ねとらぼ
2025/10/09 20:45(公開)

ラメラメの肉食魚を大事に育てて10カ月後……「本当に美しい」「感無量」「とてつもない成長と変化」 興奮する激変姿に反響

 10カ月前に肉食の熱帯魚を迎え、試行錯誤を続けた飼育環境の変化と魚の成長記録を収めた動画がYouTubeに投稿されました。動画には「コウタイかわいいですよね」といった反響が寄せられています。

お迎えから10ヶ月経った熱帯魚が衝撃の成長を遂げました【アクアリウム】【スネークヘッド】

 動画を投稿したのは、「見栄えとメンテナンス性を両立させた水槽作り」を目標に、日々アクアリウムと向き合っているポン太さん。自身のYouTubeチャンネル「ポン太アクア Ponta AQUA」では、主に水草水槽に関する情報を発信しています。

 今回はお迎えから10カ月経過した“好みのど真ん中”な熱帯魚の成長記録と、飼育環境を整えていく様子を見せてくれるようです。

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水草レイアウト水槽で肉食魚を飼育したい

 ポン太さんが10カ月前にお迎えした熱帯魚の名前は、「レッドギャラクシーコウタイ」。スネークヘッドと呼ばれる肉食魚の1種で、ポン太さんは「美しさとカッコよさを兼ね備えた最高の魚」だと思っているのだとか。

スネークヘッドの1種・レッドギャラクシーコウタイです

 お迎え直後は45センチ水槽で飼育し、現在は120センチアクアテラリウム水槽のメイン生体として優雅に泳いでいるというレッドギャラクシーコウタイ。石や流木でレイアウトし、植物が大量に茂る環境で泳ぐその姿は本当に最高なのだそうですよ。

 ポン太さんはそんなレッドギャラクシーコウタイを、45センチ水槽の頃からなるべく水草や石、流木などでレイアウトした環境で飼おうと試行錯誤していたそうです。しかし実は水草レイアウト水槽で、スネークヘッドのような肉食魚を飼育するという行為は一般的には難しく、あまりよくないといわれているのだとか。

 その背景にはさまざまな理由があるものの、最大の理由として挙げられるのは肉食魚が水を汚しやすいこと。レイアウトをしていると大量の汚れがあちこちに入り込み、水槽が汚れやコケまみれになる可能性が高いそうです。そのため肉食魚を飼育する際は「ベアタンク」と呼ばれる、水槽内に砂やレイアウト素材を一切入れない飼育スタイルを推奨されることが多いのだとか。

肉食魚は「ベアタンク」で飼育されることが多いのだとか
肉食魚は「ベアタンク」で飼育されることが多いのだとか

 しかしポン太さんは、水草レイアウト水槽の美しさにひかれてアクアリウムを始めたため、ベアタンクでは物足りない、味気ないと感じてしまうとのこと。水草を入れるのが難しくても、せめて流木や石などの素材を入れてレイアウトをしたいそうです。それに加えて、レイアウト水槽に肉食魚が泳いでいるという水景に対して、憧れを抱いているという側面もあるそうですよ。

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レッドギャラクシーコウタイをお迎え

 ここから実際にレッドギャラクシーコウタイをお迎えし、飼育環境を整えていく様子を見せてもらいましょう。レッドギャラクシーコウタイは今後立ち上げる、120センチ水槽のメイン生体として購入することを決めていたそうです。しかし、ある日立ち寄ったホームセンターで理想の個体と出会ってしまい、水槽の立ち上げ前にお迎えすることになったのだとか。

最初は緊張している様子だったそうです
最初は緊張している様子だったそうです

 お迎えしたときは体長10センチ前後だったというレッドギャラクシーコウタイはソイルを薄く敷き、陰性水草を入れた45センチ水槽で飼育をスタート。まだ体が小さく少し緊張している様子だったそうですが、導入直後から大きな丸い目、無数のラメ、青みがかったヒレの光沢など、かわいらしくも美しい姿を見せてくれたのでした。

レッドギャラクシーコウタイの魅力に夢中な様子
レッドギャラクシーコウタイの魅力に夢中な様子

 それから3カ月後。すくすくと健康に育ったレッドギャラクシーコウタイの体長は、16センチほどになっていました。食欲が旺盛でエサを手に持つとエサくれダンスをして、激しくエサに食いついていたそうです。しかしエサ食いがいい分、水が汚れるスピードが速くなり、入れていた水草がコケまみれになってしまったのでした。

すくすく成長しています
すくすく成長しています

 水換えの際にある程度は吸い出せるもののコケの復活が速く、3日も経てばあっという間に元通りになってしまったそうです。やはり肉食魚の水槽で、水草をキレイに維持するのは難しいのですね。

 水槽には掃除屋としてコケを食べてくれる魚やエビ、貝などのコケ取り生体を入れることがありますが、肉食魚の場合はそれもなかなか難しいのが現実とのこと。というのもコケ取り生体が口に入るサイズである場合、肉食魚に食べられてしまうのです。この水槽には元から飼育していたブッシープレコというコケ取り能力が高い魚を入れてみたものの、糸状のコケには効果がなかったそうです。

水草がコケまみれになってしまいました
水草がコケまみれになってしまいました

 数日後、コケがどうしようもなくなり、45センチ水槽に入っていた全ての水草をたくさんのコケ取り生体が暮らす別の水槽に移動させることに。優秀なコケ取り生体たちはたった1日で、コケまみれの水草をすっかりキレイにしてくれたそうです。

肉食魚の水槽で水草を美しく維持するのは難しいようです
肉食魚の水槽で水草を維持するのは難しいようです

 そこであるアイデアを思いつき、実行してみることに。思いついたのは1つの流木に水草を活着させ、水草にコケがついたらコケ取り生体がいる水槽に流木ごと移して管理するという方法です。1つの流木を移動させるだけならそこまで手間ではなく、現実的に管理できそうだと思ったのだとか。

 流木にウッドタイを使って水草を固定し、実際にそのアイデアを実行してみましたが……定期的に流木を別の水槽に入れる管理は思った以上に面倒で現実的ではなく、長くは続かなかったそうです。

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120センチ水槽の立ち上げ

 そこから数週間後、いよいよレッドギャラクシーコウタイをメインに入れるための120センチ水槽を購入。スネークヘッドは水面から飛び出してしまう事故が多いことから、水槽の上部には金網のフタを取り付けることにしました。

 早く水槽を立ち上げたいという思いはありつつも、満足できる水槽にするために照明やフィルター、パイプなどのセッティングやレイアウトに使う流木のアク抜きなど、水槽の立ち上げに必要な工程を焦らずにじっくりと進めていきます。

 そして準備を始めてから4カ月後、いよいよアクアテラリウムのレイアウト作成に取り掛かることに。あらかじめレイアウトの形や構造などを描いておいた設計図をもとに、4時間ほどかけて大量の素材を組み上げ、自分史上最高のレイアウトを作ることに成功したのでした。

自分史上最高のレイアウトになったそうです
自分史上最高のレイアウトになったそうです

 レイアウトは今後、レッドギャラクシーコウタイが生活することを考え、無理に入って抜けなくなりそうな隙間や、ケガをしそうな鋭利な角などがないように考えて作ったとのこと。その上で毎日魚たちの様子を観察し、レイアウトによる悪影響がないか確認を続けたそうです。

 骨格を組み終わった後は、陸上に大量の水草や陸上植物を植えることに。120センチ水槽の水量でもすぐに水が汚れてしまう可能性が高いため、それを陸上植物の浄化作用でまかなってもらう仕組みにしたそうです。そしてレッドギャラクシーコウタイを入れる前に、この水槽の先住民となる3種の熱帯魚を入れることにしたのでした。

レッドギャラクシーコウタイを120センチ水槽へ

 120センチ水槽の立ち上げから1カ月後。かなり状態が安定してきたことから、ついにレッドギャラクシーコウタイを水槽へと入れることに。この時の体長は18センチほどだったそうです。

120センチ水槽の状態が安定しました
120センチ水槽の状態が安定しました

 満を持して新たな水槽に入れたレッドギャラクシーコウタイは特に暴れることもなく、落ち着いた状態だったとのこと。半年かけて作ってきた水槽で泳ぐレッドギャラクシーコウタイの姿を見て、まさに感無量だったそうですよ。

 ここであらためて、レッドギャラクシーコウタイの魅力を熱く語るポン太さん。黄色っぽい体色をベースに、青黒いバンドと無数に入る白いスポットがたまらなく、おなか側の白さもかわいいことや、長い体形やヒレの形、精悍な顔つきながらもまん丸で金色の瞳がかわいいと、夢中な様子です。

体は大きく、色は鮮やかになりました
体は大きく、色は鮮やかになりました

 導入から1カ月後。それまで問題なく混泳していた先住民の魚たちを追いかけるようになってしまったため、コケ取り生体であるプレコ以外を隔離することに。水槽が少し寂しくなってしまったけれど、混泳はうまくいかない可能性があると聞いていたため、こうなる覚悟はしていたそうです。

 現在は体長23センチほどと、まだ成長途中のレッドギャラクシーコウタイ。最大で30センチほどになるといいます。ポン太さんは今後も、この“好みのど真ん中”なレッドギャラクシーコウタイの成長を動画で報告していこうと考えているそうですよ。

「コウタイかわいいですよね」と反響

 動画には、「コウタイかわいいですよね……近所のホムセンにいるんですけど、絶対にアーモンドと喧嘩になると思うのでお迎えは出来ませんが…」「ピンクテールとコウタイは家でもケンカしてました」といったコメントが寄せられていました。

 ポン太さんは主に水草水槽に関する情報をYouTubeチャンネル「ポン太アクア Ponta AQUA」と、Instagram(@yu_nyanponta)で公開しています。

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