ついに映画「キミとアイドルプリキュア♪お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」が公開されました。 

 傑作映画でした。

 「子ども向けだから、かわいいだけのアイドル映画で十分だろう」なんて考えは製作者には一切ありません。「アイドルとは何か?」「推すとはどういうことか?」を問い続けながら繰り広げられる圧倒的な映像と音楽は、まさに「劇場で“体感”するライブ映画」だったのです。

好調な滑り出しとなった「映画キミとアイドルプリキュア♪」

 起承転結でいえば、起・承・転の後は「戦いながらライブ、ライブ、ライブ、ライブ、ライブ」と畳みかける展開。

 良質なアクションシーンと歌の融合の中、それでも物語は途切れず、見ている人に「推しとは?」「アイドルとは?」を問い続けます。

 大スクリーンで響き合う映像と音楽の洪水。

 これはこの映画を後から知った人が「映画館で見たかった……」と思わせるタイプの映画です。ぜひ公開中に映画館に見に行ってほしいのです。

 そして、映画を見終わった後「お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」の意味を知ることになるのです。

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映画キミプリ公開、好調な滑り出しに

 2025年9月12日、「映画キミとアイドルプリキュア♪お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」が公開されました。

 公開初日からSNS上でも「最高!」「もう一回見たい!」「“推し”がいる人は必見」などの熱い感想があふれ、公開からの初動3日間で動員28万3000人、興行収入は3億4600万円と好調な立ち上がり。3作連続で10億円越えを狙えると好発進となりました。

 物語は、10年に1度のスーパーミラクルアイドルフェスティバルに招待されたアイドルプリキュアが、アイアイ島で出会った謎の少女テラとともに女神アマスの伝説と謎の怪物に立ち向かう、といったものです。

 お笑いコンビ・ダイアンの津田篤宏さんがゲスト声優として参加していますが、その全く違和感のない自然な演技にも驚かされました。

スーパーミラクルアイドルフェスティバルに招待されるアイドルプリキュア
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後半のライブシーンは必見

 同作最大の特徴は、後半の「体感するライブシーン」です。

 物語が動き出すと同時に20分間、途切れることなく怒涛(どとう)のステージが始まります。

 ここは映画館か? ライブ会場か? となる大きな盛り上がりをみせ、映画を「見る」というよりも映画を「体感する」ことになるのです。

 ライブ中も、当然プリキュアなので歌をバックにど派手なアクションも見せます。

 プリキュアたちは、ただ単純に持ち歌を披露するのではありません。

 「誰のために」「何のために」歌い、戦うのかが明確に描かれているため、楽曲と映像に説得力が宿ります。

圧倒的なライブシーンが同作の特徴(画像はYouTubeから)

 今回の映画で歌われる歌、数えたら11曲もありました。

 オープニング「キミとアイドルプリキュアLight Up!」は声優さんが歌う特別バージョン。終盤の連続ライブでは映画の主題歌「♪HiBiKi_Au_Uta♪」はもちろん、「笑顔のユニゾン」をはじめとした各プリキュアのステージ曲、決め技曲「TrioDreams」「キミとシンガリボン」といった子どもたちもよく知っている曲、さらにゲストプリキュアたちのオープニング曲「ひろがるスカイ!プリキュア~Hero Girls~」をキュアウインク&キュアキュンキュン、「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」をズキューンキッスが歌うサプライズもあるのです。

 アクションシーンを背景に、これでもか! と続く歌の連続に、隣の隣でみていたお子さまもノリノリで歌い続けていました。

 SNSを見ても「ライブ演出は必見」「キラッキラなパフォーマンス」といった言葉が並びます。

 この「体感するライブ映像」を浴びる20分ものクライマックスシーン、本映画の最大の見どころとなっています。ぜひ映画館で「体験」してほしいのです。

歌をバックに戦う圧巻のアクションシーンも見どころ