“絵心ないOL”がフェルメールの名画を描いたら……「天才なんじゃ……？」　“予想外の仕上がり”に「いい絵で草」「名画誕生」

　“絵心ないOL”を自称する女性が絵の具で描いた、超有名な絵画がX（Twitter）で話題に。なんとも言えない味わいのある仕上がりに、さまざまな反響が寄せられています。これは鬼才だ……！

フェルメールの絵画を絵の具で描いてみたら……

　投稿者は、オリジナリティーあふれる自作の絵を多数公開しているXユーザーの「絵心ないOL」（@oekaki_jyotatsu）さん。これまでにも「サン＝ベルナール峠を越えるボナパルト」や「モナ・リザ」などの名画を描いており、ユニークなタッチがたびたび話題になっています。

　絵心ないOLさんが今回挑戦するのは、バロック期を代表する画家であるヨハネス・フェルメールが1600年代に描いた「牛乳を注ぐ女」。オランダ・アムステルダムのアムステルダム国立美術館が所蔵している油彩画で、簡素な部屋の中でメイドの女性が牛乳を容器に注ぐ様子を描いた作品です。窓から室内に柔らかく差し込む光や、人物の重量を感じさせる繊細な描写が印象的な絵画ですが、絵心ないOLさんが絵の具を使って描くとどのような仕上がりになるのでしょうか。

色を大胆に載せていく

　まず絵心ないOLさんは、画面中央でひときわ目を引くメイドの青いエプロンから色を置き始めました。テーブルに置かれている似た色の布も、このタイミングで描いてしまいます。白い紙に青い絵の具を載せた時点では、まるで抽象画のような趣ですね。

　次に明るい水色でテーブルの角を描きましたが、「描くところが多すぎて迷います」と少し困惑しているもよう。テーブルの上のカゴやパン、最初に描いたエプロンの前に伸ばした左手も描きますが、左手は「ちょっと失敗」してしまったそうです。

　しかし、その代わりに「右手は上手くいったので一安心です……！」とのこと。メイドの袖やスカート、テーブル周りの要素をどんどん追加していくと、だんだん画面全体が極彩色になってきました。絵心ないOLさんによると、この工程では「袖を描くのが楽しかった」そうです。

　メイドがかぶっている白い帽子を描いたら、ついにメイドの全身が見えてきました。絵心ないOLさんは、このあたりでメイドの顔の輪郭を描くのに苦戦したもよう。その後、顔に色を塗って目と鼻の影を描き込むと、絵を見た夫から「急に犬だね」と言われてしまったそうです。確かにワンちゃんみたいな顔に見える……！

　一時的に「牛乳を注ぐ犬」となってしまいましたが、しっかりイメージトレーニングしてから口を描き込むと、少し人間らしい表情に近づいたようです。その後、水入れのバケツをひっくり返して中断するハプニングがありつつも、なんとか人物とテーブルの中景が完成！　あとは背景の壁や窓を描くだけです。

　そして描き始めてから4日目、絵心ないOLさん独自のタッチで描いた「牛乳を注ぐ女」が完成！　背景の壁に差す光の明暗は黄色や紫、ピンクといったカラフルな絵の具で表現してあり、元の作品とはまた違ったアバンギャルドな魅力がありますね。ひたいにかかる影を見たまま描写した結果、おでこにハートが貼り付いているように見えるのもキュートです。なんだこのクセになるゆるさは……！

　一見、「牛乳を注ぐ女」とはかなり違う配色に見えますが、よくよく観察するとちゃんと元の作品から抜き出した色を使用していることが分かります。グレーに見える壁の影もじっくり見ると紫やピンクなどの色が含まれており、それを見つけ出した絵心ないOLさんの観察力には驚きですね。

意外な色のチョイスに感心する人続出

　予想外の仕上がりに、Xでは「いぬだ！」「額にハートのある女……!!」「名画誕生」「めちゃくちゃいい絵で草」といった反響が多数。「配色のセンスが抜群すぎる！　本当に好き!!」「カラフルで可愛い　芸術だね」「絵の捉え方から全く違うんだな、ってちょっと感動しました。天才なんじゃ……？」「凄い、後ろの青とか黄色とか自分では一生気付けない」「過去一良いのでは」など、絶賛の声も多数寄せられています。

画像提供：絵心ないOL（@oekaki_jyotatsu）さん

絵心ないOLさんの作品まとめ