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クマの出没および被害が相次いでいる中、全国各地で「『クマが出現!』と思いきや……」といった勘違いの目撃情報が上がっています。
「クマのような個体」の正体は……?
宮城県多賀城市は11月4日夜に、鶴ケ谷(つるがや)1丁目で「クマのような個体」の目撃情報があったと警察から連絡を受けた、と翌5日に発表。
しかし、5日の8時30分から、目撃された付近一帯を捜索しても、クマらしき個体や痕跡は確認されなかったといいます。多賀城市は「その後の目撃情報も寄せられていないことから、クマのような個体が場所を移動したか、見たものがクマではなかった可能性が高いと考えられます」とコメントしていましたが……。
同日17時、警察が付近の防犯カメラを確認したところ、「大きめの猫」だと判明したとあらためて発表しました。
「熊らしき動物」はまさかの……
また、京都府警察犯罪抑止対策室は11月10日の11時45分ごろ、伏見区向島黒坊町の田畑(第二京阪道巨椋池料金所東方向)で「熊らしき動物」の目撃情報があったと同日に発表。「付近にお住まいの方や通行される方は注意してください」と呼びかけていました。
ところが、同日16時に該当の目撃情報について調査した結果、「目撃対象は熊ではなく人であった」と発表しました。
「えっ!?」「どういうこと?」
SNS上では意外な誤解の数々に、「えっ!?」「ええええ」「どういうこと?」といった驚きや戸惑いの声の他、「猫でよかった」「結果的に猫でほっこりしましたが初期から情報発信に努めてくださりありがとうございます」「熊に見える人!」「熊みたいな人でよかったよかった」といった安堵の声が寄せられています。
クマの出没情報に十分注意を
勘違いの目撃情報が複数ある一方で、日本各地でクマの出没および被害が相次いでいるのは事実……。浅尾慶一郎環境大臣は、地方自治体が発信するクマの出没情報などに十分注意を払ったうえ、以下の3点を特に注意するよう呼びかけています。
「1.クマの生息地にはむやみに入らないこと。仕事などでやむを得ず入る場合は、単独行動を避け、鈴やラジオなど音の出るものや適切なクマ撃退スプレーを携帯する、などの対策をすること。
2.人の生活圏では、クマの誘因物となるものを適切に管理すること。具体的には、放置された果樹やペットフード、コンポスト、家庭菜園の作物、夜間に出されたゴミなどがクマの餌となるため、しっかり管理すること。
3.クマと出会った際には、落ち着いて距離をとること。至近距離で出会ってしまったら、両腕で顔面や頭部を覆い、直ぐにうつ伏せになるなど致命的なダメージを最小限にとどめる行動をとることを特にお願いします」
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