ねとらぼ
2025/10/31 19:00(公開)

昔“ダサい”と思っていた服を50代になって着てみたら…… 228万回再生された姿に「理想のイケおじ」「かっこよ、渋い」 6カ月後の今について聞いた

 学生時代に自分は着ることはないと思っていた“とあるファッション”を、約30年の時を経て着こなす男性。当時の素直な気持ちを語った動画が2024年12月、Instagramに投稿され話題になり、ねとらぼの記事でも紹介して大きな反響を呼びました。ねとらぼ編集部は、投稿主でファッションモデルの和見龍弥(かずみたつや/@tatsuya_kazumi)さんに前回掲載された記事の反響や、今挑戦していることについて話を聞きました。

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「あんな格好ようするわ」と思っていたファッション

 現在はファッションの最先端、パリのランウェイを飾るモデルとして活躍する和見さん。しかし、大学生のころはファッションにあまり興味がなく、“鬼ダサかった”と振り返ります。そんな和見さんの大学生時代には、“カラス族”と呼ばれる、全身を黒一色で統一したスタイルのグループがいたそうで、「あんな格好ようするわ」と思う気持ちとは裏腹に、なぜか気になる気持ちがあったと言います。

大学生時代の和見さん
大学生時代の和見さん

 調べてみるとそれは、ファッションデザイナーの山本耀司さんと川久保玲さんが手掛けたファッションブランド「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」と「COMME des GARCONS(コム・デ・ギャルソン)」の洋服で、なかなか学生には手が出せないほどの値段にも驚愕。「あんな高くて黒い服誰が着るんや? ムリムリ」と思いながらも、心の奥底ではずっと忘れられなかったと語っています。

ブランド服の値段にびっくり
ブランド服の値段にびっくり
無性に着てみたくなった服
無性に着てみたくなった服
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「着てみたい」気持ちに従って購入し、“挑戦”した結果

 そして時を経て大人になったとき、なぜか無性に着てみたくなった和見さんは、今まで履いたことがないようなシルエットの“黒い袴(はかま)のようなパンツ”を購入しました。すると自然と胸は高鳴り、「ニヤけるようなワクワク感と緊張感」に包まれたそうで、それはまるで「学生時代に高嶺の花だった人と一緒にいるようなそんな気持ちになった」と和見さん。あとから自分がひそかに憧れていたことに気づく……なんてことは“あるある”ですが、その“憧れのファッション”を格好よく着こなす現在の和見さんの姿を見ると、あのころ気になっていたモノ・コトを始めるのに「今からでも遅くないのかも」と、前向きな気持ちが湧いてきます。

初めて買ったのは黒い袴のようなパンツ
初めて買ったのは黒い袴のようなパンツ
新しいファッションに高鳴る胸
新しいファッションに高鳴る胸
学生時代は着ることがないと思っていた服
学生時代は着ることがないと思っていた服
約30年の時を経て着こなす姿は格好良い
約30年の時を経て着こなす姿は格好良い
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51歳になった和見さんはついに「パリコレモデル」に!

 学生時代に抱いた思いから、どういうきっかけで“黒一色”を着るに至ったかを語った同動画には、「わかる!」といった共感から、「背伸びしてない、等身大の正直なコメント凄く素敵です」「表現が豊かなので、私もあなたみたいにワクワクした気持ちになりました」との声が寄せられ、また見事に着こなす姿に「とてもお似合いで素敵です」「理想のイケオジ」「高嶺の花だった彼女が振り向いてくれたって感じですね」なんて声まで。現在、動画が240万再生を突破するなど注目を集める和見さんに、ねとらぼ編集部がお話を聞きました。

――和見さんのファッションに対する変化に大きな反響がありました。反響への感想を聞かせてください

和見さん:記事に取り上げられてからいただいた反響に驚くやらうれしいやらで。そして、僕以上にインスタのフォロワーさんたちが喜んでくださって、本当にありがたいなぁと。ファッションモデルとしてチャレンジするための大きなエネルギーになりました!

――最近何か新たにチャレンジしたことや、気付いたことなどはありましたか?

和見さん:記事に取り上げていただいた後も海外にチャレンジしてまして、6月にはパリとデュッセルドルフのモデル事務所と契約することができました。そして、9月にはミラノで1つファッションショーで歩き、パリではついにパリファッションウィーク公式スケジュールのブランドのショーに出演することができました!! これで名実ともに「パリコレモデル」になりました。来年1月にはメンズのファッションウィークが始まるので、またチャレンジしてきます!

(了)

 和見さんは、若いころの夢が忘れられず、49歳になった2023年からモデルを目指して活動を開始。年齢や外見を揶揄する声もあったそうですが、何度も挫けそうになりながらも進み続け、50歳になった2024年に生まれて初めてパリのファッションショーに参加。夢の舞台に立った現在もチャレンジを続け、その思いや挑戦の日々を発信するInstagram(@tatsuya_kazumi)では、たくさんの応援する声に加えて、「同世代として、刺激をいただいております」「勇気をもらえました!」などの声も多く届いています。

動画提供:和見龍弥(@tatsuya_kazumi)さん

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