古民家に残された食器棚をリメイクしたら……　まさかの出来栄えに「ワクワクが止まりませんでした」「感動です！」

　古民家に残された食器棚をリメイクして意外なアイテムを作り上げる様子がYouTubeで話題に。動画は前編・後編に分かれており、記事執筆時点でそれぞれ5万1000回以上視聴されています。

　動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「アロマンch」のたかひろさん。大阪から大分へ愛猫2匹とともに移住し、前オーナーから10万円で買い受けた1330平方メートルの敷地内にある古民家を大規模リフォームしています。以前には、趣味部屋に“ひと工夫”したDIYが話題になりました。

古い食器棚を使って作るのは……

　今回の動画は古民家の残置物である食器棚の扉をリメイクして観音窓を作っていく様子です。食器棚はしっかりした造りで扉のガラスも厚みがあるので「十分窓として使える」「窓としてリユースしよう」と以前から計画をしていたそうです。

　窓と吹き抜けを設置予定の2階のスペースは、壁のしっくいは塗り終わっていますが、壁に関しては柱・間柱・胴縁・窓の基礎枠だけが組まれている状態。扉2枚分の寸法に合わせて開口部を取ってあります。

　始めに厚み3センチのカフェ板を使って窓枠を作っていきます。寸法を測り、カフェ板の端の凹凸部分を切り落とし、必要な長さに切っていきます。試しにはめてみると、見事にぴったり。丁寧にサンダーを掛け、茶系に塗装して乾くのを待ちます。

食器棚の扉を窓に加工します

　食器棚の扉を加工します。扉の周りにはモールディングの飾りが付いているのですが、これを外し、ガラス部分に十字の格子を入れて窓っぽく見せる予定です。ガラスを傷つけないように慎重に作業を進め、きれいに外すことができました。

　外してみて分かったのですが、モールディングがガラスを支えていたとのこと。なので、既存の取っ手は外さずに、そのままで行くことにします。

　次に9ミリ×18ミリの白木板を使って、フチと格子を入れていきます。四隅の材を45度にカットして入れてみましたが、外枠の角が丸くなっているため、うまくいかないとのこと。白木板の角をペーパーで丸くする作戦で、きれいに収まってとても窓っぽくなりました。

扉の枠を塗装しましたが……

　扉の枠には木目のカッティングシートが貼られており、はがせないのでサンダーを掛けてから塗装。格子のパーツも塗装して乾くのを待ちます。しばらくして確認してみますが、ここで問題発生。全然塗装が乾いていません。原因はおそらくシートが貼ってあって塗料が染みこんでいかないこと。こすってみると指に付いてしまいます。

　対策としてホームセンターでミッチャクロンという薬剤を購入。サンダーで塗料を落とした枠にスプレーをして乾かし、再び塗料を塗っていきます。

窓を仕上げていきます

　数日後に塗り直した扉の枠を確認してみると、もう色は落ちてこないようです。多少の色ムラはありますが、このまま進めることにします。

　作っておいたフチを扉の枠に取り付けていきます。木工用ボンドで貼り付け、細いクギで慎重に止めていきます。枠とガラスを接着したら、反対側にもフチを入れ、ガラスを保護しながら止めていきます。　フチが付いたら、真ん中の格子を慎重に貼り付け。両側の格子がきれいに重なるように裏面も貼っていきます。

窓を取り付けます

　完成した窓を取り付けたいのですが、ここで再び問題が……。蝶番は開いた状態で止めるのですが、一人で作業をしているので窓を支えることができません。考えた末、端材をカットして三角のパーツを作成し、窓を支えることに成功しました。

　窓周りの隙間をふさぐために戸当たりを付け、ホームセンターで即決したというビンテージ風の取っ手も付けます。窓が勝手に開かないためのマグネットや、開きすぎないためのパーツ、ステーを取り付けます。最後に作るのは真ん中の隙間をふさぐための木材。カフェ板の端材を切り、こちらも塗装していきます。

　塗装が乾くのを待つ間に、断熱材を入れていきます。現物に合わせて線を引き、切り抜いてはめ込んで隙間を気密テープでふさぎます（下の面は後日床を抜いてから入れる予定）。最後に、窓の中央に隙間隠しの材を留めたら、世界に1つだけの窓の完成です！

「めっちゃいいやん」「感動です！」

　とても見ごたえのあった今回のリメイク。コメント欄には「ワクワクが止まりませんでした」「感動です！」「窓、めっちゃいいやん。何と言ってもアイデアが素晴らしい」「扉に隙間空いてるけど仕方ないよなぁ…なんて思ってみてたら、最後ちゃんと塞いでた。妥協なしでホントすごい」「次から次といろんな発想が出てきますね。もう職人みたいですね」といった声が寄せられています。

　夢とロマンを追い求めるたかひろさんのさまざまな活動や、これまでのリフォームの様子、窓作成後の進捗などは、YouTubeチャンネル「アロマンch」で公開中です。

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動画提供：YouTubeチャンネル「アロマンch」さん