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「夢も自信もゼロでした」――高校を中退した元ギャルで元ニートの女性が、あるときから挑戦への一歩を踏み出し、挫折を乗り越えて社長になるまでの軌跡をまとめた動画がInstagramで話題です。記事執筆時点で120万回以上再生され、“いいね”は8500件を突破。
ギャル・ニート時代を経てネイルの世界へ
投稿したのは、現在37歳の北尾優(@yuu_kitao)さん。十代の青春時代を「やりたいことも自信もなかった」と振り返る優さんは、16歳で早くも高校を中退しました。その後は生きるために仕事をするもどれも長く続かず、いつも極貧状態でした。
いわゆるニートも経験し、ただ無気力に過ごしていたときでした。これまで本を読んでいなかった優さんが、あるとき友人に勧められて『夢をかなえるゾウ』(飛鳥新社、現在は文響社から刊行)を読んだことをきっかけに、「このまま人生終わりたくない」という思いが芽生えたといいます。
1冊の本に心を動かされた優さんは学歴、お金、コネもない中、自分の“好き”という気持ちだけを頼りに、ネイルの世界へ。努力して、やっとの思いでネイルサロンに就職するも現実は厳しく、すぐに挫折して自信を喪失してしまいます。
退職後、「やっぱり自分は何をやってもダメだ」と打ちひしがれ、再び仕事を転々とする時期を過ごしますが、それでも空いた時間は友人に材料費のみでネイルをしてあげるなど、好きなことへの思いは変わらずあったようです。
そしてその中で、「またお願いしたい」と言ってもらえたことで、初めて仕事にやりがいを感じたと優さん。そこからもう1度挑戦しようと奮起し、24歳のときに起業しました。自宅サロンをオープンすると、口コミとSNSを駆使して、ネイリストを本業として生計を立てられるまでになり、「自分らしく働く」という経験を得ることができました。
産後に直面した問題
一方で新たな困難にもぶつかりました。夫との間に第1子が誕生し、子育てと仕事の両立、産後の職場復帰の難しさに直面。「なんて女性が働きにくい世の中なんだ」と感じたことも。
肩身の狭い思いをしたり、働きたくても働けなかったりといった自身の経験から、29歳のときに法人を設立すると、女性が自分らしく働ける場所を増やしたいとネイルサロンを3店舗出店。他にも、子育てしながら働きたいママたちを応援する起業セミナーや、ママ向けアパレルの物販事業を展開するなど、自分ができることを考えながら無我夢中で取り組み続けました。
「もっと女性が活躍できる社会」を目指して
そして法人化してから9年目に突入した現在、優さんは「ネイルで人生を変える人」を育てるために「ネイルスクールW(ダブリュー)」(Instagram:@osaka_nailschool_w)を開校。サービス業から教育事業へとシフトし、「過去の自分のように、やりたいことを諦めてしまっている人にほんの少しのきっかけや、一歩踏み出す機会を作れれば」という思いを胸に、未来のネイリストたちを育てています。
「かっこいい生き方!」「心動かされた」と反響
何度も挫折を乗り越え、挑戦を続ける優さんの姿には、「カッコ良すぎる!!」「素敵な生き方ですね 心から尊敬します」「苦しさと隣り合わせに努力している姿がとても素敵だと思いました」といった声から、「50歳でも心動かされた」「動画を見て勇気を貰いました!ありがとうございます!」などの声が寄せられています。
優さんは日々の活動の裏側や、今を全力で楽しむ旅行VlogなどもInstagram(@yuu_kitao)で公開中。ネイルスクールの詳細は公式ホームページにて確認できるほか、通信講座やオリジナルのトップジェルの販売(BASE)なども手掛けています。
動画提供:北尾優(@yuu_kitao)さん
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