ねとらぼ
2025/08/31 21:15(公開)

制作費10万円、制作期間11カ月のガンプラが圧巻の一言 完成した“ありえない超大作”に大反響「最高の作品」「尋常じゃない作業量」

 キット自体のスケールと制作期間、制作費用――。そのどれもが壮大な“超ド級ガンプラ”を作り上げていく動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で10万回を超えており、7600件以上の高評価を獲得しています。

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デンドロビウムをさらに格好良く!

 投稿したのは、YouTubeチャンネル「玄関工房 -GENKAN KOBO-」を運営しているジリすけさん。今回は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するガンダム試作3号機「デンドロビウム」の1/144スケールキットの全塗装に挑みます。

 デンドロビウムは、多数の武器を備えたアームドベース「オーキス」とコアユニットである「ステイメン」からなる大型の機体。元が大きいため1/144スケールのキットでも置き場に困るほどの大きさで、ビスや金属板も使われていることから重さもすさまじいことになっています。

 この巨大ガンプラをさらに迫力ある物へ仕上げるべく、複数の模型キットを組み合わせる「ミキシングビルド」を実施。パーツのディテールが非常に細かいという理由から、映画「スターウォーズ」シリーズに登場するミレニアム・ファルコン号とAT-STのプラモデルを“素材”として選びました。

 ミレニアム・ファルコン号とAT-STから切り出したパーツをオーキスの各部にセット。パーツ表面の情報量を増やすことで、機械らしさをアップさせました。続けてステイメンの方にも改造を施し、可動域を広げつつスマートな印象に作り変えます。

ミキシングビルドにより可動域を広げたステイメン
ガンダム試作1号機のガンプラと組み合わせた
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物量に圧倒されながらも塗装作業

 そしてデンドロビウム制作の完結編となる動画では、いよいよ全塗装に着手。ヤスリがけでキットの成形時に生じたゆがみを取り除き、各パーツを塗り分けていきます。

 しかし、相手は超巨大ガンプラ。パーツの数もすさまじく、オーキスの部品だけで作業用デスクが埋め尽くされてしまいます。ジリすけさんは「もぉ~いやや! もう、めっちゃやりたくないコレ」と苦しみながらも、1カ月かけてヤスリがけを完遂しました。

部品が多いためヤスリがけだけで1カ月経過
ヤスリで削って1カ月

 各パーツをきれいに洗浄したら塗装開始。やはり作業量が尋常ではなく、大量に用意した下地処理材や塗料がどんどんなくなっていきます。

乾燥中のパーツで埋め尽くされた床
とにかく多い!

 腰の痛みに耐えながら塗り続けた結果、ついにデンドロビウムは完成! 制作期間11カ月、費用は10万円を超える超大作となりました。平日の仕事終わりの時間と休日を全て費やした制作過程は、各動画で詳しく紹介しています。

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こだわりを詰め込んだ超ド級ガンプラ

 完成したデンドロビウムをターンテーブルに載せて撮影しているシーンの解像度は4K。“どこのシーンを切り抜かれても大丈夫”なように、細部の細部まで徹底して作り込んだと力説しています。

塗装した1/144スケールのデンドロビウム
11カ月かけた超大作!

 そんな細部まで作り込んだデンドロビウムのテーマは、「味方にとっては女神。敵にとっては怪物」。滑らかな部分が多かったキットに動力パイプや彫り込みを加え、立体的に見える塗装を施すことにより、敵兵に絶望感を与えるような迫力ある仕上がりとなりました。

 バーニアをはじめ、背面にある各部品も妥協せず“バッチバチ”に塗り上げて情報量を追加。機体上部にある武装コンテナも自己主張が強めになるよう色とディテールを加えました。

背面から見た1/144スケールのデンドロビウム
後ろ姿はまた違った迫力
ステイメンの顔が見えるくらいアップで撮影したデンドロビウム
この格好良さは新しい技法に挑戦した成果

 透明な支柱を使ってミサイル発射を再現し、機体下部のクローアームを展開して大型ビームサーベルを持たせた姿は圧巻。ターンテーブルに載せて撮影している間はニヤケが全く止まらなかったそうで、「めちゃくちゃ格好良いデンドロビウムができた」と感慨深げに語っています。

コンテナからミサイルを発射し、クローアームを展開したデンドロビウム
支柱でミサイルの発射もバッチリ再現

 1年近くかけて完成させた超大作には、「最高の作品」「金属感・重厚感がすさまじく、ほれぼれするカッコ良さ」「大迫力ですごく格好いいです」「ディテールアップも塗分けも尋常じゃない作業量! どれもがばっちり決まってて最高の作品&動画でした!」などの感想が寄せられています。

大型ビームサーベルを持ったデンドロビウム
カッコいいデンドロビウムになった!

 ジリすけさんはYouTubeチャンネルの他、X(Twitter/@genkankobo)アカウントも運営中。プラモデルやフィギュアのレビュー動画なども公開しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「玄関工房 -GENKAN KOBO-

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