ねとらぼ
2025/11/16 22:05(公開)

水槽にびっしり生えた“厄介なコケ”→スポイトで液体をかけたら…… 驚きの変化に「ここまで効果があるとは」「使ってみたい」

 水槽内のコケをピンポイントで駆除してくれる商品のレビュー動画がYouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で1万9000回を超えています。

黒髭苔を即撃破!魚やエビに影響がない最強コケ取り剤を実際に使って紹介します【APT FIX】【ビバアクア】
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コケ対策商品

 動画を投稿したのは、熱帯魚やアクアリウムに関する情報を発信しているYouTubeチャンネル「VIVA AQUA / ビバアクア」。以前には、超小型水槽を使ってジオラマのようなすてきなインテリア水槽を作る様子が話題となりました。

 ビバアクアさんの水槽は現在コケまみれの状態。大きさ約25リットルと約35リットルの水槽には、長い糸状のコケや黒ひげゴケがそれぞれ大繁殖しています。もちろん自然消滅することはなく、対処しないとコケは増えていく一方です。

水槽内に発生した糸状のコケ
糸状のコケがびっしり!

 そこで用意したのは水草水槽用コケ取り剤「APT FIX」。300ミリリットル入りで価格が4180円もするため気軽には試せない同商品をあえて自腹で購入し、その使用感や効果を伝えていきます。

 まずは商品の構成をチェック。箱の中にはボトルとスポイト、そして説明書代わりの紙が入っていました。箱の裏側にはシールが貼ってあり、一般的な水槽で発生するコケ全般に有効なことや、有効成分が24時間ほどでバクテリアにより分解されるため水槽内の生体には安全であることなどが記されていました。

 1日の最大投与量は水量10リットルあたり1ミリリットル。フィルターを止めた後、付属のスポイトで枯らしたいコケに直接噴射します。この際、モスやリシアなどの水草にかからないよう注意が必要とのこと。水草の種類によっては枯れてしまうそうです。

 早速エビや小型の熱帯魚がいる25リットルサイズの水草水槽で使ってみます。ターゲットは溶岩石やブリクサショートリーフを覆うように繁殖している糸状ゴケと、なぜか1株だけ生じていたサンゴ状ゴケ。水草やエビにも優しいコケ取り剤との触れ込みですが、影響がないことを祈りつつ2ミリリットル噴射しました。

流木を覆っている黒ひげゴケ
黒ひげゴケもびっしり

 続いて35リットルサイズの水槽でもAPT FIXを噴射します。一度に使える薬剤の量が限られているため、水槽全体にコケが広がっていると退治するのは大変そうです。

 どちらの水槽も噴射した直後は特に変化が見られませんでした。説明に従って噴射から1分後に外部フィルターを再稼働させ、24時間後に様子を確認します。

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噴射してから24時間後

 初使用から24時間後。糸状ゴケとサンゴ状ゴケは真っ白になっていました。これらの部分をエビが食べてくれれば下にある石も見えてきそうです。性能テストを兼ねているため変色した部分もそのままにして、次はブリクサショートリーフの辺りへ重点的にコケ取り剤をかけていきます。

薬剤を浴びてから24時間後の糸状ゴケ
かけた部分が真っ白に!

 黒ひげコケの方は、24時間で本来の色であるグレーから赤紫へと変色しました。木酢液などをかけたときと同じ状態であり、結構なダメージを受けている証拠です。こちらにも追加で噴射しておき、さらに24時間後の状態をチェックしてみます。

薬剤を浴びた黒ひげゴケと浴びていない個体の比較
全体的に変色している

 初使用から48時間が経過し、糸状ゴケとサンゴ状ゴケはさらに白くなりました。ブリクサショートリーフを覆っていた部分のコケも白くなり始めています。また、エビに食べられたのか、ちぎれたのかは不明ですが糸状ゴケの白化した部分はかなり短くなっていました。

薬剤を浴びてから48時間後の糸状ゴケ
白い部分が短くなった

 同様に黒ひげゴケもさらに弱体化している様子です。コケ取り剤の噴射が生体に影響を与えていないかなどを確認しつつ、1週間ほどコケの状態を観察していきます。

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その後の糸状ゴケ

 コケ取り剤を噴射してから約1週間後。糸状ゴケとサンゴ状ゴケの白化はさらに進んで溶岩石の岩肌が見えるようになりました。1日1回のペースであちこちにかけたため、緑色だらけだった水槽内はいまや雪が降り積もったかのような状態です。

薬剤をかける前の大繁殖している糸状ゴケ
一面緑だったのが……
薬剤をかけ続けて一週間後の糸状ゴケ
あちこち白くなっている

 コケに覆われていたブリクサショートリーフもよく見えるようになりました。一部茶色くなっていますが、コケに長期間侵食されていたためなのか、コケ取り剤を複数回浴びた影響なのかは不明とのこと。

 見た目はいささか良くありませんが、糸状ゴケの増殖は完全に止まっています。また、商品説明の通りヤマトヌマエビや小型熱帯魚に影響はなく“お星さま”になった個体はいませんでした。

黒ひげゴケは……

 一方、黒ひげゴケは初使用から10日後に完全消滅! ラムズホーンやヤマトヌマエビたちコケ取り生体の力もあり、黒ひげゴケに覆われていた流木が久しぶりに姿を現しました。

黒ひげゴケがなくなり姿を現した流木
黒ひげゴケがなくなった!

 また、溶岩石に生じていた黒ひげゴケへコケ取り剤を噴射したところ、こちらもきれいさっぱりなくなりました。コケが生えていたとは思えないほどです。

黒ひげゴケがなくなった溶岩石の比較
溶岩石に生えていたコケも根絶できた

 もちろん、この水槽にいる生体にも影響はありませんでした。コケ取り剤を使った際、水草にかかってしまう場面が何度もあったそうですが、薬剤を浴びた部位が枯れるなどの被害は発生していません。

 検証の結果、糸状ゴケと黒ひげゴケへの効果は抜群と判明しました。エビたちにも害を及ぼさず安心して使えるため、少し値は張るものの検討する価値は十分にある商品だと感じたそうです。

 このコケ取り剤のシリーズには、より水草に優しい「APT FIX II(LITE)」もあります。今回は強力な方を試しましたが、ビバアクアさんは「生体に影響を与えたくない人は『APT FIX II(LITE)』から試すのがいいのではないでしょうか」と話しました。

生体を増やさずに済む

 なお、APT FIX以外の対策としてコケ取り生体を大量に導入したり、遮光したりする方法があります。ビバアクアさんにとっては、一時的なコケ除去のためにそれらの手段を採用するのは避けたいそうです。

 エビなどを大量に導入してコケを駆逐した場合、残されたコケ取り生体をどう扱うかという問題が生じます。水槽を増やせば管理する側の負担が増え、家庭によっては増やすこと自体が難しい場合も考えられます。

 ビバアクアさんはこれ以上水槽を増やしたくないため、“60センチ水槽にはヤマトヌマエビ3匹”など飼育環境を考慮して生体の数を管理しているとのこと。飼育しきれないと分かっていて生体を導入するのは「飼育者として無責任」といいます。

 遮光による対策についても、有茎草へのダメージが大きいため水草水槽では避けたいところ。むやみにコケ取り生体を増やさず除去したいというニーズにAPT FIXはとてもマッチしていると感じたそうです。

一時的なコケ除去目的で生体を大量導入するのは避けたいと語る投稿者
生体を大量導入するのは避けたい

「ここまで効果があるとは」「使ってみたい」と反響

 この動画のコメント欄には「ここまで効果があるとは思わなかった。すごい!」「黒ひげゴケ対策で使ってみたいですね」「高いけど良い商品ですね」「効果すごいですね、覚えておこうと思います」「この動画を見て購入しました。藍藻に悩んでいたので部分的にかけてみます」「APT FIX効きますよね! こいつさえあれば黒ひげも怖くないです!」「これ使ってます! めちゃコケに有効なので使ってたらすぐ無くなります」「こちらの製品高くて試すことが難しかったので情報ありがたいです!」といった感想が寄せられています。

 YouTubeチャンネル「VIVA AQUA / ビバアクア」では、アクアリウム用品のレビューやテラリウムを作る様子などを多数公開中です。

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動画提供:YouTubeチャンネル「VIVA AQUA / ビバアクア

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