ねとらぼ
2025/10/17 21:30(公開)

6年続けた奇習→1年後の自分へ送り続けていたのは…… まさかの中身に「真似したい」「どうぶつの森みたい」と120万表示

 ある“奇習”をひそかに6年間続けてきた軌跡がXに投稿され、記事執筆時点で120万回以上表示されるほど人気です。なぜ、こんな奇習をはじめてしまったのか。そこには複雑な理由がありました。

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未来の自分に手紙を送り続けて6年

 投稿者はライターで文筆家の岡田悠(@YuuuO)さん。今回の投稿では、「『1年後の自分に手紙を送り、届いたら銘菓の絵を描き足してまた1年後に送る』という奇習を続けて6年経った」と封筒と中に入っていた便箋の写真を添えました。

これが奇習……?

 “1年後の自分に手紙を送る”というのは人生を楽しむステキなアイデアに思えます。でも、中の便箋に書かれているのは「銘菓の絵」のみ。それぞれのイラストの下へ「はとさぶれ(鎌倉)」「ひよ子(福岡)」「カエルまんじゅう(名古屋)」「福うさぎ(金沢)」「金魚ねぶた(青森)」「若鮎(岐阜)」と、商品名/地名が書かれていました。毎年1つずつ、コツコツ描き足してきたということでしょうか。

かわいい……
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“奇習”が始まった複雑なワケ

 いったい、岡田さんはなぜ1年後の自分へ銘菓の絵を描き続けているのでしょうか? 別投稿で説明されているところによると、そもそもの始まりは、同級生たちから“1年後の自分への手紙”が届いたとの報告を次々に受けたこと。何のことだか分からなかった岡田さんですが、どうやらそれは同級生の結婚式の2次会での企画で、泥酔しながら書いたものらしいということが分かります。しかし、自分だけに件の手紙が届いてないことへ「血の気がひいていく」岡田さん。泥酔状態で書いた手紙なんて、目を背けたくなるような内容に違いないのです。

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失われた手紙を求めてひた走る

 どうやらオンラインで手続した転居届がうまくいかなかったことが原因で手紙が届いていないことが分かり、岡田さんが以前住んでいた部屋を紹介した、現在の住人であるはずの友人へ連絡をするも、一向に返事がありません。「こいつ、読んでやがる」と確信した岡田さんは「恥ずかしさでそのまま蒸発してしまいそう」になり、とうとう友人へ「呪いみたいな手紙」を送って探りを入れることにしました。

 そしてついに友人から返信があったものの、実は紹介された部屋には住んでいなかったことが判明。そこでそのアパートの管理人に連絡を取ると、幸いにも現在は誰も住んでおらず、直接郵便受けを確認できることになりました。しかし、見つかったのは自身が送りつけたばかりの「呪いみたいな手紙」。この怨念のこもった手紙を、自分で受け取ることになってしまったのです。

事態は急速に終結……そして未来へと続く

 八方塞がりだと思っていたところへ、事態は急展開を迎えます。なんと、念のために用紙でも提出しておいた転居届が功を奏し、探し求めた“1年後の自分への手紙”が自宅へ届けられていました。驚いた岡田さんが開封すると、そこには鳩サブレーの絵と、その下に「はとさぶれ(鎌倉)」と説明書きが加えられたものが確認できるのみ。そう、これこそ今回の投稿で岡田さんが公開した“6年がかりの銘菓イラスト集”で、便箋の中央に鎮座している絵です。

 ただ鳩サブレーの絵が描いてあるだけの便箋を見て、岡田さんは「全然要らない手紙だった」と思います。しかし、「頑張って取り戻したので捨てるのも忍びない」ともう1度送り返すことを決意。便箋に銘菓の絵をもう1つ描き加え、1年後の未来へ手紙を送ることができるレターセット「TOMOSHIBI LETTER」を使って、この6年間ずっと銘菓を描いては未来の自身へ送り続けていたというわけです。

 “奇習”を6年も続けた岡田さんは、銘菓の絵がぎっしり描き込まれた便箋を受け取り、いま何を思うのでしょう。ちなみに今年は「萩の月(宮城)」にしたそうですが、銘菓は日本中にあるのでまだまだ続けられそうですね。

「真似したい」「素敵だ」と流行の予感

 なんだかとても壮大な物語を耳にしたような今回の投稿。ネットでは「色々勉強になった!」「真似したい」「どうぶつの森みたいで素敵だ…」などの声が寄せられています。「要らない」と思っていても、案外続けることで大切な気づきを得られるのかもしれませんね……?

画像提供:岡田悠(@YuuuO)さん

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