ねとらぼ
2025/09/08 22:05(公開)

巨大なイカの女王→“黒い液体”に沈めてみたら…… 興味深い結末に「やばいだろ!」「勉強になりました」

 “女王”と呼ばれる美しくておいしいイカを釣り、豪快に調理して食べる様子がYouTubeで「楽しかった」「最高です」と話題です。動画は記事執筆時点で36万回以上再生されています。

イカの女王を釣ってそのまま醤油にぶち込む!剣先イカの沖漬けがうますぎ!!

 投稿したのは、香川・小豆島で現役漁師として生活しているYouTubeチャンネル「小豆島の漁師はまゆう」のはまゆうさん。以前には、大潮の干潟を1時間掘り続けて不思議な見た目の生き物を捕獲し、沖漬けにする様子を紹介しました。

 今回は“女王”と呼ばれるイカを釣ってそのまま船上で仕込みを行い、おいしく食べようと考えているようで……?

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イカの女王を釣りに行く

 この日、はまゆうさんは取材のため鳥取県に来ていました。お世話になった人の船に乗り込み、イカの女王と呼ばれている「ケンサキイカ」を釣り上げ、沖漬けにしたいと考えているようです。

 早速漁船に乗り込み、1時間ほどかかるポイントまでひたすら海を走っていきます。はまゆうさんは、自分が操船する1時間はあっという間に感じますが、他人が運転するとなぜか長く感じるのだとか。

 そしてポイントに到着し、船長さんがイカの群れを探っている間にタレを作っておくことにします。鍋にしょうゆと酒、みりんを豪快に入れたら沖漬けのタレが出来上がり。あとはイカを釣り、この中に放り込めば沖漬けも完成します。

タレが完成、後はイカを釣るだけです
タレが完成、後はイカを釣るだけです

 タレが完成した後は、いよいよイカ釣りをスタート。借りた仕掛けを50メートルまで沈めていきますが、実はイカ釣り自体が初めてだったというはまゆうさん。そのため、最初はエギ(餌木)を跳ね上げてイカが抱き着く間を作る「シャクリ」が思うようにできなかったそうです。

初めてのイカ釣りだったのだとか
初めてのイカ釣りだったのだとか

 釣りをスタートした直後はまだ明るいためか、イカは姿を現しませんでした。しかし、周囲が暗くなり船に電気がついて1時間ほど経過すると、少しずつイカを釣った人が現れます。

 はまゆうさんによると、ケンサキイカという和名は胴体の先が剣のように細長くとがっていることが由来なのだとか。釣れたときの見た目が透明感のある白色のため、山陰地方では「白イカ」とも呼ばれているそうです。

山陰地方では「白イカ」と呼ばれるそうです
山陰地方では「白イカ」と呼ばれるそうです
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ついに女王の姿が

 イカについて説明していると、ついに1匹目のケンサキイカが釣れました。体の色が赤いのは恐らく興奮しているからだろうと話しつつ、釣れたばかりのイカを早速タレに漬け込みます。

ついにケンサキイカをゲットしました!!
ついにケンサキイカをゲットしました!

 スタッフさんとはまゆうさんが釣り上げたケンサキイカを次々にタレへと入れていくと、いつのまにかたくさんのイカがタレに漬かっていました。

 夜とはいえ船上は非常に暑いことから、特別にスイカを切ってもらえることになりました。はまゆうさんが冷えたスイカを味わっていると、後ろで釣りをしていた人が「大剣」や「弁慶イカ」と呼ばれる、40センチ以上の巨大なケンサキイカを釣り上げています。

「大剣」と呼ばれる巨大なケンサキイカの姿も
「大剣」と呼ばれる巨大なケンサキイカの姿も

 なお、ケンサキイカはメスよりオスのほうがはるかに体が大きくなるとのこと。寿命はおよそ1年と短命ですが、その分成長スピードが速いのだといいます。ホタルイカのように自ら光を放つ発光器は持っていませんが体内に発光バクテリアを蓄えており、必要なときにそれを体内で発光させたり、墨のように吐き出したりする習性があるそうですよ。

 また、ケンサキイカは海水を入れた傘袋などで保存すると、1年くらい刺し身でも食べられるそうです。墨袋と胃を取り出す「墨抜き」をしたりイカを締めたりする作業を体験させてもらい、出航から6時間ほどで港に戻ることにしました。


正しく保存すれば、長期間楽しめるそうです
正しく保存すれば、長期間楽しめるそうです
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ケンサキイカを実食!

 18時に出航し、帰ってきたら夜中の1時半だったというはまゆうさん。さすがに疲れてはいますが、沖漬けを食べてみることにしたようです。沖漬けにしたイカは19~20時くらいに漬けたため、4時間くらいは漬かっている状態とのことです。

帰宅後、沖漬けをチェックすると……
帰宅後、沖漬けをチェックすると……

 沖漬けにしたイカは頭を落として甲羅と内臓を取り、皮を剥いてからアニサキス対策の飾り包丁を入れ、細く切ってお皿に盛り付けます。沖で少し食べたときは皮付きのほうが甘くておいしかったことから、皮を取ったものと皮付きの2種を用意することにしました。海水に入れて持ち帰ってきたイカは師匠にお願いして、すし用と刺し身用にさばいてもらいます。

 沖漬け2種と刺し身が完成したところで、いざ実食。まずは刺し身を食べてみると、釣れたてのケンサキイカは口に入れた瞬間に甘みが広がり、歯ごたえもありますが硬すぎず、その後うまみも広がって最高においしかったそうです。

白イカの沖漬けとお刺身が完成しました
白イカの沖漬けと刺し身が完成しました

 続いて皮なしの沖漬けを食べてみると、漬けた分だけ水分が飛んで身が若干しっかり、ねっとりとしていたとのこと。そのねっとりした甘みの中にしょうゆの香りが広がり、これまたとてもおいしかったそうです。

 しかし、正直な話をすると沖漬けより生のほうがおいしかったといいます。皮付きの沖漬けも食べてみたところ、嫌な食感などもなく、やはり皮が付いているほうがより甘みを感じたそうですよ。

 ポン酢のジュレやミョウガを使ったり、松前漬けバージョンや白だし沖漬けのわさび多めなど工夫を凝らしたりと、手間暇かけて握ってもらったすしに舌鼓を打つはまゆうさん。その表情を見ると、本当においしいことが伝わってきますね。

贅沢な釣れたてケンサキイカのお寿司
ぜいたくな釣れたてケンサキイカのすし

 第2弾のすし、炙ったゲソ、お酒も満喫。睡眠欲より食欲が勝ち、眠気が吹っ飛ぶようなおいしさを味わい尽くします。そして「びっくりするほど、めちゃくちゃおいしかった」と話しつつ、大満足で小豆島に帰るはまゆうさんなのでした。

第二段のお寿司とあぶったゲソ、あまりにもおいしそう……!!
第2弾のすしと炙ったゲソ、あまりにもおいしそう……!

「イカ最高においしそう」「ぜいたくですね」と反響

 この動画のコメント欄には「イカ最高においしそう」「ぜいたくですね」「ケンサキイカうんまいよなぁ」「ポン酢ジュレやばいだろ! これは勉強になりました!」「いいな~イカ釣りしたいな~」「夜中に見たらダメなやつだった」といった声が寄せられています。

 はまゆうさんは、養殖したのりや開発したポン酢、「サワラのみそ漬けたたきセット」などをネットショップ「はまゆうショップ」で販売中です。また、YouTubeチャンネル「小豆島の漁師はまゆう」やInstagram(@osenmaru1)では漁の様子や再現料理のレシピを公開しています。

「小豆島の漁師はまゆう」動画まとめ

掘りたて生きてるマテ貝をしょうゆで漬けしてみた。
野生のザリガニをエビチリにしてみた
漁師の休日。高級な岩牡蠣を求め鳥取へ…海へ潜って最高のカキで生ビール!

動画提供:YouTubeチャンネル「小豆島の漁師はまゆう

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