ねとらぼ
2025/09/29 15:30(公開)

バイトを3年半で辞める若い女性→仲良しのおばちゃんからの“最後の贈り物”に号泣「これ、最高ですよね」「すてきすぎる」

 長年続けていたアルバイトを辞めるため、年の離れた同僚に退職を伝えたら……? 手渡された「最後の贈り物」の写真がX(Twitter)に投稿され、涙を誘っています。記事執筆時点で投稿の表示数は727万回を突破、5400件を超えるリポストと13万件以上のいいねが集まりました。

一緒に働いていた女性に退職を告げたら……(出典:PIXTA)
一緒に働いていた女性に退職を告げたら……(出典:PIXTA
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バイトを辞めることを伝えたら

 この度、3年半働いていたアルバイトを退職することを決めた投稿者さん(@metosera_3)。勤務時に好きな本や映画について語り合い、親しみを感じていた50代のパートの女性にも退職することを伝えました。

 すると、女性から思いがけない贈り物を受け取ったといいます。それは、パウロ・コエーリョの小説『アルケミスト 夢を旅した少年』と、2つ折りにしたメッセージカードでした。

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「あたしの人生に欠かせない1冊」

 手紙には、投稿者さんと一緒に働けた喜びや感謝の気持ちが「若い女の子との豊かな時間でした」とおちゃめにつづられていました。そして「あたしの人生に欠かせない1冊 アルケミスト 時間があったら読んでみて」と続きます。

すてきな本の贈り物と心を打つ手紙
すてきな本の贈り物と心を打つ手紙

 『アルケミスト』は、少年サンチャゴが夢を信じて旅に出て、さまざまな試練を乗り越えながら自己実現を果たす寓話(ぐうわ)的な物語。夢と成長をテーマにした世界的ベストセラー小説です。

 女性は「あたしは26歳で読んだのでいつか……」と手紙を結びました。投稿者さんの手に渡ったその本は、現在流通している版とはカバーのデザインが異なる古いものでした。何度も読み込まれているようで、大切に愛読され続けていた様子がうかがえます。

 自分にとって人生の指針となった1冊を、投稿者さんへのはなむけとして託した女性。ただのアルバイトとパートという関係以上に、2人で語り合った時間がかけがえのないものだったのだという気持ちが本から伝わってくるようですね。

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物語のようなすてきなお話

 人生の先輩からの思いがけない贈り物に、胸が熱くなったという投稿者さん。リプライ欄には「すてきすぎる」「趣味の合う人って歳を重ねると全く出会わないのでいい人と出会えてお互い良かったですね」「これをあげたいって思うくらい、あなたが素敵な人だったんでしょうね」「本を贈る。しかも自分の大好きな本を。なんて素敵な人だろう。勇気も必要だっただろう。そういう人に人生で何人出会えることか」「素晴らしい出会いでしたね」と、胸を打たれたという声が寄せられました。

 また、「アルケミストは名著よな」「これ、最高ですよね」「オラもこの本大好きや。懐かしい。また読もうかな」「この本大好きー!!」「ずっと心に残っている本の一つ」と懐かしむ声や、「届いた。読むのが楽しみ」「これを気に読んでみようかな」と、投稿が本を手に取るきっかけになったという声も届いています。

 多くの人の人生観に影響を与えてきた名作『アルケミスト』。女性の温かい思いとともに読む物語は、投稿者さんの新たな人生の章により深い意味をもたらすことでしょう。まるで物語のようなすてきなエピソードが、多くの人の心をゆさぶった投稿でした。

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