2025/10/24 20:00（公開） 
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想像以上に人間っぽい見た目のサボテンが2024年10月、X（Twitter）に投稿され話題に。ねとらぼの記事でも紹介し、多くの人から怖がる声が上がるなど大きな反響を呼びました（関連記事）。ねとらぼ編集部は、あれから約1年がたった現在のサボテンの様子について、投稿した「蟲喰ロトワ」こと佐伯真二郎さん（@Mushi_Kurotowa）に話を聞きました。
異様なほどに“人間っぽい”サボテンにドキリ！
投稿者の佐伯さんは、昆虫食の専門会社TAKEO株式会社のCSO（チーフサステナビリティオフィサー）で、昆虫食品の開発を担当。加えて、NPO法人食用昆虫科学研究会の理事長であり、“昆虫食の案内人”「蟲ソムリエ」としてこれまで475種の昆虫を味見・記録し、2020年には著書『おいしい昆虫記』をナツメ社から出版しました。
当時注目を集めたのは、佐伯さんが育てるウチワサボテンの写真。平たくて丸みのある“うちわ”のような茎が特徴で、かわいらしい見た目が人気なサボテンです。しかし、佐伯さんは「なんかちょっと人間っぽくなってきたな……」と、奇妙さを覚えたようで……？
想像をはるかに超えたフォルム
投稿された写真を見ると、全体のシルエットが思ったよりも人間そっくりで仰天！ 頭部のように見える部分から、胴体、さらに両肩的な位置から左右に出ている両腕など、鉢から上半身が生えているように見えます。ちょっぴりうなだれているような姿勢もまた人間っぽく、ネットでは「いずれ自我や意志を持ちそうな佇まい」「絶対夜とか留守中に歩いてますね」という声から、「これ、ある日突然、意識が入れ替わるパターンだ……」「今に意思持って踊り出しそうで怖い」なんて声も上がりました。引き抜いたら両足が生えていたりして……。
あれから1年……現在のサボテンの様子は？
そんなX民の想像をかきたてた写真は、現在約6万3000件以上表示され、2500件近い“いいね”を記録。話題になったサボテンはあれからどうなったのか。ねとらぼ編集部が投稿主の佐伯さんにお話を聞きました。
――投稿や記事には大きな反響がありました。反響への感想や印象的なコメントがあれば教えてください
佐伯さん：印象深い反応は「『アナイアレイション −全滅領域-』や！」 ですね。これがきっかけでネットフリックスでアナイアレイションを観ました。歩き出しそう、サボテンダーなどホラー的に受け取った人が多かったのが面白かったです。
――サボテンの現在の様子はいかがでしょうか？
佐伯さん：今はしおしおになっています。8月に1週間、タイに出張した時にだいぶダメージを受けてしまってあきらめていたのですが、根が出てきたので復活させようとしています。
――サボテンを迎え入れることになったきっかけについて教えてください
佐伯さん：最初は爬虫類のイベントで「リクガメのおやつ」として売っているのを見かけて、「私が飼育しているトノサマバッタのエサになるかも」と育てて試したのですが、結局まったく食べず、もてあましていたままでした。サボテン好きの方からするといい管理ではないので恥ずかしいですが……。
――最後に、今後の展望などありましたらお願いします
佐伯さん：角度や高さを変えると次に芽が出る位置が変わるなー、植物ホルモンの機能かな、と遊んでいたのですが、結果人間の上半身みたいになって楽しかったです。夏にダメージを受けたときにあきらめて枯らそうと思ったんですが、あの猛暑を自力で乗り切ったので、ちょっとまた愛着が戻ってきています。回復させたいです。
（了）
元気がない中でも今年の夏をなんとか切り抜けたとのことで、また持ち直して人間のような姿を見せてくれたらうれしいですね。
佐伯さんは、Xアカウント「蟲喰ロトワ (むしくろとわ)（@Mushi_Kurotowa）」にて主に昆虫食に関する情報を発信中。またTAKEOの実店舗で、昆虫食カフェの「昆虫食TAKEO 浅草本店」の情報は公式Xアカウント（@takeo_tokyo）の方で発信されています。
