【ドラクエ5】幼年期主人公を1200時間かけて最強にすると……　「正気の沙汰とは思えない」「狂気じみた検証」途方もない育成作業に大反響

　5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘！」。今回は2023年4月にYouTubeへ投稿された、『ドラゴンクエストV』（ドラクエ5）の幼年期主人公を1200時間かけてカンスト育成する動画を紹介します。「すごすぎる」「感動した」と反響を呼び、記事執筆時点までに145万回以上再生され、1万9000件以上の高評価を集めています。

“24時間連続レベル上げ”で30時間プレイ

　動画を投稿したのは、ドラゴンクエストシリーズの検証動画を主に公開している「Fだるま」さんのYouTubeチャンネル（@F-Daruma）。この動画では、スーパーファミコン版の『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』（ドラクエ5）の主人公を幼年期のうちに最強に育て上げてみます。

　まずはヒロインの1人であるビアンカと一緒に行動できるところまで普通にゲームを進め、そこからレベル上げを開始します。

　その後、経験値16万4191、レベル27になったところで24時間連続レベル上げにチャレンジすることに。20時間を過ぎた頃からは寝てしまわないよう、ほぼ立ってプレイしていたそうです。その頑張りの結果、経験値は45万2470、レベルは35に達しました。

　自分でやったことなのに「もう2度とやんねーから」と半ばキレぎみのFだるまさん。しかし4日後、再び24時間のレベル上げにチャレンジします。かくして24時間後にレベルは44に。「（24時間レベル上げが）終わるたびに『もう2度とやんないでおこう』って思うんだけど、なぜかやっちゃうんだよね」と常人には理解できない心境を説明してくれます。

　さらに、「今日はもう終わりにします」と言いつつ、あと6時間続けることに。理由は、漫画『刃牙シリーズ』に登場するジャック・ハンマーが“1日30時間”の鍛錬をしているからだそうです。お願いだからもう休んで……！

540時間でレベルがカンスト

　そうこうしているうちに1カ月もかからない段階でレベルが50に到達。その後もひたすらレベル上げを続け、プレイ時間500時間の時点でレベル90に到達しました。

　それからも1日平均8時間のプレイという、ほぼ仕事と変わらないペースでレベル上げを続けた結果、プレイ時間540時間の時点でついにレベル99を達成。ひとまずレベル自体はカンストしました。

　しかし、ビアンカのレベルがまだ85ということで、こちらも99まで上げることにして、プレイ時間680時間でそれを達成しました。

種ドーピングでステータスのカンストを目指す

　レベルをカンストしただけでは全ステータスが最大値まで上がらないので、ステータスアップアイテムの収集・使用によりカンストを目指す“種ドーピング”に移行します。

　幼年期に集められる種（ステータスアップアイテム）は、「すばやさのたね」「まもりのたね」「かしこさのたね」「ふしぎなきのみ」の4種。このうち、ドロップする敵の出現率が高い「すばやさのたね」は、ここまでのプレイの中ですでに必要個数を集めてしまっています。

　一方、「かしこさのたね」のドロップ率は128分の1、必要個数は24個となります。集めるのに時間がかかりそうですが、さらに難易度が高いのは、ドロップ率256分の1で31個を集める必要がある「まもりのたね」と、ドロップ率は128分の1ですが88個も集めなければならない「ふしぎなきのみ」です。

　ひたすらプレイを続けていればいつかは達成できるとはいえ、途方もないプレイ時間が想定できるだけに、Fだるまさんも「真綿で首を絞められている感覚」と心境を吐露していました。

果てしない種集めの中「俺の人生これでいいのか」

　しかし意外なことに種収集は順調に運び、最初100時間を想定していた「かしこさのたね」の収集は35時間ほどで終えてしまいます。

　次に最大MPをアップする「ふしぎなきのみ」を集めるためにストーリーを先に進め、ビアンカとはいったんお別れすることに。その後、「ふしぎなきのみ」の必要量を集めて使用した段階でステータスは、「ちから」「すばやさ」「かしこさ」はいずれも255でカンスト、「さいだいMP」も999でカンストに至りました。

　さらにストーリーを進め、今度は「まもりのたね」の収集へ。古代の遺跡という場所で「どぐうせんし」を相手に、クリスマスも大みそかも返上してひたすら戦います。

　「俺の人生これでいいのか」と生き方について自問自答する場面もありましたが、最後の「まもりのたね」をゲットした瞬間、「あ〜終わったぁ！」と喜びと安堵が入り混じった声を上げました。なんとか年が明ける前に終わったそうです。

1200時間で経験値もカンスト

　「まもりのたね」によって「みのまもり」も255でカンスト。幼年期では「うんのよさ」と「さいだいHP」をさらに上げる手段がないので、実質的に全ステータスカンストということになります。

　ただ、この段階で経験値が911万9096に達していたので、どうせならこれもカンストを目指すことに。最終的に経験値が999万9999に達する頃にはプレイ開始から半年、総プレイ時間約1200時間が経っていました。

　この1200時間分のプレイ映像は360本の動画アーカイブとして公開されているので、そちらで全プレイ内容を確認可能です。ただし、1日24時間ぶっ通しで見ても50日間かかる計算となります。

倒せないはずのゲマを倒してみる

　これ以上はない“最強”になったところで、幼年期のラスボスである「ゲマ」に戦いを挑みます。ゲマ戦はストーリーを先に進めるために主人公に負けてもらう、いわゆる“負けイベント”であり、通常は勝てないはずの戦いです。

　このゲマと装備なしで戦ってみますが、その前に同行の仲間にはまず戦闘不能になってもらい、その後からサシ勝負を開始します。

　主人公は幼年期としては最強状態でしたが、ゲマはターンごとにHPを100回復するので、なんと倒すまでに1時間以上もかかってしまいました。

　最後は「かいしんのいちげき」で倒したと同時に喜びの雄叫びを上げるFだるまさん。「マジでこいつ全然倒れないからさ」「1200時間作業してきたけど、この戦いが一番つらかったまであるかも」と戦いを振り返りました。本当にお疲れ様でした……！

「正気の沙汰とは思えない」「感動しました」

　幼年期の主人公を1200時間で最強にして倒せないはずのゲマを倒してしまう姿に対し、「まじで感動しましたw　あなたこそ最高のゲーマーだ！」「マジで凄すぎる　この狂気じみた検証がたまんねぇわ」「こんなガチってるゲーム動画初めて見た！　感動しました」「最後めっちゃ感動しました！」「レベルカンストだけでも気が遠くなるのにそのうえ種集めなんて正気の沙汰とは思えない……（超絶褒め言葉）」というコメントが寄せられています。

　また、「子供の頃の夢、いやそれ以上だ。良いものを見させていただきました」「自分も、憎きゲマを倒そうとしましたが、残念ながら不可能でしたので、30年ごしの感動です」など、子どもの頃の夢をかなえてくれたという感謝の声も上がっています。

「Fだるま」さんのドラクエ5検証動画

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画像提供：YouTubeチャンネル「Fだるま」