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つゆヒコ:メンタルスポーツですよね……。
イッコウ:そうですね。プロみたいな立場だと、俺らが普段考えないようなとこまで考えてるでしょうし、プロだからこそのプレッシャーもあると思うんで、そういう部分でミスるとかはありそう。
のとさんとか、ちょっと失礼ですけどまだ思った通りに勝ってないとは思うんですよ。そういうときやっぱメンタルやられます?
のと:基本はもうメンタルボロボロになりながらやってますよ。意味の分からないインパクトを連発されたときとか、もう「そっちがその気なら私だってやってやるよ」って気持ちにはなる。
たろちん: 別にランク関係なくそうなる時あるもんね。やってやんぞ、みたいな。
のと:でも基本はもうペしょペしょになりながらやってます。
つゆヒコ:ハイタニさんが言ってたんですけど、負けるってことは自分を否定される作業だから、最初の方でいっぱい負けるのは辛いよねって言っていて……僕もぺしょぺしょになりながらやってたんで、気持ち分かります。
ふくた:僕は1800MRを超えだしたのが割と最近の方なんですが、前はイラついてたところでも、今は負けた理由の自己分析ができるようになってきている気がするんですよ。
たろちん: 分かります。
ふくた:前は漠然と否定された気になってすごい負の感情になりやすかったのが、ちょっと理性的な歯止めがかかりやすくなってきたかなと最近は思います。
たろちん: こうなると確かにやりようがあるから冷静になれるんだけど、わからない時は「どうしよう」って思考錯誤して、全部否定されるのがやっぱしんどいんだよね。
イッコウ:うんうん。
たろちん: 「今やられてるのが何か?」って瞬間的にわからないじゃん。例えば「打撃を遅らせて重ねられてる」とか、「バクステを狩ろうとしてる」とか、「自分の癖を読まれてる」とか。そこが理解できれば、「あ、俺こればっかやってるから狙われてんだ」って気づけて楽になるんだけど、わからない時は「なんでいつも通りやってるのにダメなんだ」ってなる。あんなに練習したのに、ってメンタルがきつい。
つゆヒコ:やっぱ、そのへんを冷静に振り返れるようになるのが、強くなるラインのひとつかもしれないですね。
イッコウ:そうね。負けた原因がわかるようになるっていうのは、すごい成長かもしれない。確かに。
今の格ゲーは成功体験を得やすい?
つゆヒコ:じゃ、格ゲーおじ的にスト6は歴代シリーズで1番おもろいと思いますか?
ポッポ:もうイッコウさんのこと格ゲーおじって呼んでるやん。
イッコウ:まぁ事実だから……。じゃあ同じベテランのふくた君はどう?
ふくた:僕は今が1番楽しいと思ってやってますね。環境との相場効果もあるとは思うんですけど……スト6以前に1番やり込んでたときですら、せいぜい今で言うプラチナぐらいの実力で、最上位のランクなんて全然いってないぐらいなんですよね。
というのも、当時の攻略情報って結構テキストベースなところが多くて、今ほど分かりやすい映像の攻略情報がなかったんですよ。だからある程度自分で調べる能力ってのがないとスタートラインにすら立てない部分があった。
でも今はプロが出してる動画を適当に流し見するだけで情報として蓄積されていって、結果的に思った通りの動きができるようになって結果もついてくるから、僕は今が1番楽しいなと思いながらやってますね。
たろちん: うーん。やっぱ環境がでかいんだね。
イッコウ:スト6が特に優れてるポイントとして「成功体験を得やすい」という要素があるんですよ。例えば、ランクマでは少なくともマスターまでポイントを盛りやすい仕様になってるとか、トレーニングモードでほぼ全ての状況を再現できるとか、リプレイをすぐに確認できるとか、マッチングが早くて待ち時間がほとんどないとか、過去作と比べてとにかくPDCAを回しやすくて、「強くなるための道筋」が明確になりやすいんですよね。