ねとらぼ
2025/09/23 22:05(公開)

とんでもなく大きい二枚貝を大量購入→割ってみると…… 興味深い中身に「久々に見ました!」「たまらん」

 大量の巨大な二枚貝を手際よく次々とさばいていった結果が「久々に見ました!」「貝好きとしてはたまらん」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で62万回以上再生されています。

大量の巨大な二枚貝を買ってみた。

 動画を投稿したのは、さまざまな海産物をさばいて調理する様子をYouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」で公開しているかねこさん。以前には、静岡の海で巨大な「ギガアジ」を狙ったところ、とんでもない量が釣れたときの様子を紹介しました。

 今回は大量の巨大な二枚貝「タイラガイ(タイラギ)」を市場で購入し、さばいておいしく食べる様子を見せてくれるようです。

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タイラガイをさばいていくっ!

 タイラガイはかねこさんが住んでいる地域ではものすごく獲れる、めちゃくちゃおいしい貝なのだそうです。しかし、元からいい値段で取引されているものの、撮影時点では「今シーズンで一番値段が高い状況」だったとのこと。それも質が良くて高いのではなく、物がないから高いという状況だったのだそうです。

 そんな状況ではありますが、かねこさんは市場から「パンク」と呼ばれる状態のタイラガイを仕入れてきました。これは殻が割れてしまっていて水槽で生かすことには向きませんが、すぐに使う分には他と変わらないのだとか。通常のものと比較すると、少しだけ値段が安いそうです。

殻が割れているタイラガイを仕入れてきました
殻が割れているタイラガイを仕入れてきました

 タイラガイについて説明した後は、早速大量のタイラガイをさばいていくことにします。タイラガイの殻をむく際は、殻のてっぺんの隙間から包丁ではなくパレットナイフを入れて内側に沿わせ、貝柱を外すやり方がオススメなのだそうですよ。

包丁ではなく、パレットナイフを使うといいそうです
包丁ではなく、パレットナイフを使うといいそうです
開いたら貝ひもを外します
開いたら貝ひもを外します
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中から現れたのは……?

 殻が開いたら貝ひもを外しますが、貝柱が片方付いた状態のままだと外しやすいのだとか。説明をしながら貝ひもを取り外すと、中からタイラガイをはじめとした大きな貝の中に生息するエビの一種「カクレエビ」が姿を現しました。

貝ひもは貝柱が片方についた状態だと外しやすいとのこと
貝ひもは貝柱が片方に付いた状態だと外しやすいとのこと
カクレエビが出てきました
カクレエビが出てきました

 かねこさんによるとタイラガイは開けてみないと貝柱の大きさが分からない、“ガチャ要素”の強い貝なのだといいます。1つ目のタイラガイの貝柱は正直言って小さいそうです。

 続いて、先ほどさばいたものより一回り小さいタイラガイをむいていきます。順当に考えれば殻が小さい分、こちらの貝柱の方が小さそうですが……むいてみると先ほどの貝柱とほぼ大きさが変わらず、色が白っぽくておいしそうな貝柱が出てきました。タイラガイは殻の大きさが全て、というわけではないのですね。

2つ目のタイラガイ(右)の方がおいしそうです
2つ目のタイラガイ(右)の方がおいしそうです
殻と貝柱の大きさは比例しないようです
殻と貝柱の大きさは比例しないようです
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タイラガイは全部で25枚

 次々とタイラガイをむいていきますが、全体的に思ったより貝柱が小さいようです。そんな話をしつつ手に取ったタイラガイには、ずっしりとした重みがありました。これは期待できるとワクワクしながら開けましたが……水分をたっぷり含んでいただけで貝柱が大きいわけではありませんでした。タイラガイは重さで判断するのも難しいのですね。

 なお、タイラガイは殻が鋭利なので、さばく際は手をケガをしないよう要注意とのこと。また、口が少し開いているものはむきやすいですが、カチカチに閉まっているものはかねこさんでもむくのが難しいそうですよ。

これくらい口が開いていると剥きやすいのだとか
これくらい口が開いているとむきやすいのだとか

 ひたすら殻をむいてさばき続けたところ、タイラガイは全部で25枚あったようです。ずらっと並んだ貝柱は圧巻ではあるものの、あの巨大で大量の貝をむき身にするとこれだけの量になってしまうことに驚きます。タイラガイは巨大な貝ですが、可食部はかなり少ないのですね。

圧巻の量ですが、貝殻と比べると小さく見えてしまいます
圧巻の量ですが、貝殻と比べると小さく見えてしまいます

タイラガイを調理する

 さばいたタイラガイは「タイラガイの薄造り」と、干したての自家製梅干しを使った「タイラガイの梅磯辺揚げ」にしていきます。

 調理に入る前、貝好きの人は人生で1回はやってほしいという、タイラガイのぜいたくな食べ方を教えてくれました。かねこさんが「正直この食べ方が一番うまい」と思っているのは、タイラガイの白い部分と薄皮を取り、ワサビとしょうゆをたっぷり付けてそのままかじりつく食べ方なのだそうですよ。

 貝柱を丸ごと味わったら、いよいよ調理へと取り掛かることにします。タイラガイを切る際は繊維に逆らわずに切ると食感が残り、繊維に逆らって切るとなめらかでマイルドな食感になるそうです。繊維に逆らって切ったものと、漬けにしてからあぶったものを外側から円を描くように皿へ並べていきます。真ん中に菊の花をあしらい、青ゆずを振りかけたら「タイラガイの薄造り」の完成です。

 次は梅磯辺揚げ作り。厚めに切ったタイラガイに大葉、自家製の梅肉ソース、大葉を順にのせてからタイラガイで挟みます。のりで巻き、周囲に片栗粉をまぶしてカラッと揚げたら「タイラガイの梅磯辺揚げ」も出来上がりました。

タイラガイの薄造りと梅磯部揚げ、おいしそうです
タイラガイの薄造りと梅磯辺揚げ、おいしそうです

 まずは磯辺揚げを食べてみると、タイラガイの甘味と梅の酸味が合い、のりの風味でタイラガイの味が際立っていたとのこと。とてもおいしかったそうですが、タイラガイはもう少し薄く切ってもよかったかもしれないと感じたそうです。

 続いて本ワサビをすってから、タイラガイの貝柱を5、6個分使った薄造り盛りをいただくことにします。刺し身は青ゆずがばっちりと合い、漬けはあぶったことで甘味と香ばしさが増していて、最高においしかったようです。

 手が凍りそうなほどキンキンに冷やした「銀色のヤツ」(アサヒスーパードライ)とともに、タイラガイの薄造りと梅磯辺揚げを完食したかねこさんなのでした。

実はとてもありがたい貝

 かねこさんによるとタイラガイはほとんどの場合、網ではなく手掘りで獲られているのだとか。というのもタイラガイは海底に埋まるような形で生息し、体から「足糸」と呼ばれるたくさんの糸を放出し、泥などに糸を付着させてその場に留まっているそうです。そのため漁師さんが海に潜り、専用の器具を使って1枚1枚手で獲っている、とてもありがたい貝なのだといいます。

 そんなタイラガイは時期によって貝柱の大小があり、4~6月は大きさが安定していますが、7~8月になると小さいものや黒っぽいものも交じってくるそうですよ。

「初めて知りました」「タイラガイまじで大好き」と反響

 この動画のコメント欄には「タイラガイ初めて知りました、めっちゃおいしそう。食べてみたい!」「バカみたいにデカい」「盛り付けもめっちゃきれいでさすがやなあって思いました」「えぇな〜よだれ止まらんわ」「タイラガイまじで大好き、重ね食いしてえ」といった声が寄せられています。

 かねこさんがさまざまな魚を釣ったりさばいたり調理したりする様子は、YouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」やX(@Kneko__)で公開中です。

「きまぐれクックKimagure Cook」動画まとめ

【ほぼ無修正】市場の片隅にころがってた巨大な『オキザワラ』捌いて食べてみた。
普通は絶対に入れない【立入禁止の市場】に入ってみたら凄すぎた!
【餌代5万円】2年間高級な魚介類だけを食べさせた『自宅で育てたマダイ』を食べてみたら味が衝撃すぎた、、

動画提供:YouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook

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