外来種だらけの沖縄の川に100均の“お魚獲り”のおもちゃを入れたら……? 遊び心いっぱいの検証動画がYouTubeに投稿されました。「楽しい」「おもちゃ買いました」と反響を呼び、記事執筆時点で5万回以上再生され、1100件以上の高評価を集めています。

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在来種と外来種が混在している川

 動画を投稿したのは、沖縄在住のYouTuberグループ「ハイサイ探偵団」のサブチャンネル「ハイサイ探偵団の休日」。以前には、グループの事務所で大量発生したミツバチの駆除が話題になりました。

 今回は、100均で売っていた“令和最新式のお魚獲り”を使い沖縄の川で魚を獲ってみます。動画の中で“ロケット”と呼ぶのはダイソーの「お魚観察ケース(潜水艦型)」(550円)という商品です。これは、内部の容器に餌を入れて小魚をおびき寄せ、いったん中に入った魚は出にくい構造になっています。

ダイソー「お魚観察ケース(潜水艦型)」を紹介

 やってきた川には、外来種のグッピーやカダヤシ、国内外来種(国内の他地域から沖縄に入ってきたもの)のオイカワがたくさん泳いでいます。最近はこうした外来種が増えているそうです。

グッピーやカダヤシを川の中に視認できる

 その他、オオウナギ、コイ、オオクチユゴイ(ミキユー)、外来種のティラピアなどがいました。沖縄の在来種と外来種が混在して生息する川といっていいでしょう。 

画面中央にS字に身をくねらせたオオウナギの姿
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昭和VS令和の魚獲り対決!?

 “昭和”の魚獲りアイテムとして、従来タイプのしかけ網も比較のため設置します。仕組み的には“ロケット”と同じであり、餌の食パンを入れ川の中の倒木につるす形で水中に設置します。“昭和VS令和”の対決のようです。

従来タイプのしかけ編みを水中に設置

 一方、令和の“ロケット”はヒモがないので、流れのないところに設置。餌の食パンをセットして沈めてみますが、内部の空気を抜いても浮いてしまいます。重しとして石を入れてみますが、バランスを取るのが難しく前後の開口部が水平になってくれません。

沈んでくれない令和の“ロケット”

 それでも試行錯誤の結果、なんとか水平な状態で川底へ沈めることに成功。早速小魚が群がり、中へ入っていっているようです。検証班のメンバーは、容器が透明なので違和感なく入ってくれるのではないかと推測します。

川底の“ロケット”に小魚が群がってきた
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気になる勝負の結果は……?

 15分経過後、従来タイプのしかけ網を引き挙げて獲れたものを透明な容器に移し替えると、たくさんのグッピーとカダヤシがかかっていました。赤いグッピーらしき個体も2匹見えます。

しかけ網でゲットしたたくさんのグッピーとカダヤシ

 一方、“ロケット”の開口部を押さえながら引き挙げると、小さい容器にたくさんのグッピーやカダヤシがいるようです。しかし、開口部以外にも穴が空いていて、極小サイズの魚はそこから逃げてしまっています。

“ロケット”の中にもたくさんの小魚が!

 獲れた数はしかけ網におよびませんが、そもそも魚が入るスペースはこちらの方が小さいので、それを考えるとなかなかの捕獲量といっていいでしょう。

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獲った外来種は氷締めにして飼育魚の餌に

 今回獲った小魚のうち外来種に関しては、飼育しているマーレーコッドという魚の餌にするので氷締めして持ち帰ります。薬剤を投与して菌のない状態にしてから餌として与えると、マーレーコッドはおいしそうにパクついてくれました。

外来種を氷締めにする

 最後に、小魚がよく獲れるのは比較対象としたしかけ網のほうであるとした上で、子どもたちの自由研究や魚の観察には“ロケット”も良いと結論づけて動画は終わりました。たしかにあれだけ獲れるのならそういう目的には十分ですね。

子どもの遊びや観察目的なら“ロケット”はおすすめ

 なお、法律や都道府県の漁業調整規則等により、水産動植物を採取する場合にさまざまな制限が設けられているケースもあるので、そうした詳細を確認の上でこれらの捕獲アイテムを使用してください。

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「大人版自由研究」「楽しい検証動画」

 しかけ網には負けてしまったものの、おもちゃとしては十分な捕獲量があるとわかった今回の検証に、「大人版自由研究だねー笑」「“おっちゃんの夏休み”自由研究編だねぇ」「このロケットの罠我が家も買いました!!」「いろんなアイテムがあるんですね、楽しい検証動画でした」という反応が寄せられています。

 ハイサイ探偵団はメインのYouTubeチャンネルに加え、X(Twitter/@haisaitantedan)とInstagram(@haisai_tanteidan)、TikTok(@haisaitanteidan)も運営中。外来種を大量捕獲する様子などを公開しています。

「ハイサイ探偵団の休日」の人気動画

画像提供:YouTubeチャンネル「ハイサイ探偵団の休日