上がりですね。パレットナイフで表現した波の白い部分もいいアクセントになっています。

完成しました!
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「本当にすごい!」「水の動きが見える」と絶賛

 この動画には「うわぁ! 本当にすごい!」「見入ってしまった」「まるで奇跡」「すごく独創的」「水の動きが見えるみたい」「歯ブラシでここまでできるなんて」「これはすごい技」など、アイデアと完成した作品のクオリティに驚く声が多数寄せられています。

 YouTubeチャンネル「Little Fantasy art」では、ほかにもアクリル絵具を使って作品を描く動画を投稿しています。

画像引用:YouTubeチャンネル「Little Fantasy art」(@LittleFantasyart

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