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食べたブドウの種を土に植え、5年かけて育てた様子が「すごすぎる」「本当に大変なのですね」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で110万回以上再生されています。
食べたブドウの種を植えてみた
動画を投稿したのは、家庭菜園に関するさまざまな情報を自身のYouTubeチャンネル(@noringo)で発信している「のりんご」さん。以前には、売れ残っていたミニバラを水耕栽培で1年間育てた結果が話題になりました。今回は食べたブドウの種を植え、育てていく様子を見せてくれるようです。
8月24日においしそうなブドウを食べ、種を取り出すところからスタートです。全部で9粒取れた種を植えて207日後の3月19日、ついに発芽を確認しました。植えた種から発芽した4つのうち3つの苗をポリポットへと植え替えることにします。
そこから1カ月後、植え替えた苗はほとんど成長していないようです。このときの草丈は5センチほどで、脇芽が出そうな感じではあったとのこと。さらに2カ月後の8月10日になってもほぼ見た目が変わらないため、肥料を与えてみることにしました。
種を植えてから1年後
種を植えてから1年後。8月25日には肥料の効果が出たのか、草丈が大きくなっていました。9月19日には一番成長している苗を植え替え、再度肥料を与えていきます。11月下旬には寒さのせいか下のほうの葉が枯れてきたため、簡易ビニールハウスに入れておくことにしました。
12月初旬には寒さ対策のための不織布を全体に巻きます。朝の気温がマイナスになった12月中旬には葉がだいぶ落ちてきました。1月には雪が降って葉が全て落ちてしまいましたが、ブドウはなんとか無事でいてくれているようです。
2月末、冬の間は控えめにしていた水をたっぷりと与え、よく観察すると芽が膨らんできています。4月には不織布を取り外し、2カ月ごとに与えている肥料を与えるとやがて葉が出てきました。
4月には1年目より大きな葉が生え、5月には支柱を立てて麻ヒモで固定します。やがて巻きひげや新しい葉がどんどん出てきましたが、ここで問題が発生。葉の一部が枯れていたのです。葉の裏側にいた謎の小さな幼虫をテープとピンセットを使って除去しますが、さらにスズメガの幼虫もいて、あちこちの葉を丸ごと食べられてしまいました。
3年目、再び問題が
種を植えてから2年後。ブドウは葉の量が増え、幹もだいぶ太くなりました。その後2回目の冬を無事に乗り切り、4月には葉が出てきてまだ花が咲きませんが樹液を分泌するようになります。5月には大きな鉢に植え替えたところ、根の状態はいいものの根詰まりを起こしていました。
その後のブドウは大きくなった鉢で成長スピードを上げましたが、ここでまたしても問題が発生。6月末には水切れを起こしていないにもかかわらず葉先がしおれ、枯れてしまったのです。土や葉、枝の中には虫がいなかったため、暑さが原因かもしれないと思い立ち、寒冷紗で直射日光を遮ることにします。すると、1カ月後には無事に復活してくれました。
4年目、なかなか花は咲かず……
種を植えてから3年後の9月。今度は葉焼けを起こし、さらに根が鉢底から飛び出して地面の土に根付いてしまいました。少々根を切ってから鉢を台に置き、様子を見ることにします。根を切った影響で少し葉が枯れましたが、ブドウは11月末には例年通り葉を落とし、冬を越す準備を始めました。
1月末には新芽が出てきて、雪が積もる2月には剪定を行い、4月には新たな葉を確認します。しかし4年目にも花は咲かず、また1年おあずけという形になりました。
5年目、ついに……
種を植えてから4年後、12月にはブドウはまた葉を落としていました。実は太い枝になるらしいことから、2月には細い枝をばっさりと切り落とすことにします。4月になって葉が出てきましたが、今年も花が咲かないかもしれない、また来年か……と思ったそのとき、ついに花芽を発見しました。
ここからは毎月1回ずつ肥料を与え、副梢(ふくしょう・脇芽のこと)や巻きヒゲを取り、ブドウを雨から守るために100均グッズを活用したブドウ棚を制作します。ブドウらしい姿を現したつぼみは先端から5センチか、もしくは15段ほど残して切り詰めました。やがて咲いた花の半分には、種なしブドウにするためのジベレリン処理を行います。
日に日に成長する粒に2回目のジベレリン処理を施し、成長の悪い房を摘房しつつ成長を見守っていたところ、6月19日にまたまた問題が発生。一部のブドウが日に焼けてしおれ、干しブドウのようになっていたのです。対策としてブドウ棚に遮光ネットをかけ、日焼けしてしまった実や小さい実を摘果すると、無事な実の数がだいぶ減ってしまいました。
液体肥料を与えるなど手を尽くしますが、割れてしまったり黒い斑点が付いていたりと状態の良くない実が次々と見つかります。そんな中でゲリラ豪雨までやって来てしまい、とにかく心配で仕方がなかったそうです。
そして、さまざまな困難を乗り越えたブドウは7月中旬には株元に近いほうから色付いてきました。色付いたものから袋掛けを行いましたが、数日経過してもなかなか着色が進まないため11房から8房に摘房し、さらに葉を少し切ることにします。7月末には着色が進み始めたと思ったら、ここで最後の試練が。なんとしっかりと膨らみ色付いていた一部のブドウの実が無くなっていたのです。
無くなっていたのは袋掛けをしていなかった実で、どうやら鳥に食べられてしまいました。そこで無事だった房にはネットを被せ、ブドウ棚の前には寒冷紗を設置します。8月18日から見事に色付いたブドウを順次収穫して糖度を測ってみると、その糖度は19度もありました。なお、樹上で完熟してネットの中に落ちていた粒の糖度は23.5度もあったそうですよ。
5年かけて育てたブドウを食べる
ここでいよいよ実食タイム。むいたブドウの皮を煮出して色水を作り、砂糖と粉ゼラチンを加えます。これを実とともにカップに入れて3時間ほど冷やし固めました。そして、ブドウの実と摘み立てのローズマリーを上にのせたら自家製ブドウゼリーが完成。そのお味はゼリー単体でも十分においしく、ブドウそのものも甘くておいしかったそうです。
のりんごさんが2020年8月24日から2025年9月6日まで、1839日(約5年)かけたブドウ栽培は味も栽培も大成功。日ごろ何気なく食べているブドウには、農家さんのたくさんの苦労や努力が詰まっているのですね。
「マジですごい!」「ドラマですね」と反響
この動画のコメント欄には「マジですごい!」「5年もの貴重な動画」「最後まで見るとなんか感動しました」「根気と愛情がスゴすぎる」「ドラマですね」「普段何気なく買って食べているブドウを育てるのがこんなに細やかな手間がかかる大変なものだったなんて、恥ずかしながら知りませんでした」「ブドウは大変なんですね! ブドウ農家さんに感謝の気持ちが湧きました」といった声が寄せられています。
のりんごさんは、野菜や果物の再生栽培の様子をYouTubeチャンネル「のりんご」やX(@noringo_ringo)で発信しています。また、家庭菜園のノウハウをまとめた著書『YouTubeでわかる! スーパーで買った野菜・果物で家庭菜園』(マイナビ出版)が販売中です。
「のりんご」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「のりんご」
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