ねとらぼ
2025/09/06 21:15(公開)

「いつか飼育を」→8年憧れ続けたアリをお迎えしたら…… 規格外の姿に大興奮「デカすぎる!」「迫力が段違い」

 8年憧れ続けていたという、南米産の高価で巨大なアリをついにお迎え。憧れのアリについて説明したり他のアリと大きさを比べたりしつつ、飼育環境を整えていく様子がYouTubeで話題です。動画は「でかぁーい!」「迫力が段違い!」と反響を呼び、記事執筆時点で3万2000回以上再生されています。

パラポネラ(サシハリアリ)を飼育する。【3cm巨大ハリアリ】

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「あんつべChannel / 大人のアリ飼育」のあんつべさん。2017年から本格的にアリの飼育をスタート。日ごろは会社員として働きながら、アリの観察や飼育、ハイキングなどを楽しむ様子を公開しています。

 そんなあんつべさんは今回、「8年前から一番欲しかったアリ」をようやく手に入れることができたそうです。そこで、そのアリについて説明しつつ、飼育環境を整える様子を見せてくれるようで……?

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8年憧れたアリをお迎え

 あんつべさんがずっと欲しかったのは、南米に生息する「パラポネラ(和名:サシハリアリ)」と呼ばれる大型アリです。これまでも購入する機会はあったものの、なにぶん高額であることから、なかなか購入する決心がつかなかったといいます。しかし「結構いいパラポネラが入ってきましたよ」という話をもらったため、ついに購入することに決めたのだとか。

巨大なアリ「パラポネラ」をお迎え
巨大なアリ「パラポネラ」をお迎え

 飼育容器の中には3匹のパラポネラが入っていますが、ひときわ体が大きいのが女王で、その体長は驚異の3センチ超えとのこと。働きアリ2匹も体長2センチ超えという巨大さで、働きアリでも日本最大のアリ「クロオオアリ」の女王の大きさを超えているそうです。

大きい個体が女王です
大きい個体が女王です
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他のアリと大きさ比べ

 ここで、お迎えしたパラポネラがどのくらい大きいのか、他のアリたちと比べてみることにしました。まずは、現在あんつべさんが飼育している中で最も大きい「アピカリスオオハリアリ」と比較します。

 アピカリスオオハリアリも南米のアリで、時に「巨大ハリアリ」という名前で紹介されることがあるそうですが……パラポネラと比較すると、あまり大きく見えません。体長は2センチ弱あるとのことですが、細身なので小さく見えるのかもしれません。

アピカリスオオハリアリと比べてみると……
アピカリスオオハリアリと比べてみると……

 続いて日本のアリ「クロヤマアリ」と比べてみます。こちらは女王の体長が1センチほどある、それほど小さくないアリですが……比較すると、大きさの次元が全く違うことが分かりました。

お次はクロヤマアリと比較、大きさの差に驚くばかりです
クロヤマアリと比較。大きさの差に驚くばかりです
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パラポネラの餌場作り

 あんつべさんは普段、アリを購入したら新しい巣で飼育するそうですが、パラポネラについてはしばらく購入時の容器で飼育しようと思っているとのこと。しかし、この容器では生活空間は確保されているものの餌場がないため、別途餌場を用意します。

 使うのは、ダイソーで購入したアク取りと透明ケースで自作した通気性のよい巨大餌場です。パラポネラを含むハリアリは肉食性であり、与えたエサが腐敗するとガスが出ることがあります。密閉性の高い容器だと、そのガスが原因でアリが体調を崩す可能性があるのだそうです。

自作の餌場を使用します
自作の餌場を使用します

 パラポネラはツルツルした壁面を登ってしまうため、この餌場をそのまま使うと脱走してしまう可能性があります。そこで、ベビーパウダーをアルコールに溶かした液体を側面に塗り、脱走対策をしました。

脱走対策のため、ベビーパウダーを塗っておきます
脱走対策のため、ベビーパウダーを塗っておきます

 ベビーパウダーを塗ったら、次は床材を敷いていきます。床材にはさまざまな種類がありますが、カブトムシやクワガタの飼育によく使われるクヌギマットを採用しました。床材の厚さについては、床の表面がしっかり埋まれば十分だそうです。

パラポネラを餌場へ

 いよいよ容器の封を開けることにします。ここで、パラポネラについて1つ大きな注意点があるとのこと。実はパラポネラは毒を持つアリで、その毒性はハチやアリの中でも特に強いとされているのだとか。刺されると大変危険なので、パラポネラを扱う際は十分注意してくださいね。

刺されないよう、細心の注意を払う必要があるのだとか
刺されないよう、細心の注意を払う必要があるのだとか

 そして容器の封を開けると、女王がすぐに外へと出てきました。パラポネラは地中性のアリで、現地では木の根元に巣を作り、木の上の昆虫を食べたり甘露をなめたりしているようです。現在の飼育環境は本来の生息地とは少し異なる可能性が高く、そのためか女王も土には下りず、高いところを探すような動きをしていました。

 本来は木などを入れて飼育した方がいいのかもと話しつつ、コロニーが大きくなったらレイアウトを変えてみようと思っているというあんつべさん。パラポネラは水を多く必要とするらしいとのことなので、水飲み場も用意しました。

 なお、パラポネラは体が大きく強い毒を持ちつつも、臆病でビビりなアリとしても有名なのだそうです。試しに巣の入り口にミルワームを置いてみると、最初は恐る恐るなめていましたが、やがてエサと認識したのか巣の中に運び込んでいきました。女王はプロゼリーという昆虫ゼリーが気に入ったようで、頻繁に巣の外に出てゼリーをなめていたそうです。

最初は恐る恐るミルワームをなめていました
最初は恐る恐るミルワームをなめていました
女王はプロゼリーが気に入ったようです
女王はプロゼリーが気に入ったようです

 あらためて巣を確認すると、中には女王1匹と働きアリ2匹に加え、4つの卵が確認できました。あんつべさんは今後、パラポネラの様子を動画で報告していく予定とのこと。女王と働きアリがどのように成長していくのか、卵が無事にふ化するのか。じっくりと見守っていきたいですね。

パラポネラたちが今後どのように成長するのか、今から楽しみですね
パラポネラたちが今後どのように成長するのか、今から楽しみですね

「デカすぎる!」「かなり見応えありますね」と反響

 この動画のコメント欄には「かっこいい!」「デカすぎる!」「こんなサイズなのに臆病なのがギャップがすごい」「かなり見応えありますね」「最高です!」「自分も憧れのアリです」「今後の成長が楽しみですね」といった声が寄せられています。

 あんつべさんは、アリの飼育や捕獲、飼育用品などに関する動画や写真をYouTubeチャンネル「あんつべChannel / 大人のアリ飼育」、Instagram(@antsbase_label)、X(@antsbase_label)、ブログで発信中です。

「あんつべChannel / 大人のアリ飼育」動画まとめ

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巨大なアリ飼育エサ場を自作してみた!【DIYでアリ飼育】
【冬の蟻採集】枝折り・枯れ枝採集でアリを見つけてみた

動画提供:YouTubeチャンネル「あんつべChannel / 大人のアリ飼育

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