シルバニアの中古“ファミリーワゴン”をリメイクしたら……　あまりの完成度に「すごいですね！」「感心してしまう」

　シルバニアファミリーのワゴン車をリメイクし、ドーナツ販売のキッチンカーを作る様子がYouTubeで紹介されました。動画は「とってもかわいい」「素晴らしい」と注目を集め、記事執筆時点で1万回近く再生されています。

　動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「ミニチュア * 推しのごはん屋さん」のKeiさん。シルバニアファミリーの建物や家具をリメイク・リペイントしており、以前にはシルバニアのおうちを「ビストロ風」にリメイクして話題になりました。

ワゴンの本体を加工します

　今回は、中古で買ったファミリーワゴンをキッチンカーにリメイクしていきます。紺の車は後部座席やドアが紛失しており、「自分の技術でドアなんて作れるのかな？」と考えながらのスタートです。

　始めに空きケースなどでドアを作る方法を模索しますが、いったん保留にしてボディーと足回りを分解します。ハンドルを外してパネルにマスキングテープを貼り、足回りをペイントしました。床の周囲は茶系、運転席・助手席のシートとハンドルは薄いベージュに塗り、乾いたら元に戻します。

　ボディーにはキャリーを載せるための突起があったので削り、フレームの隙間を粘土で埋めました。ボディーの塗装に選んだ色はマーシュグリーン。ヘッドライトなどにマスキングテープを貼り、重ね塗りをしていきます。粘土を付けたところがうまくいかないので一部を削って修正し、窓枠などはシルバーで塗装しました。

　ボディーと足回りを合わせてベースのリメイクが完成したので、床の部分を作っていきます。板を床の形にして細長い形にカットし、ニスをランダムに塗りました。貼り合わせてニスを塗り、ベースに貼り付けていきます。

　次はシート（座席）の後ろに貼る壁板です。細長い板にニスを塗りましたが、違う気がしてベージュで塗り直し、貼り合わせてみたらフラットすぎたので板の角を削ります。それでも違う気がして茶→白と重ね塗りし、角の白を少し削ってニスを塗ったら、やっと納得のいくものになりました。

　保留にしていたドアは空きケースと厚紙を重ね貼りし、ボディーと同じ色で塗装します。型取り粘土、石粉粘土、手持ちのボタンでテールランプを作り、ヘッドライトもおそろいにしました。

内装を作ります

　シルバニアの家具をリペイントし、キッチンカウンターを作ります。横幅が足りないので棚を追加し、マスキングテープで仮止めしながらミニ棚を作りました。

　キッチンカウンターは右側に置くので、反対側に置くテーブルを作ります。天板はキッチンカウンターと似たデザインにして脚を付けました。2つの本体はベージュ系で塗装し、天板はシルバーで仕上げます。

　水道の蛇口はゴールドに茶を混ぜた色。針金を加工したタオルハンガーは黒で塗装し、キッチンクロスを小さく切ったタオルは端をほどいてフリンジを作ります。細かい作業がすごい。

　水道の後ろに貼るパネルには厚紙で作ったタイルを貼り、ネイルシールで「DOUGHNUTS」の文字を入れます。左側の窓の下に注文カウンターを付け、後方の窓にお手製のカーテンを設置。後ろのドアにはシルバーのはしごを取り付けました。

　続いてはドーナツを並べるケースです。前面がガラス張りのケースは2段になっており、シンプルで温かみのある仕上がり。あとはドーナツを待つばかりとなりました。

ドーナツを作ります

　樹脂粘土を使ってドーナツの原型を作ります。穴の開いたタイプとクリーム入りの2種類を作ったら、ブルーミックスで型を取りました。石粉粘土に絵の具を混ぜて作ったドーナツ生地を型の中に入れ、大量生産していきます。

　ドーナツ生地にベースの揚げ色を付け、一部には水彩絵の具と木工ボンドを混ぜたチョコレートを塗りました。トッピングに使うのは以前作ったというナッツとドライフルーツ。ストロベリーリングやラズベリーリングがおいしそうです。

　ドーナツにかけたグレイズドが透明にならなかったのでピスタチオリングに変更。あらためて作り直したら、透明感のあるコーティングができました。ドーナツの周りに付けるパウダーシュガーはベビーパウダーで代用し、ボンドを塗ってから振りかけていきます。

　黄と赤のクリアカラーを混ぜ、薄く伸ばしたらドライマンゴースライスが完成。色味を調整して抹茶リングも作ります。手作りの絞り出し袋でアイシングを絞ったら、11種類のドーナツの完成です。めっちゃおいしそう。

仕上げをします

　お店で使うトングは手作りし、雑貨店で買ったというケーキスタンドにはクッキーを並べます。市販のキッチン家電（ジュースミキサー、スタンドミキサー、エスプレッソマシン）を組み立て、キャラクター入りのミニポットはリペイント。コーヒー豆を入れる小さい紙袋やドーナツを包むペーパー、お店の前に置く看板も手作りしました。

　ドーナツや小物、グリーンを並べていきます。感心したのは、お客さんから見えない場所にもイメージにあった小物を並べていること。作り込みの細かさが半端ないです。お店の前にイスやテーブル、看板を並べたら、かわいいキッチンカーが完成。ドーナツの甘い香りや街のざわめきが伝わってくるようです。

「ドーナツおいしそう」「見ていて楽しくなります」と反響

　この動画のコメント欄には「すごいですね！」「おーーー、すてきなドーナツ屋さんに変身。創意工夫って大事ですね」「ドーナツおいしそう。内装がよく見えて、屋根がなくてよかったと思います」「食べ物の完成度が抜群に高くていつも感心してしまいます」「細かいところまで丁寧で見ていて楽しくなります」といった声が国内外から寄せられています。

　YouTubeチャンネル「ミニチュア * 推しのごはん屋さん」では、他にもミニチュア好きが楽しめる動画がたくさん公開中です。

「ミニチュア * 推しのごはん屋さん」動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「ミニチュア * 推しのごはん屋さん」