中学から現在にかけて自分の作品を振り返る投稿がThreadsで話題になりました。投稿は、記事執筆時点で20万回以上閲覧され、8100件を超えるいいねを集めています。
投稿者は画家・イラストレーターの橋賢亀(はし かつかめ/@katsubonsans)さん。児童書や翻訳本を中心に装画、挿絵を手掛けています。今回、橋さんが投稿したのは、中学、高校、現在の3つの時期の絵画4作品です。どのように変化していくのでしょうか。
中学生のときの作品
中学のころに描いた2枚は授業で制作したという模写絵。当時、橋さんはあまり学校に行けていなかったそうで、美術の単位をもらうため仕方なく制作したのだとか。そのため、「なるべく色数が少ないものを」と選んだのが、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの『聖トマス』とジャン=フランソワ・ミレーの『ポーリーヌ・オノの肖像』でした。
どちらも中学生の授業のためだけの作品とは思えないほど、よく観察して描かれています。当時は、美術の先生に嫌われていたからかひどい評価を受けたそうですが、後にミレーの模写作品に「宝石の省略がミレーより上手い。先生に就けた方が良い」と言われることになるそうです。この出来栄えなら納得だ……。
高校生のときの作品
高校で制作した作品も課題のために作ったもの。橋さんの祖母を描いた絵です。紺やグレーの薄暗い背景に、顔をくしゃっとさせて笑う祖母の姿が明るく浮かび上がるような仕上がりとなっています。こちらも先生に褒められたそうで、「俺にむいてることがあるのか…?」と思うきっかけとなった作品でした。
なお、橋さんは特別な美術教育を受けておらず、自主的な作品制作も行っていなかったのだとか。オリジナルで自主的に描き始めたのは20歳のころ。本が好きだったこともあり出版関係の仕事につきたいと考えましたが、学歴の面で制作側は難しいと感じ、それなら絵はどうかと進路を選択したそうです。
現在の作品
4つ目の現在の作品は、翻訳家・金原瑞人さんの大学講師退勤祝のために制作した「ブーケインフェルノ」という絵画。今までの3つの作品と違い、明るい色使いで力強く華やかに描かれています。描き始めはブーケを描こうと思ったそうですが、色の乗り方をみて現在の形になったのだとか。水彩の透き通るようなはかなさと燃えるような花の美しさとの調和がすてきな作品ですね。
橋さんは現在もイラストレーターとして活動しており、本や広告、新聞、ファッション、ゲームなど、さまざまな分野にまたがって累計100件以上のお仕事に関わっているそうです。スタート地点がどうであれ、こうして続けられている姿には勇気をもらえますね。
圧巻の作品に反響
この投稿には「えー、これが天才?…これを天才って言うんだ」「あっ、なんだ、神か」「ダ、、ダビンチ??もしくはピカソ?の生まれ変わりですか」「画力が半端ねぇ!」「中学時代のタッチ好きすぎる」「高校から現在の間の昇華度合いが凄まじい」などの反響が寄せられています。
橋賢亀さんはThreads(@katsubonsans)の他にも、X(@katsukame)やInstagram(@katsubonsans)、pixivで作品を公開中。9月29日には、橋さんが表紙イラストを務めた本「小泉八雲の世界一美しい怪談」が発売されます。
画像提供:橋賢亀(はし かつかめ/@katsubonsans)さん
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