ハンドメイドの先生が『鬼滅の刃』胡蝶三姉妹の髪飾りを“完全再現”したら……「泣けてくる」「天才やん」　息をのむ仕上がりに反響

　ハンドメイド作家が『鬼滅の刃』に登場する胡蝶三姉妹の髪飾りを完全再現してみせる動画がYouTubeに投稿されました。圧倒される技術の高さと美しい仕上がりのファンアートは反響を呼び、記事執筆時点で関連動画の総再生数が50万回を突破しています。

ディップアートで作る繊細なアクセサリー

　投稿したのは、ディップアートアクセサリーの作家や講師として活動している「ゆめはな工房」さん。ディップアートとは、ワイヤーで作った枠をディップ液（合成樹脂液）に浸して膜を貼り、まるでステンドグラスのように繊細な作品を生み出す手法のことです。ゆめはな工房さんは以前にもディップアートの基本をていねいに解説する動画が話題になりました。

　今回注目を集めているのは、漫画『鬼滅の刃』に登場する胡蝶三姉妹の髪飾りをディップアートで再現する様子です。

原作風のデザインで完全再現

　蝶の形をした、おそろいの髪飾りを身に着けている胡蝶カナエ、しのぶ、カナヲの三姉妹。今回ゆめはな工房さんは、原作漫画の雰囲気に合わせてアクセサリーを制作しました。また、あわせて『鬼滅の刃』の物語で重要な役割を果たす「藤の花」をモチーフにしたかんざしも一緒に作っています。

　まずは、胡蝶しのぶの髪飾りから着手。なるべく実物大に仕上がることを意識し、小柄な女性の頭のサイズをイメージしながら太さの異なるワイヤーを使い分けて蝶の形を作ります。ランダムに入れた複雑なパターンが美しいですね。

　下の羽は左右対称になるように、ワイヤーを重ねて2つ同時に作ります。細かなカーブや角度のバランスを見て調整をしながら作業を進めると、大きな蝶の形が出来上がりました。これをディップ液につけて乾燥させます。

マニキュアでていねいに着色

　今回は着色にマニキュアを使います。原作通りの繊細な色あいやデザインを再現するため、細かな手つきで丁寧に色を重ねました。一部にはラメ入りのマニキュアを使用したため、きらきらと光を反射しています。

　羽のふちに輝く水色の丸模様は、UVレジンで表現。レジンをクリアファイルの上にたらした粒をたくさん作って硬化し、水色のパールパウダーを塗ってから羽に接着します。

　着色したパーツをすべて取り付けたら……胡蝶しのぶの髪飾りが完成！　サイズ、形、美しいグラデーションや光る模様……どこを見ても漫画から飛び出してきたようです。これはすごいぞ……！

カナエとカナヲ、藤の花の髪飾り

　つづいて、胡蝶カナエと栗花落カナヲの髪飾りを制作します。この2つは、リアルな蝶に近づけるように意識して作ったと言います。先ほどよりも小ぶりな大きさで作業も細かなものばかりですが、その再現度は圧巻の一言。一目でどのキャラクターが身に着けているものなのかがわかります。

　最後に、藤の花のかんざしを作ります。花26輪とつぼみ10輪、葉っぱやビーズのつぼみの房、アメシストのビーズもあしらった大作は、うっとり見入ってしまう美しさ。藤の花が美しく垂れ下がる様子が、見事に表現されています。

　動画終盤では、蝶の髪飾り3つと藤の花のかんざしを並べて紹介しています。はかなげで優しい色合いやおそろいの蝶の形から、胡蝶三姉妹の仲の良さや絆が伝わってくる作品でした。

細部まで見入る仕上がりに感動の声

　動画のコメント欄には、「すごい！！！！　 めっちゃリアル！」「蝶の羽のデザインが素晴らしいし配色もすごく綺麗で素敵です！」「素晴らしいです。もはや職人技としか思えません」「めっちゃ綺麗だしなんかしのぶさん思い出して泣けてくる」と、感動する声が多数寄せられています。

　なお「販売してほしい」「売っていたら絶対に買います」といったコメントも集まっていますが、ゆめはな工房さんはファンアートの販売は一切行っていません。オリジナル作品や美しいフラワーアクセサリーはminneで販売しているため、気になる人はのぞいてみると良さそうです。

　ゆめはな工房さんの最新情報や他作品は、YouTubeチャンネル「ゆめはな工房」やInstagramアカウント（yumehanakobo87）、TikTokアカウント（＠useryumehanakobo87）で確認できます。