“不思議な体の色”の保護子猫、汚れかと思いきや……　「ビックリ」「初めて見ました」驚きの診察結果が話題

　鮮やかで目立つ“不思議な色を体にまとった子猫”を保護。その色の正体と保護された先での様子がYouTubeに投稿され、「ビックリしました」「保護出来て良かった」と反響を呼んでいます。記事執筆時点で再生数は13万回を記録しています。

　投稿したのは、山梨県山中湖村を中心に、猫・犬の保護活動を行っている個人保護ボランティアの集まり「ねこねっと山中湖」のYouTubeチャンネル（@ねこねっと山中湖）。以前には、保護直後に妊娠していることが発覚した雑種犬の母犬から生まれた、先天性の“椎体奇形”の子犬のその後についての報告が話題になりました。

謎の“黄色い着色”の正体は

　今回の動画に登場するのは、体の背中あたりに“黄色の着色”がある子猫の女の子です。ある日、子猫3匹を目撃したという連絡があり、最初に捕獲器で2匹保護したところ、そのうちの1匹がその不思議な体の色をした子でした。

　その日は雷が鳴っており、最後の1匹は空からの大きな音で森の中へ逃げてしまいました。それでも諦めず、暑さによる脱水の心配もあるため翌朝の早い時間から保護を再開。2時間後に無事保護することに成功し、3姉妹の子猫を病院に連れていくことができたのでした。

　獣医の診察の結果、目立つ黄色の着色は塗料ではなく、自然の色素でしょうとのことで、保護主さんもホッと一安心。どうやら植物の葉や花の色素が付着していたようで、もしかしたら姉妹のなかで1匹だけ黄色いお花のある場所を訪れていたのかもしれませんね。

　また他には血尿が疑われる子もいましたが、様子見で大丈夫とのことでこちらも一安心。1日遅れで保護された子も脱水などは起こしておらず、3匹とも猫エイズ・白血病は陰性で、検便も問題なし。この日は駆虫を行い、保護主（管理人）宅で経過観察となりました。

保護主さんも感激の「ゴロゴロの大合唱」

　最初は人間を少し怖がっていたシロキジ3姉妹でしたが、保護主さんのやさしい声かけやスキンシップもあり、次第に人間のナデナデの心地よさに気付いていくような様子が。また3匹で体を寄り添い合って、徐々にウトウトとしだす光景がかわいらしくて和みます。

　3姉妹の名前は、沙羅（シャラ）ちゃん、奏（かなえ）ちゃん、陽毬（ひまり）ちゃんにそれぞれ決定。駆虫後4日目にはおうちでシャンプーをして全身の汚れを落としました。このときにあの黄色い色素もちゃんと落ちたそうで、汚れていたお顔もきれいになりました。

　さらに全身ふわふわになったことで、子猫たちもよりリラックスできたのか、みんなで喉を鳴らす“ゴロゴロの大合唱”が起きました。「初めて喉を鳴らしてくれる瞬間は毎回感激しています」と、保護主さんも子猫たちが少しずつ心を許してきてくれたことに喜びます。

　そして現在、3匹は膀胱炎の心配もなくなり、預かりボランティアさんのお宅へ。そこで沙羅ちゃんはよりナデナデが大好きになり、陽毬ちゃんは目尻のチャーミングなアイラインなどより魅力にあふれ、奏ちゃんは抱っこされるのも好きになったようです。

　日々経験を積みながら、家猫としての暮らしを学んでいる3姉妹。里親募集および支援の申し込みは、ねこねっと山中湖のサイトから受付中です（執筆時点）。

「初めてみました」「人間の仕業でなくてホッとしました」

　コメント欄では「今まで、30年保護、安否確認してきましたが、黄色い毛だなんて、初めてみました」と驚く声や、「黄色の着色が人間の仕業でなくてホッとしました」と胸を撫で下ろす声が寄せられ、また「暑い中、3姉妹の保護をしてくださって本当に感謝しかありません」といった言葉や「幸せいっぱいの猫生を歩めますように」と祈る声が多く寄せられています。

　YouTubeチャンネル「ねこねっと山中湖」では他にも、過酷な状況から保護された猫たちの姿や、保護されたあとに縁があって“ずっとのおうち”へ迎えられ、温かな家族と幸せに暮らす様子などが公開されています。

動画提供：YouTubeチャンネル「ねこねっと山中湖」さん