ねとらぼ
2025/09/18 10:15(公開)

園芸のプロ「いま、この部分を切れ!」 花の寿命をのばす“神ワザ”が目からウロコ「悩んでたから助かる」「がっつり!」

 夏に伸びた一年草を、さらにあと3カ月楽しむためのお手入れ法が、YouTubeで紹介されています。動画は記事執筆時点で17万回視聴を突破、2000件を超える“高評価”が寄せられています。

【今しかできない】夏に伸びた一年草は今ここを切って下さい  【カーメン君】【園芸】【ガーデニング】【初心者】

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」を運営しているカーメンさん。総合園芸専門店に20年間勤め、初心者にも分かりやすい園芸の楽しみ方や裏技を公開しています。以前にはトマト苗木に革命を起こす“まさかのモノ”が話題になりました。

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一年草の寿命をのばす裏ワザ

 植物をより長く楽しみたい時には「植え替え」「肥料をあげる」「切り戻し」の3つが大切とのこと。今回の動画では、「切り戻し」を中心に、夏に伸びた一年草をあと3カ月楽しむためのお手入れ法を解説しています。

 切り戻しの目的は花や実を増やすことで、「切る時期を守る」「切る場所を選ぶ」「切った後の管理を変える」がポイントとのこと。切る時期に関しては、猛暑日や10月以降は避けた方が良く、8月中旬~9月中旬までが適しているそうです。

 切る場所は、葉っぱが出ている節の少し上くらい。茎全体のどこを切るかは時期によっても異なり、8月の中旬なら全体の半分くらいの位置、9月の中旬なら3分の1程度にしておいた方が花が付きやすいと話します。

 切った後の管理方法で気を付けたいのは水やりと栄養です。葉を減らした植物は光合成の量が減るので必要な水分が減り、根腐れが起きやすくなるとのこと。栄養分も取りにくくなっているので肥料(特に液体肥料)をあげるといいそうです。

1年草のお手入れについて話すカーメンさん
1年草のお手入れについて話すカーメンさん
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ペチュニアの切り戻し

 実際の植物を使ってお手入れ方法を実演していきます。1つ目は全体的にだらんと伸びた印象のペチュニア。茎の半分くらいの位置にある節の少し上を切っていき、花がら(咲き終わった花)や黄色くなった葉っぱをとっていきます。

 切り戻しをしたペチュニアは1段階ボリュームが下がった印象ですが、12月いっぱいくらまで花が咲く可能性があるそうですよ。

節の上あたりを切ります
節の上あたりを切ります
この辺で咲くようになります
この辺で咲くようになります
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ベゴニアの切り戻し

 2つ目の植物はベゴニア。ピンク色の花がたくさん咲いていますが、上に伸びてしまい、バランスが悪くなっています。ベゴニアは寒さに弱いので、切りすぎは禁物とのこと。株全体を整えるイメージで、2~3回に分けて伸びているところの節の上を切っていきます。どこを切ればよいのかが分かりやすい!

伸びているところの節の上を切ります
伸びているところの節の上を切ります
新しい枝を出すイメージです
新しい枝を出すイメージです

ペンタスの切り戻し

 3つ目の植物は3株植えで大きく育ったペンタス。切り戻しを深くすると咲かずに終わる可能性があるので、ちょこっと切り戻すくらいがいいとのこと。花が終わっているところを一段階切るようにすると切りやすいそうです。

株を整える感じで
株を整える感じで
枯れたところを一段切り戻します
枯れたところを一段切り戻します

ニチニチソウの切り戻し

 最後の植物は白い花をたくさん花をつけたニチニチソウ。上に伸びる性質があり、だらしない形になってしまうことがあるので、1回思い切って切り戻しをするといいとのこと。ニチニチソウも温度に弱いので、3分の1くらいのところで切っていき、黄色い葉っぱや枯れた葉っぱを取って通気性と光を確保します。

葉っぱを残して節の上くらいのところで切ります
葉っぱを残して節の上くらいのところで切ります
切り戻しが終わりました
切り戻しが終わりました

 切り戻しをした4種類の植物に液体肥料をかけていきます(動画ではアミノ酸入りの「たまごの液肥」というものを使っていますが、他のタイプでもいいそうです)。もし可能であれば、液体肥料に活力剤を混ぜて併用して使うといいとのこと。液体肥料をあげた後はしっかりと日光に当てるのも大切なのだとか。

ニチニチソウの挿し木

 8月下旬~9月の中旬に切り戻しをする場合、切った枝を挿し木するのもお薦めとのこと。水が入ったコップを用意して、花や水につける部分の葉っぱを落として、半日~一晩くらい挿しておきます。

 今回の挿し木に使うのは、パーライトという白い粒粒の土。葉っぱは数枚残して取り、つぼみも取り、茎は節の下あたりで切ります。鉢にパーライトを入れてバケツなどの水につけ、パーライトが浮いて来た隙間に枝を4本ほど刺していきます。水から上げるとパーライトが締まるので少し水を張った受け皿に置きます。

 挿し木は2週間~1カ月くらいで発根してくるので、根が出たら普通の培養土に植え戻して年内はポットで管理をするといいそうです。

1~2センチ水を入れます
1~2センチ水を入れます

 カーメンさんのトークは分かりやすくて初心者でも参考になりそう。コメント欄には「理由を教えてくれるから、グングン頭に入る」「ベゴニアの切り戻しをどうすれば良いのかと悩んでたので、早速やります」「1カ月後がどんな感じなのかも見てみたいです」といった声が寄せられています。

 YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」では、植物好きに役立ちそうな動画を多数公開中。秋冬野菜の種のまき方、9月の園芸作業、余っている植木鉢の活用術などを見ることができます。

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動画提供:YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」さん

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