クサガメの無精卵を“謎の穴”の近くに置いてみる実験動画が、YouTubeに投稿されました。まさかの展開を迎える動画の再生数は、記事執筆時点で1万6000回を超えています。
謎の穴を調べてみよう
投稿者は、YouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」を運用しているあじさんとみくさん。以前には毎日庭にやって来るインコから渡された“贈り物”の記録が話題となりました。
そんな2人の自宅の庭には、最近“妙な穴”が出現するようになったとのこと。サイズからしてセミのものではなさそうですが、正体は分かりません。そこで一緒に暮らしているクサガメの女の子「きっつぁん」が生んだ無精卵を使って、ちょっとした実験をすることにしました。
方法は非常にシンプルで、穴の近くに無精卵を配置して何がやって来るか確認するというもの。卵を狙って生き物が現れたら実験成功です。なお、卵は傷まないように冷蔵庫で保管しておきます。
まずは、穴から少し離れた場所に無精卵を2個配置。地面を浅く掘り、落ち葉で卵を囲うことにより生き物の巣らしい雰囲気を出しました。この状態で2日間様子を見てみましたが、卵には誰も食いつかず実験は失敗。そこで今度は、穴のすぐ近くに置いてみます。
実験の準備をしていると、セミが地面から出てきた痕跡らしき穴を発見。頭上ではクマゼミが鳴いていました。気候変動の影響か、数年前から2人が住んでいるエリアにも現れるようになったそうです。
冷蔵庫から取り出した新しい2個の卵を穴の真横に配置しました。再び2日待ってみましたが、やはり何も食いつかず卵はそのまま。置き場所を考えた結果、実験3回目は「ファーム鳥ノ院」としているプランターへ配置することにしました。
穴の調査中に見つけた物
後日、2人が見に行くと置いてあった3個の卵はきれいになくなっていました。最初はカラスが持ち去ったと考えていたそうですが、周辺を調査する過程でプランター近くにあった細長い物体を発見。それはアオダイショウの脱け殻でした。
アオダイショウは体が大きいものの性格は比較的おとなしいとのこと。自宅の庭にも生息しており、2人はそのアオダイショウを「御館様」と呼んでいます。最近はあまり姿を見る機会がありませんでしたが、意外な形で再会を果たしました。
ヘビの抜け殻は乾くとバラバラに崩れてしまいますが御館様の皮と思われるものは脱ぎたてらしく、きれいにつながった状態で回収できました。しかし、ここで問題が1つ。個体差はありますが、脱皮前後のアオダイショウは餌をほとんど食べないそうです。では、カメの卵を持ち去ったのは……?
御館様は元気そう
謎は深まるばかりですが、御館様の方は暑さにも負けず健在な様子。御利益がありそうな皮を手に入れたところで実験は終了としました。
コメント欄には、「アオダイショウの抜け殻なんてすご~い」「お館様の脱け殻 ご立派ですね! 拝ませていただきます!」「抜け殻があると言う事は今現在も成長なされていらっしゃると言う事。お元気そうで何よりです」「カメの卵は特別だったのかも」などの感想が寄せられています。
2人はYouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」の他、X(Twitter/@NLCVBEXnWmmEYbT)アカウントも運営中。四季折々の里地里山の風景や動物たちの様子を発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「いきもの自然探訪」
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