ねとらぼ
2025/10/03 07:00(公開)

結婚式を挙げる娘のため、母が“自己流”でドレスを作ったら……「泣いてしまいました」 驚きの完成品に「すっっっっっごく素敵」

 結婚する娘のため、母親が初めてウェディングドレスを仕立てる動画がYouTubeに投稿されました。心のこもったすてきなドレスと着用シーンに「感動です」「泣いてしまいました」などの声が寄せられ、記事執筆時点で4万再生を集めています。

初めてのドレス作りは成功するのか
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初めてのドレス作り

 投稿したのは、ハンドメイド作家で手芸講師の猪俣友紀さん(@neige7)です。数々の布小物や洋服を制作してきた猪俣さんですが、ドレス作りは初めてとのこと。型紙の一部はウェディングドレスのデザインが掲載された書籍『手作りドレスでウェディング』(著・月居良子)を参考にして作成しつつ、自己流のアレンジを加えて進めていきます。

 通常の洋服と比べて型紙が大きいため、クッキングシートをつなげたりしつつ型紙を作成。材料として、サテン生地とオーガンジー生地を各9メートル(どちらも生地幅は145センチ)購入しました。なお、結果的にサテン生地は4メートル余ったとのこと。

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ビスチェを作る

 3月17日に制作を開始し、2日後にはドレスの上半身部分であるビスチェの仮縫いが完成しました。こちらは単なる“試作”ではなく、本番の布で制作する前に、着用者の体にフィットさせるための「仮縫い」であり、娘さん本人に試着してもらって確認しています。

仮縫いのビスチェが完成
仮縫いのビスチェが完成

 スカートとビスチェの生地を裁断したら、2回目のビスチェ作りです。このときブルーの生地にレースを重ねて作っていましたが、のちに娘さんの希望でレースなしになりました。

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ティアードスカートは勘を頼りに自己流で制作

 次にスカートを制作しますが、一度本の通りに作ったら、ハサミで大胆に4つにカット。ここから、娘さんから送られてきた好みのドレス画像を何度も見ながら、自己流でティアードスカートを制作します。これまでの経験と勘を頼りに作ったため、イメージ通りにいくかドキドキだったといいます。

何度もイメージ画像を見ながら、勘を頼りにティアードスカートを制作
何度もイメージ画像を見ながら、勘を頼りにティアードスカートを制作

 イメージ画像にあったふんわりとかわいいギャザーですが、この部分の作業がかなり大変だった様子。最初は粗ミシンでギャザーを寄せようとしますが、距離が長すぎて断念。やむを得ず手作業で生地を等分しながら仮止めするという、気が遠くなるような作業でギャザーを作っています。

粗ミシンでのギャザー寄せは諦め、手作業での作業に
粗ミシンでのギャザー寄せは諦め、手作業での作業に

 また、サテン生地は滑ることもあって縫いづらかったことも伝えています。それでも、大切な娘さんの結婚式のためにドレスを手作りするという機会を、猪俣さんは「たいへんだったけど幸せな制作時間でした」と振り返るのでした。

大変だった時間も、作り終わったあとではいい思い出に
大変だった時間も、作り終わったあとではいい思い出に

 その後はビスチェとスカートを縫い合わせ、ホックなどのパーツを手縫いで取り付けたら、次はショルダーケープ作りです。ギャザーと同じ生地を使い、こちらは夢中になって1日で仕上げたといいます。トルソーに着せてみると、一気に形になりました。

ビスチェとスカートを結合
ビスチェとスカートを結合
だんだん完成に近づいてきました(レースありのビスチェは記念として映像に残しています)
だんだん完成に近づいてきました(レースありのビスチェは記念として映像に残しています)

仕上げ

 裾の処理は、ロックミシンで仕上げる巻ロックにするか迷いつつ、三つ巻押さえで仕上げることに。結果的に糸の節約になり、きれいに仕上がったといいます。

 制作開始から1カ月がたったころ、花嫁に着てもらい、歩きやすいように着丈を合わせる調整も行いました。ついに総仕上げです。

着丈を調整
着丈を調整

 娘さんの希望に合わせて、ここでレースのないビスチェ(3つ目)を作りました。身丈の調整も慎重に行い、最終的に8センチほど短くなったとのこと。ちなみに、レースありのビスチェを使ったドレスも記念として映像に残しています。

仮縫いから含めて3回目のビスチェ作りです
仮縫いから含めて3回目のビスチェ作りです

完成したドレスを着た娘さんの姿に感動

 動画のラストには、娘さんの結婚式当日の様子も。お色直し後のカラードレスとして、母の手作りドレスを見事に着こなす花嫁の姿が映っています。とても似合っていて、きれいですてき!

完成した“母の手作りドレス”を着た娘さん
完成した“母の手作りドレス”を着た娘さん

 たくさんの友人たちに祝われ、幸せな笑みをたたえた娘さん。そんな温かな光景を見守る猪俣さん視点の映像は、見ているだけでこちらもうるっときます。本当におめでとうございます!

後ろのデザインも美しい
後ろのデザインも美しい

「素敵なドレス」「最後に泣いてしまいました」

 完成までの過程も含めて一生の思い出となったウェディングドレスの制作動画には、「すっっっっっごく素敵です」「娘ちゃん、幸せ者ですね。お母様お疲れ様でした。素晴らしいです」と賛辞が寄せられ、「なぜか涙が……おめでとうございます 幸せのお裾分けをいただいた気分です」「娘はいないけど、娘を嫁がせた気持ちになって最後に泣いてしまいました」と感動した視聴者からの声も続々。他にも「これから自分のドレスを作ろうと思っていたので参考にさせていただきます!」なんて声も届いています。

 ちなみに、ドレス制作に使用したミシンの糸や、一番迷ったというビスチェの接着芯選び、資材についての詳しい情報は動画で紹介されています。

 猪俣さんはYouTubeチャンネル「neige手作りのある暮らし」にて、バッグや布小物の作り方をわかりやすく発信。作品や日常はInstagram(@neige__y)やX(Twitter:@yunyun_n7)、ブログでも見られる他、作り方を写真付きで解説した書籍『猪俣友紀のミラクルハンドメイド定規BOOK』(主婦と生活社)も販売中です。

動画提供:YouTubeチャンネル「neige手作りのある暮らし」(@neige7

猪俣友紀さんの動画まとめ

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