昭和な“オンボロ汚階段”→ガテン系主婦のDIYで「まるでどこぞやのカフェ」「すばらスィー!!」　見違える完成形に称賛の嵐

　昭和な“汚階段”をDIYでおしゃれに大変身させる主婦の動画がYouTubeに投稿されました。生まれ変わった階段の姿が「ステキ」「おしゃれ」と反響を呼んでいます。

古い階段を主婦がDIYで格安リフォーム

　動画を投稿したのは、「限られた時間と資材でいかに安易かつ安価にリフォームするかを
シュールに追究する」をモットーに、DIYで古家改造に取り組む様子を伝えるYouTubeチャンネル「パンダ工務店」。投稿者さんは自称“ものぐさ＆ガテン系主婦”で、パンダ頭の風貌や、センスある編集が注目を集めています。以前には、昭和な玄関をカフェ風へ変身させる動画や、強烈な西日にDIYで対処する動画が話題になりました。

　今回は古い階段をクッションフロアで包む格安リフォームを紹介します。“汚階段”と呼ぶ階段は左右をプリント木目のベニヤ壁で囲まれた昭和感のあるもの。上り切って振り返ったところの壁を見ると、壁紙が剥がれかけています。各段の滑り止めも経年劣化のせいか壊滅的な状態です。

階段の左右の壁を塗装

　まず、剥がれかけの壁紙と電話線の残骸を取り除きます。壁紙はきれいに剥がれてくれないので、水をスプレーしてしばらく放置した後、ヘラでこそぎ取ります。

　次に、以前玄関をリフォームした際に階段の上りはじめのところまで塗装して、そのままになっていたところの続きを塗っていきます。

　プリントのベニヤはウレタン皮膜でツルツルしているため、本来ならプライマーなどを下塗りしないと塗料は弾かれてしまいます。しかし、この階段の壁のプリントは経年劣化によりほとんど紙のようになっているので、そのまま塗っても大丈夫なのだそうです。

　塗料が入りにくい溝は歯ブラシで塗装するなど工夫して作業を進め、3日かかって階段の左右の壁を塗り終えました。全然“ものぐさ主婦”じゃない……！

次に階段そのものを塗装

　次に階段の横板（側板）を塗ります。壁を塗ってしまわないように境目のところにマスキングテープを貼り、濃いブラウンの塗料を塗ったら、垂直に立つ踏込（けこみ）板や階段入り口の柱も同じ塗料で塗ります。狭い階段での作業は体への負担が大きく、特に下の段はかなりつらい体勢を避けられません。

　踏み板の作業はまず滑り止めを外すところからですが、しっかり固定されているので剥がすときに下の木までえぐれてしまいます。接着されていた面はベトベトしているので灯油を塗ってからヘラでこそぎ取ります。

踏み板にクッションフロアを貼る

　その後、踏み板に貼る予定のクッションフロアを当ててみると、えぐれたところは気にならないようです。そこで試しに1枚、踏み板をくるむようにクッションフロアを接着してみます。

　しかし、肝心のクッションフロアが階段の段数分を満たさないことが判明したため追加で購入。1週間後、届いたクッションフロアを適切なサイズにカットして接着していく流れとなりました。

　接着時は踏み板側とクッションフロア側の両方にそれぞれ接着剤を塗布しますが、後者の接着剤は速乾性なので、別の場所で塗布してから階段に持ってくるまでに乾いて十分な接着力を発揮してくれません。

　試しに貼った1枚目では接着剤を追加して貼りましたが、今回は一部タッカー（針を打ち込んで固定する工具）で仮止めして対処します。途中からは貼り付け現場となる階段で接着剤を塗布するようにしましたが、塗りにくい場所ということもあり苦労していました。

試行錯誤を経てついに……

　ひと通りの作業を終えた段階で階段の仕上がりを見ると、跳び散ったりはみ出したりした接着剤や剥げてしまった塗装、塗装自体のムラなどが気になったので、塗装をやり直すことにします。

　飛び散った接着剤は紙ヤスリで削ぎ落とし、マスキングテープを施してから塗装をやり直すといい感じに仕上がりました。玄関とも色味が統一されていて、とてもすてきですね。

　滑り止めの設置や塗装の補強、手すりの設置検討……などの課題も残されていますが、素足で昇降する夏は足を滑らせることもないので、とりあえず今回はこれでよしとするそうです。

　なお、最初に壁紙を剥がした場所はそのまま放置されています。今後、2階部分にも手を付けていくそうなので、そのときに検討するのでしょう。

「まるでどこぞやのシャレ乙カフェ」

　昭和感いっぱいの古い階段がおしゃれに生まれ変わった姿に、「わ～ステキな階段になった～」「実にすばらスィー️!!　引きで見るとまるでどこぞやのシャレ乙カフェですよ」「階段DIYで一段と統一感が増しましたね！」「同じく階段のクッションフロアで巻き込む部分がくっつかなくて困ってたところ参考にさせていただきました」というコメントが寄せられています。

　パンダ工務店さんは同チャンネルの他、サブチャンネル「パンダ探偵団」、X（Twitter／@panda_koumuten）でDIYの進捗（しんちょく）やレシピ、日常の様子を伝えています。

「パンダ工務店」のDIY動画

画像提供：YouTubeチャンネル「パンダ工務店」