若手プロレスラーの長尾一大心さんが9月7日に入院先で逝去。所属先の「全日本プロレス」が公式サイトを通じて知らせています。21歳でした。

デビュー直後の1枚(画像は長尾一大心Instagramから)
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3カ月間治療を続けていた

 「全日本プロレス」側の発表によると、長尾さんは5月31日に巡業バスと接触する事故を起こし、腹部圧迫による外傷性ショックのため、集中治療室で治療を続けていたとのこと。

 故人の両親と話し合った上で今後を決定したいとしつつ、「死因に関しましては、遺体を警察にお預けし調査を進めておりますので分かり次第ご報告致します」とコメントしています。

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最後の言葉も「次は先輩から勝利をあげます」

 長尾さんは2023年12月に行われた「全日本プロレス」の公開入門テストに合格し、数カ月後の2024年4月に入門。10月22日に東京の後楽園ホールで行われた同門の井上凌さんとの試合でデビューを果たしました。

デビュー直後の1枚(画像は長尾一大心Instagramから)

 同団体が2025年5月18日に開催したイベント「チャンピオン・カーニバル2025の優勝決定戦において、長尾さんは第0試合に出場。OSW所属の小藤将太さん相手に自力初勝利を収め、試合後のコメントでは「自分の初勝利はもっとたくさんのお客さんに見てほしかった」「このカード、そして長尾一大心を第0試合にしたことを後悔させてやる」と若手らしい野心に満ちたコメントを発しました。

 長尾さんは試合後のみならず、同日のInstagramでも「CC2025」に言及。「次は先輩から自力勝利をあげます」「小藤将太、これで終わりにはさせない」「もちろん、次も勝つのは自分」とつづっており、結果的に当該コメントがInstagramでは最後となっただけに、「まだまだこれからメインに向かって突っ走る時期だったのに、無念ですね」と悔やむ言葉もコメント欄に遺されていました。