2025/09/26 20:30（公開） 
水槽で繁殖させた生物の姿がYouTubeで公開され、世界初と思われる偉業に「凄く神秘的」「貴重な映像ありがとうございます」などの反響が寄せられています。
水槽繁殖という偉業
動画を投稿したのは、アクアリウム系のYouTubeチャンネル「【BOWZ】リックアッガイ Rick Agguy RA aquarium」（@aquarium_rick_agguy）のリックアッガイさん。アジアアロワナと錦鯉に関するさまざまな情報を発信しており、以前には“金のアロワナ”の幼魚を1カ月育てた経過報告動画が話題になりました。
今回の動画では、埼玉県のアジアアロワナ専門店「ラフレシア」を訪問したリックさん。オーナーのフクイさんが、水槽で“アルビノのアロワナ”を4匹繁殖させたそうで、2人は“世界初”の可能性がある偉業達成に興奮気味です。
リックさんにお話をうかがったところ、「水槽内でのアルビノアロワナの繁殖自体は2例目だが、“4匹”の繁殖に成功したのは、おそらく世界初」とのこと。フクイさんはアロワナに精通しており、世界中の繁殖事例をチェックしているそうですが、4匹の繁殖成功例は聞いたことがないそうです。
アルビノアロワナの稚魚は、生まれた直後は大きな卵黄嚢（ヨークサック）をおなかにくっつけたまま育ちます。フクイさんの水槽には9匹ほどの稚魚がおり、そのうち4匹が体の色素が薄いアルビノ個体だそうです。
アルビノ個体は白縁の目にピンクホワイトのボディーで、すでに神秘的な雰囲気をまとっています。撮影当時は生後2週間ほどで、7センチ程の大きさになったら正式に登録書を出す予定だそうです。
海外から大きな反響
フクイさんはアルビノの遺伝子を持つ“ヘテロ”を多く飼育しており、今後も継続的にアルビノアロワナの繁殖を狙っていくとのこと。繁殖成功をSNSで報告したところ海外からの反響が大きく、有名ブリーダーからも個人的な連絡があったといいます。
フクイさんは、「水槽内の繁殖はダントツ日本だと思いますね。技術が素晴らしいんでしょうね。設備が良かったり」「海外の方、水槽でアロワナ繁殖したってのはそうそうない」「そこは誇っていきたい」と日本のレベルの高さを明かしていました。
アルビノアロワナはまだまだ小さく、1日1ミリのペースで成長中。1匹を手のひらに乗せてみると、ヨークサックが指の関節1つ分くらいの大きさで、大きな卵にくっつく小さなアルビノアロワナがとっても愛らしく見えます。
生命の神秘
フクイさんは、繁殖を行う中で味わった“感動”も共有。「ただの黄色い玉から血管が出てきて、アロワナが形作られて、目ん玉ができて、今のこの状態まで来るんです。命が生まれる瞬間を見れる」「すごい鳥肌立ちますよ」と生命の神秘に胸が震えたことを振り返っています。
今後もリックさんのチャンネルでは、アルビノアロワナの成長を追っていくとのこと。次回はある程度成長した11月ごろに撮影予定だそうです。
動画提供：YouTubeチャンネル「【BOWZ】リックアッガイ Rick Agguy RA aquarium」のリックアッガイさん
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