ねとらぼ
2025/08/29 09:45(公開)

夏にグングン伸びた庭木→プロがお手入れすると…… 思わずうなる仕上がりに「気持ちいい」「助かりました」

 夏に庭木を剪定するコツを解説する動画が「すっきりした」「参考になる」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で8万2000回以上再生されています。

【夏の庭木剪定のコツ】すっきりなのに自然で優しい手入れ方法(2025年7月)
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夏の剪定についてコツと注意点を解説

 動画を投稿したのは、草木のお手入れアドバイザーの岩井淳(サントーシャじゅん)さん。庭、園芸、自然に関する情報をYouTubeチャンネル「みどりと共に サントーシャじゅん」で発信しており、以前には大きなツツジを美しく整える様子ウメの木をコンパクトに剪定する方法を教えてくれました。

サントーシャじゅんさん
サントーシャじゅんさん

 今回は夏の庭木を剪定するコツを紹介します。夏は植物がよく茂る季節なのでスッキリさせたいところですが、剪定しすぎると木にダメージがあるので配慮が必要です。

 そこで、地植えのリキュウバイ(利休梅)をモデルとして夏に行う剪定についてコツと注意点を示し、実際に作業をしながら解説していきます。これは庭木全般に応用できるそうです。

夏の庭木剪定のコツを伝授
夏の庭木剪定のコツを伝授
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切るべき枝の特徴

 剪定のコンセプトは「すっきり軽やか&自然な風情の樹形」です。現在の木の形を生かすため、地面近くから伸びている新しい枝(ヒコバエあるいはヤゴ)は付け根のところで切ってしまいます。数本の長い枝を取り除くと、それだけですっきりした印象になりました。

ヒコバエを切る
ヒコバエを切る

 次に、長く伸びている枝や強く立ち上がっている枝を切ることで、全体の“樹勢”を落ち着かせます。これにより見た目がすっきりするだけでなく、木が大きくなりすぎることを抑制するのだそうです。庭木であることを考えると重要なポイントですね。

 まず、真っすぐ立ち上がって伸びている枝を探します。こうした枝は放置するとかなり大きくなり、やぼったく見える原因になるそうです。

 切る位置については付け根のところで切ってもいいのですが、それにより枝葉が少なくなりすぎるとダメージになるとのこと。そこで、それより上の部分の小枝が分かれているところで、加減を見て少しずつ切っていくと安心です。

外へ向かって伸びる小枝の直上で切った後の状態
外へ向かって伸びる小枝の直上で切った後の状態
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切る箇所の選び方

 強い枝については、樹形の輪郭を形作っていて上に立ち上がっている小枝が多いものがそれにあたります。やはり付け根のところで切りますが、よりすっきりさせる場合は幹に近い付け根のところで切るそうです。なお、切るときはなるべく切断面が木の正面側に向かないようにすると見栄えが良くなると説明しました。

 なお、花を付ける木を夏に剪定する場合、枝先に花芽が付いていることが多いので、枝分かれのところで切って枝先をなるべく残すよう意識するのだとか。

花芽が付いている枝先をなるべく残す
花芽が付いている枝先をなるべく残す

 すっきりとさせたいけれど、そこでカットすると隙間ができすぎてしまう場合は、その上のほうで小枝が外に向いているところを探します。そして、その枝を残す形で上を切ると自然な見た目になります。

 緑の密度を見ながら少しずつ切っていくと飛び出して見えるところがあるので、そこも同じ要領で対処しました。全体の樹形として、人間の体で例えて“肩”にあたる部分を下げるようにイメージするといいでしょう。

自然に見せつつすっきりさせるコツ

 木の前面については、立ち上がっている枝を切り、前面へ向かって傾斜している枝を残すと自然に見えつつすっきりさせられます。

前面へ向かって傾斜している枝の直上で切る
前面へ向かって傾斜している枝の直上で切る

 木のトップ部分については、一番高いところまで伸びている枝を付け根のところで切って高さを抑えます。このとき、木の中心部分がスカスカになりすぎないよう注意し、その周辺の高い部分をバランスを見ながらカットしました。

 トップ部分を整えた後、再び全体の樹形を見て特に“肩”を下げることを意識して枝を切って整えていきます。最後に大きな切り口に癒合剤を塗って保護しておくと安心です。

今回剪定した枝の量
剪定した枝の量
大きな切り口には癒合剤を塗る
大きな切り口には癒合剤を塗る

剪定の前後で比較

 剪定の前後で比較すると、伸び放題という感じだった木が小さくコンパクトにまとまったことが分かります。密集した枝葉が整理されてすっきりと風通しが良くなりつつ、人の手が加わったことを感じさせない自然な風情もありますね。

剪定前
剪定前
剪定後
剪定後

「すっきりして気持ちいい」「助かりました」と反響

 夏の庭木剪定の分かりやすい解説に、コメント欄では「すっきりして気持ちいいですね」「夏場は、風通しを良くして管理することって大切ですね」「夏の剪定は、ナチュラルな庭を目指しているので、助かりました」「とても分かりやすく実践していただきありがとうございます」といったコメントが寄せられています。

 じゅんさんは、草木のお手入れに関する情報をYouTubeチャンネル「みどりと共に サントーシャじゅん」やInstagram(@santosha_jun)で発信中です。また、個人向けの剪定レクチャーをWebサイトで受け付けています。

「みどりと共に サントーシャじゅん」動画まとめ

【モミジの剪定(夏編)】最小限の手入れで自然風樹形に仕上げるポイント(2025年8月)
【庭木の強剪定(常緑樹)】高い木を低く手入れしやすくする方法(2025年3月)
【南天(ナンテン)の剪定】シンプル手順ですっきり&実も楽しめる手入れ方法(2025年1月)

動画提供:YouTubeチャンネル「みどりと共に サントーシャじゅん

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