ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると……　目からウロコの検証結果に「知らなかった！」「逆効果だったとは」　あれから1年、投稿者に話を聞いた

　「ドクダミは絶対に手で抜いてはいけない」という話を聞いたことがありますか？　2024年10月にYouTubeチャンネル「庭づくり大好きおじさん」へ投稿された実験動画が話題になり、ねとらぼの記事でも紹介して大きな反響を呼びました（関連記事）。ドクダミをはじめとした雑草に対する思いについて、ねとらぼ編集部が投稿者さんに詳しい話を聞きました。

「葉をハサミでカットする」というドクダミ対策を検証

　薬草として知られ、同時にその強い繁殖力で嫌われがちなドクダミ。話題になった実験のきっかけは、視聴者さんから「ドクダミは絶対に手で抜いてはいけない」という情報が寄せられたこと。ドクダミは手で抜くと根に刺激が加わり、さらにその数を増やしてしまうのだそうです。そして、その代わりとなる有効なドクダミ対策は「ドクダミに気付かれないように葉をハサミでカットする」というものでした。

　植物には根を伸ばして増えるタイプと種を飛ばして増えるタイプがあり、ドクダミは前者。葉で光合成して作った栄養を根で蓄えながらどんどんと伸ばし、その養分で上に葉を伸ばしていくため、葉がなくなって光合成ができなくなれば根も衰退していくのだそうです。

「手で抜く」「葉をカットする」「熱湯をかける」を比較

　そこで投稿者さんはドクダミについて「手で抜く」「葉をカットする」「熱湯をかける」という3種類の比較実験を行うことにしました。

1週間後……

　すると1週間後、手で抜いたドクダミが復活していた一方、カットしたドクダミと熱湯をかけたドクダミは全く生えていません。除草剤を使わずにできる対策として後者2つは有効であり、葉をカットする方法が最も手間を減らせそうだという結果が出ました。

「地中にハサミを入れて茎を切った方が効果があった」

　この動画は記事執筆時点で670万回以上再生され、5万件を超える高評価を集めました。コメント欄には「面白いですね」「知らなかった！」「まさに目からウロコでした」「常にたくさん生えるドクダミに悩んでいました」「ドクダミを抜きまくっていましたが、逆効果だったのですね」「そんな手があったとは。勉強になりました」「早速試してみます」といった声が寄せられています。

　ドクダミ実験のその後について、ねとらぼ編集部は投稿者さんに話を聞きました。

――動画への反響は

投稿者さん：動画の投稿後に視聴者さんからは「全く生えてこなくなった」という声から「数回カットしたら生えなくなった」「すぐ生えてきた」という声まで、さまざまな反応がありました。

　その後の動画で説明していますが、この違いは葉を放置していた期間の差になります。ドクダミは他の植物とは全く違い、土の中の根からは水分のみで栄養を吸収せず、全ての栄養を葉から光合成により成長して根茎が太くなります。なので、草むしりを全くしないで葉を放置していた場合には駆除が難しくなりますので、すぐに葉または根茎を駆除する必要があります。

　また、別の実験を行った結果、ドクダミをカットする場合には地上の茎を切るよりも地中にハサミを入れて茎を切った方が効果がありました。

――雑草対策や庭DIYを行う中で愛用しているアイテムは

投稿者さん：ダイソーで販売されている、刃先が長い110円の園芸バサミがとても便利です。

――視聴者へメッセージを

投稿者さん：基本的にドクダミは通常の植物とは全く逆の性質があり、人の手が入っていない痩せた酸性土壌で成長します。その一方、アルカリ土壌では枯れます。そして、酸素が全く通らない硬い土壌を好みます。これは人間から駆除されないようにドクダミが進化した過程だと私は思います。

（了）

　雑草対策に関して投稿者さんは、視聴者さんから寄せられたアイデアや、その声をもとに考えた対策をYouTubeチャンネル「庭づくり大好きおじさん」で公開中です。また、100均アイテムを使ってDIYやガーデニングを楽しむ方法を発信しており、Instagram（@niwazukuridaisuki_ojisan）でも写真や動画が見られます。

「庭づくり大好きおじさん」動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「庭づくり大好きおじさん」