夏祭りですくった金魚→“田んぼ”で2カ月育てたら……　「すごーい！」興味深い結末が380万再生「これは面白い」「びっくりです」

　金魚を田んぼの土の入った水の中で2カ月飼育した記録が「すごーい！」「見入ってしまった」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で380万回以上再生され、7万6000件を超える高評価を集めています。

金魚すくいで20匹以上をゲット

　動画を投稿したのは、生き物系YouTuberの森こんにゃく（@morikonnyaku）さん。以前には、長期飼育に挑戦していたアサリに起きた大事件や田んぼの土を“飼育”した結果を紹介して話題になりました。

　この夏、森こんにゃくさんはお祭りの金魚すくいで20匹以上をゲットしました。しかし、こうした金魚は病気などの理由でとても弱く、魚を飼っている水槽にそのまま入れると死んでしまうといいます。また、現状で大きなコイを水槽で飼っているので、小さいまま入れると食べられてしまうそうです。

金魚を元気にするために行うべきこと

　まず金魚を元気にするため、金魚すくいの袋に入った金魚を、水槽の水を少し入れたバケツに移動させます。既存の水槽がなく水道水を使う場合は、くみ置きして1日たったものを使うとよいとのこと。

　水温を合わせるため、金魚が入っている袋ごとバケツにつけ、10分ほど経過したところで金魚を袋から出してバケツの中に放ちました。

　バケツには塩を少し入れます。これにより殺菌効果が期待できるだけでなく、金魚たちの体が楽になって呼吸がしやすくなるそうです。さらにエアーポンプを入れて酸素を送り込み、このまま2、3日置いておきます。

　金魚すくいで持ち帰ったものを家庭で飼育する場合、これらのことに留意するとうまく育てられそうですね。

田んぼの土を入れた樽で金魚を飼育する

　4日が経過したころに金魚の状態を見てみると、餌をあげていなかったにも関わらず元気です。ひれが閉じていたり白い斑点があったりすると病気の可能性がありますが、それも大丈夫そうです。一般家庭なら、病気でないことが確認された段階で水槽に移して飼育を開始します。

　森こんにゃくさんは、田んぼの土を使った水槽で育ててみるようです。以前作った同様の水槽で小さな微生物たちがたくさん発生してきたので、それを食べて大きくなってもらおうという狙いです。

　農家の友人から分けてもらった栄養たっぷりの田んぼの土を、水を張った樽に入れ、そこで金魚を飼育します。また、比較として水だけを張った樽も用意し、双方にエアポンプを使いました。金魚はそれぞれに3匹ずつ。この時点で初めての給餌を行います。

“星”になってしまった金魚も……

　1週間後、他の水槽から持ってきたウキクサを“おやつ”としてそれぞれの樽に投入しました。ここまでは順調でしたが、飼育開始から2週間後、気温の変化に耐えられなかったのか双方の樽で1匹ずつが“星”になっていました。

　飼育開始から3週間後の比較では、田んぼの土が入った樽でウキクサが大繁殖していました。これは栄養が多いためだと思われ、葉の色もこちらのほうが濃い緑色をしています。しかし、水面をある程度露出させておかないと酸素不足になるので、増えすぎたミズクサは取り除きました。

　ところが、飼育開始から1カ月後の状態を見ると、田んぼの土が入った樽のウキクサは全滅しています。森こんにゃくさんは、金魚がウキクサを食べてしまったからではないかと推測しました。一方、水だけの樽のウキクサは繁殖していました。ここでは、田んぼの土が入った樽にそのウキクサを移してみます。

田んぼの土の気になる効用は？

　飼育開始から2カ月後、田んぼの土が入った樽の水は茶色で、水だけのほうは緑色。どちらも水中は全く見えません。いざ金魚を網ですくってみたところ、水だけのほうは元気ですが少し色が薄いようです。一方、田んぼの土が入ったほうは色が濃く、体がひと回り大きく見えます。

　同じ水槽に入れてみると、田んぼの土が入っていたほうが3割ほど大きく、色はより濃いことがはっきり分かりました。田んぼの土が入るだけでこんなに違ってくるとは驚きですね。

「これは面白い」「色の変化は興味深い」と反響

　田んぼで金魚を育てるシミュレーションのような飼育実験に、コメント欄では「これは面白い」「感動しました」「びっくりです」「こういう実験大好きです！」「すごい発想」「色の変化は興味深い」「植物や土ってやっぱり栄養の宝庫ですね」「金魚でこんなにわくわくしたことなかった」「うわ～。良い動画でした！」といった声が寄せられています。

　森こんにゃくさんは、さまざまな生き物の様子をYouTubeチャンネル「森こんにゃく」の他、X（@morikonnyaku）やInstagram（@morikonnyaku）でも発信中です。

「森こんにゃく」動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「森こんにゃく」