ねとらぼ
2025/12/09 07:45(公開)

卵アレルギーの長男→19歳になったら……「よかったねえええええ!」 努力と忍耐で迎えた“奇跡の瞬間”に「こっちまで笑顔になっちゃう」

 19年間、卵アレルギーと向きあった結果……。ある男性が初めて卵料理を食べる瞬間が、Threadsで反響を呼んでいます。長かったこれまでの道のりへの感慨深い思いが伝わってくるような、感動的な光景にたくさんの反響が寄せられています。

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初めて「卵焼き」を食べる息子に……

 投稿者は、Threadsユーザーの村井公美(@kumis.living)さん。金沢米粉料理ラボ「SOMA」の主宰として活動しています。

 反響を呼んでいるのは、「この間の血液検査で卵と牛乳が大丈夫になりました」「小麦アレルギーはまだけど、19年よく頑張ったよ」と添えて、村井家の長男である男性が初めて卵焼きを食べる様子です。

生まれて初めての卵焼き

 生まれて初めての卵焼きを口にして、「こんなおいしいもの皆、食っとったん。ずるくない?」「うまあっ!」と満面の笑みを浮かべます。おいしすぎて、全部食べてしまいそうになるものの、まだ初めての卵焼きなので慎重に「やめとこ」と自制しました。

なんて良い笑顔……
忘れられない日ですね

 しかし、「醤油つけたいなって思う気持ちもちょっと分かる」と言うと、醤油と大根おろしという最高の取り合わせを勧める村井さん。すると、「食っちゃうよ。食っちゃうよ。全部」と、大根おろしを卵焼きに乗せて、自然と笑顔があふれ出します。こんな良い笑顔を見られて、村井さんも母として本当にうれしかったことでしょう。

大根おろしも乗せてみます
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「感動しました」「笑顔がステキな息子さん」と反響

 19年間の努力と忍耐で迎えた奇跡の瞬間に、コメント欄には「よかったねえええええ!」「めっちゃ嬉しそう〜」「幸せそー!」「涙出る」「泣けます」「本当に笑顔がステキな息子さん」「こっちまで笑顔になっちゃう!」「感動しました」」「19年!お母さんもお疲れさまでした」「おめでとうございます」「本当にがんばられましたね」などの反響が寄せられています。

 また、「少し希望がみえました!」「治る事もあるんだと希望を持てました」「いつかたべれるかなぁ。。うちの子も」など、現在もアレルギーと向き合っている人からは、希望を感じられる報告だとのコメントも見られました。

 ここまで親子二人三脚で努力をしてきたと想像される19年間。ねとらぼ編集部は、村井さんと長男くんへ、これまでの道のりと現在について取材をしました。

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多くの反響、村井さん親子を取材

――村井さんが子育てするなかで、卵アレルギーについて特に気を付けていたことは?

村井さん:卵アレルギーと分かってからは、「卵そのものを避けること」だけでなく、加工品や外食のソースや揚げ物の衣など、思わぬところに卵が含まれていないかを必ず確認するようにしていました。また、小麦と乳に対してもアレルギーを持っていたので、同じように注意していました。

 アレルギー表示自体は2002年4月1日から義務化されていましたが、当時の対象は主に「容器包装された加工食品」に限られていました。お店のお惣菜やパン屋さん、外食、給食などは今ほどルールが徹底されておらず、「特定原材料に準ずるもの」は表示が“推奨”にとどまり、事業者の判断に任されている部分も多い状況でした。そのため、親が自分で情報を集めて、1つ1つ確認することが欠かせませんでした。

 同時に、ただ「これはダメ」と制限するのではなく、次のことを心がけました。

1.食べられる食材でできるレシピを増やすこと。

2.本人にも原材料表示の見方を少しずつ教えていくこと。

 また、学校や友人の家など “家庭の外” で食事をするときには、必ず事前にアレルギーのことをお伝えし、どうしても心配なときは代わりのお弁当を持たせるなど、本人が「自分だけ我慢している」と感じないように工夫してきました。

――長男さんに質問です。初めて卵料理を食べたときはどんな気持ちでしたか?

長男さん:生まれてからずっと“卵は自分は食べられないもの”だと思っていたので、正直、最初はこわかったです。でも一口食べてみたら、思っていたよりやさしい味で、『あ、ちゃんと食べられた…』とほっとしました。
 家族がすごく喜んでくれているのを見て、自分もすごくうれしくなりました。

――好きな卵料理は見つかりましたか?

長男さん:まだ量は少しずつですが、今のところ一番好きなのは、動画に映っているシンプルな卵焼きです。今後、先生と相談しながら、オムレツや茶碗蒸しなど、ほかの卵料理にも少しずつチャレンジしていけたらと思っています。

――牛乳も飲めるようになったとのこと。初めて飲んだときの感想は?

長男さん:牛乳もずっと避けてきたので、最初にコップで飲んだときは、『本当に大丈夫かな?』という不思議な感じでした。実際に飲んでみると、学校でみんなが飲んでいた“あの味”をやっと自分も味わえた気がして、長かったトンネルを抜けたような気持ちになりました。

――投稿へ多くの反響があったことについてお2人にコメントをお願いします。

村井さん:予想をはるかに超えるたくさんの反応をいただき、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。同じように食物アレルギーと向き合っているご家族から、“希望をもらいました” “自分のことのように泣きました” というメッセージが多く、19年間の試行錯誤が少しでも誰かの励みになるのであれば、本当にうれしいです。

 まだ小麦に対してアレルギーがあるので、今は米粉を使ったレシピを工夫して食べています。

 米粉のおかげで、家族みんなで同じメニューを囲める日も少しずつ増えてきました。いつの日か小麦も食べられるようになればうれしいです。

長男さん:こんなにたくさんの人が見てくれているとは思っていなかったので、正直びっくりしました。『おめでとう』と言ってもらえたのがうれしかったですし、同じようにアレルギーでがんばっている人がいるんだと知って、自分ももっと前向きに付き合っていこうと思いました。

動画提供:村井公美(@kumis.living)さん

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