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100円ショップのアイテムを組み合わせてシュンギク（春菊）を室内で栽培する動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で28万5000回を超えており、4000件以上の高評価を獲得しています。
シュンギクの水耕栽培テクニック
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」。家庭菜園や水耕栽培に関する動画を多数発信しており、以前には水耕栽培したバジルが話題となりました。
今回は、土を全く使わずに長期間シュンギクを育てる簡単な水耕栽培のテクニックを紹介してくれるようです。シュンギクは15～20度と比較的涼しい気候を好む植物。種をまくのにベストな時期は9月で、今回は葉のサイズが中程度であり、上へ向かって育つ「株立ち型」の品種を栽培します。
栽培容器となるアイテムは、ダイソーで購入したステンレス製のザルとダストボックスです。サイズがぴったりで、水切りフィルターをかぶせたザルが、ボックスの口にシンデレラフィット。通常はバーミキュライトやココヤシビートなどの培地を使いますが、あえて難易度の高い「ハイドロボールだけを使った栽培」に挑戦します。
シュンギクの種は吸水しにくく発芽率が低いため、種を多めにまきます。水が触れるよう軽くハイドロボールを種にかぶせたら、光がよく当たる窓際に容器を設置。栽培5日目の8月30日に芽が出てきました。まだ気温は高く水が蒸発しやすいので、水位が下がりすぎないよう適宜足していきます。
栽培8日目となる9月2日。シュンギクの本葉が出てきてから使う液体肥料を、この段階で投入します。以降は水を継ぎ足して水位を維持し、1週間に1回のペースで溶液を全交換。肥料の濃度は“気持ち薄め”にしておくと葉焼けなどの症状が起こりにくくなるそうです。
生き残りをかけた激しい競争
発芽したシュンギクは、どの株も順調に成長。ここからは茎が比較的細いものや、葉の形が異常な個体を間引き、最終的には3～4株まで厳選します。生き残りをかけた激しい競争の中で、栽培26日目には12株、36日目には7株にまで減りました。
栽培53日目の10月16日には、草丈が30センチにまでなりました。これ以上伸びると倒れかねないので、記念すべき第1回目の収穫を行います。切り口から菌やウイルスが入るのを防ぐため、しっかり洗浄したハサミで株元から10センチほど残るようにカット。シュンギクは葉の付け根にある脇芽から新しい茎が発生し、この後どんどん込み合ってくるので、様子を見ながらさらに株を減らしていきます。
しかし、栽培63日目に白カビが発生。近くに生えていたシュンギクが1株枯れてしまいました。繁殖を防ぐため白カビが付いている物はもちろん、周囲のハイドロボールもまとめて処分します。有効なカビ対策はまめに掃除を行い、風通しと日当たりを良くすることだそうです。
残りの株は少しずつ成長スピードが上昇していき、栽培91日目に第2回、108日目に第3回、127日目に第4回の収穫を行いました。ここでついに3株まで減らします。選ばれたシュンギクたちの勢いはすさまじく、切ってもすぐさま再生。年が明けてからも収穫は続き、栽培192日目には8回を数えました。たくさん葉は採れましたが、みかんぼーやさんはここで異変に気づきます。
予感は的中し、栽培208日目に「根腐れ」が生じているのを確認。黒くなった根はもう機能していないため、つまんで取り除きシャワーで洗い流す作業を数日かけて行います。根気強く手入れをした結果、10日後には白く美しい根っこが新たに生えてきました。
春には屋外栽培へ切り替える
3月に入ると日が高くなり、室内へ入り込む光が減ってしまいます。そこでダイソーの鉢スタンドを容器に取り付け、毛布用洗濯ネットで全体をガード。雨が降っても大丈夫なよう排水性用の穴をゴミ箱にあけて、シュンギクを屋外へ出します。
屋外栽培に切り替えてからもシュンギクは順調に成長。4月に第10回目の収穫を行う頃には、花芽も付き始めました。開花の準備を始めたシュンギクは茎の下の方から硬くなっていくそうで、指で柔らかさを確かめながらカットしていきます。
全12回、1231グラムを収穫
迎えた5月21日に最後の収穫を実施。全12回にわたって採った葉の重さは合計1231グラムとなりました。その後、栽培298日目にシュンギクは開花。小ぶりでかわいらしく、初夏にピッタリな黄色い花を披露してくれました。
動画ではダイソーの商品を使いましたが、セリアにあるグッズでも同様の栽培キットは作れるとのこと。コメント欄に商品名と商品識別コードを掲載しています。
「いやぁ～楽しいですね」「すき焼き用に仕込もうかな」
シュンギクがどんどん採れる光景には、「いやぁ～楽しいですね。自分で育てるの」「春菊栽培やってみたいと思います！」「春菊はあんまり好きじゃないけど観葉植物として育ててみようかなっと」「冬に向けていいですね！ 正月のすき焼き用に仕込もうかな」「ちょっと見するつもりで参戦。気がつけば最後まで一気に見てしまいました。いやあ面白かったです」などの感想が寄せられています。
みかんぼーやさんは、YouTubeチャンネルの他に、X（Twitter／@mikanbo_ya1987）とInstagram（@mikanbo_ya19_87）、TikTok（@1987mikan）でも家庭菜園や水耕栽培の役立つ情報を発信しています。また、書籍『お家がどこでも畑になる！ 頑張らないカンタン水耕栽培』（KADOKAWA）が販売中です。
「みかんぼーや1987家庭菜園」動画まとめ
動画提供：YouTubeチャンネル「みかんぼーや1987家庭菜園」
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