ねとらぼ

人の顔がみんな違うように、どんぐりにも個性がある

——自宅でどんぐりを大量に育てられていたり、豊富な知識を持たれていたり、どんぐりの「ほぼ専門家」とも言うべき活動をされていますが、どんぐりに魅力を感じたきっかけを教えてください

どんぐりの人さん: きっかけは子どもとどんぐり拾いをしたときです。もともと自然が好きだったので、そのときに林立していた木々がクヌギの木であることは知っていました。ですが、落ちている位置によってどんぐりの大きさや形状が異なっていることに気付き、今までクヌギだと思っていた木が実は違う種類の木なのだろうかと疑問に思い調べてみました。

 すると、違う種類の木というわけではなく、人の顔がみんな違うように同じ種類でもそれぞれの個体(木)によってどんぐりに個性があることが分かりました。

 その性質は、葉っぱの形やどんぐりが落下する時期などにも表れ、さらに別種との雑種が存在することなども後に知りました。知れば知るほど、簡単には種類を特定できない難しさがまた面白く、そういう奥深さに惹かれていきました。

 また、私は幼少期から昆虫などの採集や飼育、貝殻や鉱物集めなどが好きでしたが、どんぐりはそれらに比べお金も時間もあまりかからず、気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。

——どんぐりに関する投稿で、他に反響を集めたものにはどのようなものがありましたか?

どんぐりの人さん: 先述しました同種のどんぐりでも個性が分かる画像(こちらはコナラ)です。バズっていませんが当時のアカウントの規模としては反響があったほうだと思います。

 他には、いろいろな種類のどんぐりを並べて背比べさせた画像(ことわざとは違う結果に)や、日本国内在来種のどんぐり全22種類の収集を1シーズンで制覇できたときの画像もありました。

——該当投稿がバズったときの心境を教えてください。特に印象に残っているコメントは何かありますか?

どんぐりの人さん: その時期になると、緑の枝付きどんぐりを「可愛いから持ち帰った」という写真付きの投稿を時々見かけるようになりました。でも、その後の驚きや恐怖は容易に想像できたので、以前撮ってあった写真を使って注意喚起の投稿をしました。

 すると「知らなかった」「持ち帰ろうか迷っていたから助かった」「子どもに持ち帰らないよう言い聞かせる」など、役に立ったというコメントを多くいただき、やってよかったと思いました。

 一方で「身に覚えがある」「あれはトラウマ」「もう経験済み」という共感コメントや、「ハイイロチョッキリ」という名前や虫自体を「可愛い」と評するコメントもあり、反応の幅広さが印象的でした。

画像提供:どんぐりの人(@donguribito)さん

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