家庭用品で粘土を成形して作ったのは……? ヒンドゥー教徒の信仰を集める“神秘の像”を作る動画がYouTubeに投稿され話題に。この動画は、記事執筆時点で250万回以上再生され、2万7000件以上のいいねを集めています。
幸運の神「ガネーシャ」を粘土で作る
動画を投稿したのは、インド在住のアナンドさんによるYouTubeチャンネル「Anand Art and Craft Studio」。同チャンネルでは不用品を再利用したDIYや、ヒンドゥー教の神像の作り方などを紹介しています。
今回は、象の頭と4本の腕を持つインドで人気の神様「ガネーシャ」を、粘土とキッチン用品で簡単に作る方法を紹介します。用意するキッチン用品は金属製の大小の皿とコップ、スプーンとフォークとナイフです。加えてペンとインク部分を抜いたボールペンの外装も使います。
まずは土台から
まず、大きいほうの皿の内側にオイルを塗布し、全体を埋めるように粘土を敷き詰める工程。表面を平らにならしたら、ナイフなどを使って円盤状になった粘土を取り出します。さらに、小さいほうの皿でも同じ作業を行い、取り出した円盤状の粘土を先ほどの粘土の上に重ねます。
粘土をのせた台はろくろのように回転するため、回しながら下段の粘土に爪楊枝で筋を一本引き、その下にボールペンのボディ先端で小さな円を次々と型押ししていきます。上段の粘土にも同様に爪楊枝で筋を一本。こうして、ガネーシャ像を載せるための土台が形作られていくようです。
体を作っていく
次に、上段の粘土の上へ大きな“水滴形”の粘土を重ねます。ガネーシャのぽっこりとしたお腹をイメージしたパーツです。左右にはスプーンで成形した脚パーツを添え、位置と角度を微調整。全体のバランスを整えたら、棒で腰布のドレープを彫り込んでいきます。ひだが入ることで質感にメリハリが生まれ、脚まわりの雰囲気もぐっとそれらしく見えてきました。
続いてお腹の上に胸部の粘土を盛り、その上へスプーンで成形した頭部を据える工程。その後、左右に腕のパーツを貼り付け、関節や指先の表情を整えたら、首元にネックレスも加えていきます。こうしてディテールが積み重なるにつれ、像全体にインドの神像らしい雰囲気がぐっと帯びてきました。
特徴的な象頭を作って仕上げると……
いよいよ大詰めです。つるんとしたままの頭部にスプーンで成形した象の耳を貼り付け、象の鼻やキバ、ターバンなど含む特徴的な造形を作り込んでいき、ガネーシャの乗り物であるネズミと、大好物の団子菓子を配置したら完成です。
ガネーシャ神をたたえるコメントが続々
“簡単に作る方法”をうたっている割には細かい造形の部分が難しそうですが、それだけ製作者のアナンドさんの技術の高さがうかがえます。
この動画には「オーマイゴットだよ」「信じられないくらいすばらしい」「美しいガネーシャ」「とってもステキ」「これはすばらしい芸術作品」「すごいですね」という反応が寄せられました。
さらに、ヒンドゥー教徒と思われる人々から、ガネーシャ神をたたえるコメントも数多く寄せられています。
画像はYouTubeチャンネル「Anand Art and Craft Studio」より引用
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