10年以上放置された廃屋横の池をのぞくと……　まさかの生き物の姿に「寂しかったでしょうね」「ほっこりしました」

　放置された空き家の狭い池の中で、10年以上ひとりぼっちだった生き物を保護した動画がYouTubeに投稿されました。動画には安堵（あんど）する声が寄せられ、記事執筆時点で3万7000回以上再生されています。

狭い池で長年ひとりぼっちで過ごす金魚を保護

　投稿したのは、新潟県にある築120年以上の古民家の再生に取り組んでいる、YouTubeチャンネル「古民家TV (新潟 山奥移住Vlog)」さん。以前には、ごみだらけのコンクリートの池（消雪池）を清掃し、錦鯉を迎える動画が話題になりました。

　投稿主さんが動画で保護した生き物は、10年以上放置された隣の空き家の裏にある、小さな池でひとり生き残った金魚。春ごろに見つけてからずっと気になっており、所有権の問題などからどうすればいいか迷っていましたが、このままひとりぼっちはかわいそうだと保護することを決意しました。

　そこで空き家の持ち主の方に会いに行き、金魚を引き取りたいことを伝えると、すんなり許可をもらえました。さらに投稿主さんが管理する池の水も足りなくて心配だと話したところ、誰も使っていないため水も引っ張っていいとの了承を得られたそうで、2つの問題を同時に解決できました。

　早速問題の池に向かうと、春に見に行ったときと様子が変わっていました。もともと周囲の木々の枝に囲まれていた場所でしたが、より葉が茂っていたことに加えて、雑草も繁茂しており、まずはその枝などを切る作業からスタートしました。

　放置されていたこともあり、苦労しながら水が出ているパイプを探し出すと、水の量が不安だった野池につながるパイプと連結させることができました。こちらは錦鯉のために作った広い野池で、彼らが引っ越したことで空いたコンクリートの池に金魚を迎えることに。

　池の中で目立っていた大きな金魚は、まるで保護されるのを待っていたかのように簡単に網に入ってくれました。

生まれて初めての広い池

　移動までの間、投稿主さんは金魚に「ごめんね」と話し掛けながら、急いでコンクリートの池へ。ほぼ同じ水温だったためそのまま池に移すと、一気に広くなった新しい“我が家”を楽しむように泳ぎ回る金魚の姿が。

　さらに投稿主さんが池のそばでカメラを構えていると、そのすぐそばまでやってきました。「挨拶してるみたい」と思った投稿主さんは、その後も金魚に向かって呼びかけます。すると、反対側からこちらに向かって真っすぐ泳いでくる姿が見られ、お礼を伝えるような金魚の様子に投稿主さんもうれしい気持ちになるのでした。

　後日、投稿主さんはこれまでひとりぼっちだった金魚が寂しくないよう、同じ種類の金魚を数匹購入して同じ池で飼うことに。サイズの違いもあってまだお互いに距離をとって過ごしていますが、いつか仲良くなれたらいいですね。

　なお、投稿主さんは金魚たちが鳥などにやられないよう安全面の強化も考えており、「これからも安心して魚たちが過ごせる環境を整えていきたい」とコメントしています。

「すごく可愛い」「ほっこりしました」

　動画には「金魚ちゃん十数年も一人で寂しかったでしょうね　人懐っこくてすごく可愛いですね　無事保護されて良かったです」「私も猫が好きですので、金魚と鯉のために奔走する姿に共感します」「ほっこりしました」などの声が寄せられています。

　動画の後半では、2週間の北海道出張から帰ってきて、庭の草刈りや畑仕事に精を出す様子も見ることができます。食べきれない量のレタスを収穫し、村に住む全7世帯に配ったりも。

　そんな田舎での静かな日々はYouTubeチャンネル「古民家TV (新潟 山奥移住Vlog)」のほか、Instagram（kominka1885）でも発信中です。

動画提供：YouTubeチャンネル「古民家TV (新潟 山奥移住Vlog)」