スルメイカを真っ暗な深海へ放り込んだら……「これはやばい、やばい」怪魚ハンター大興奮の光景に「あんなことになるとはｗ」

羽野源一郎

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　スルメイカを使い“おいしいけれど食べると後で大変なことになる深海魚”を狙う動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で5万9000回を超えています。

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狙うはバラムツ

　動画が投稿されたのは、生物の魅力や価値について発信しているYouTubeチャンネル「怪魚ハンター山根ブラザーズ」。今回は兄のkimiさんが、友人に誘われて夜の船上で「バラムツ」釣りに挑戦します。

　バラムツは体内に人が消化できないタイプの脂を蓄えている深海魚。そんな魚を釣るため、餌としてサンマやウルメイワシ、スルメイカ、そして50～60センチもの大きさの“ミニタチウオ”を用意しました。

　舞台は静岡県の駿河湾。kimiさんたち7人の釣り人を乗せた船「大宝丸」は、清水港から現場へと向かいます。

　到着した一行はそれぞれの竿に餌をつけて釣りを開始。kimiさんもバラムツが生息している水深200メートルの中層にスルメイカを投入しました。バラムツを上へと誘い出して釣り上げるイメージだそうです。

ついに1匹目

　現場は風が強く、離れた場所にいる人とコミュニケーションを取るにはいつも以上に声を張り上げなければいけません。そんな中で参加者の1人・るなさんの竿に何かがヒット！　記念すべき1匹目が見えてきたkimiさんたちは湧き上がります。

　懸命にリールを巻き、最後にギャフを引っ掛けてゲットしたのはサットウの名でも知られる「アブラソコムツ」。無事に釣り上げたるなさんは、みんなに記念写真を撮ってもらいました。

船から身を乗り出してサットウを引き上げる — 船から身を乗り出し、ギャフで引っ掛けた

　kimiさんを釣りに誘ってくれた「さんぺー」さんの竿にも当たりが来て、海面からバラムツが姿を現しました。何とか捕まえたいところですが、身をよじって逃げようとするバラムツに大苦戦。kimiさんたちも協力し、大捕物の末に今回のターゲットを手に入れました。

友人の手助けができるようにスタンバイ — さんぺーさんの手助けがいつでもできるようにスタンバイ

何かが食いついた？

　そしてkimiさんの竿も先端がわずかに振動。当たりが来たのか怪しんでいると、突如リールがけたたましい音を発し始めました。どうやら何かが食いついたようです。

電動リールが巻き上げている間に手袋を装着する投稿者 — 電動リールが巻き上げている間に手袋を装着

　kimiさんが釣っていた位置は水深285メートル。“何がやって来るのか釣り上げるまで分からない”という深海釣りの楽しさを味わいながら電動リールを見守っていると、やがて水中から今回2匹目となるバラムツが姿を現しました。

　このバラムツは非常に元気で、記念撮影のために掲げるのも一苦労。今回は魚を持ち帰らないと決めていたので、kimiさんはリリースすることにしました。

投稿者の視点から見たバラムツを掲げての記念撮影の様子 — kimiさん視点の記念撮影の様子

友人が釣り上げたバラムツを解体する様子 — 船長の了承を得て、船上で1匹目のバラムツを解体

　3時間にわたる深海釣りを通じて、3匹の深海魚が釣れました。自身のスケジュールの都合もありバラムツを食べられなかったkimiさんは、「また機会があればバラムツを食べるシーンを撮りたい」と語っています。

　学生時代からお世話になっている人や、長年交流がある人と一緒に満喫した深海釣り。「これはやばい、やばい」と和気あいあいとした雰囲気で釣りをする様子が、見ていてほっこりします。コメント欄には「この集まり好きだなー」「さんぺーさん、山根さん、平坂さんの共同作業があんなことになるとはｗ」「生き物をリスペクトする人が集まる、良い類友ですねぇ」「戦場のような慌ただしさのなか笑いあえる仲間感が良いですね」などの感想が寄せられています。

　同チャンネルではこの他にも、アフリカ大陸で日本流のウナギ釣りをしたり、ムツゴロウが大行進する特殊な海で釣りをしたりする様子を公開しています。

動画提供：YouTubeチャンネル「怪魚ハンター山根ブラザーズ」