ヤドカリを飼育している水槽に、Amazon.co.jpで購入したガラス製の貝殻を入れたらどうなる? ヤドカリの意外な姿や貴重な瞬間を収めた動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、28万8000回以上再生され5300件を超える高評価を獲得しています。
ガラス製の貝殻で実験
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる/EMAS CHANNEL」(@emaschannel6853)を運営するエマスさん。以前は鮮魚店で“海のギャング”を購入し、水槽に入れて飼育する様子が話題となりました。
今回はAmazon.co.jpで購入したガラス製の貝殻を使って、ある実験をしてみるようですが……?
ウツボと一緒に暮らしているヤドカリの引っ越し
エマスさんが飼育しているウツボの「タツタアゲ」の水槽には、1匹のヤドカリが暮らしています。普段はタツタアゲのエサの残りを食べて暮らしているけれど、最近体が大きくなってきて、そろそろ引っ越しシーズンを迎えそうな状況なのだそう。
ヤドカリは名前の通り宿(貝殻)を借りて自分の住まいにして、成長に応じて貝殻を少しずつ大きなものに変えながら生活しています。そのためエマスさんはこのヤドカリの新たな住まいとして、Amazon.co.jpで販売されていたガラス製の透明の貝殻を購入したのでした。おもちゃのような外見ですが、実は中まで精巧に作られているそうです。
ヤドカリが今乗せている貝殻は少し居心地が悪そうなので、「引っ越し先となる貝殻を目の前に置けばすぐに移動してくれるのでは?」と考えているとのこと。透明な貝殻に入ったら中まで観察できて面白そうですが、果たして人工物であるガラスの貝殻に入ってくれるのでしょうか……?
実験をする前に、このヤドカリについて軽く説明しておくことに。こちらのヤドカリは本州に広く分布している「オニヤドカリ」という種類で、磯や漁港などで多く見られる大型のヤドカリです。肉食性が強く、自然界では巻貝を捕食してその殻を自分の住まいにしているのだそう。
さらにハサミに挟まれると血が出るくらいのパワーがあるほか、一部の地域では食用にもされていて非常に味がいいらしいとのこと。ちなみにオニヤドカリを含むヤドカリの仲間は、世界に800種類ほど存在しているそうですよ。
いよいよ実験開始!
実験をする前に一旦ウツボのタツタアゲを水槽から出し、サブ水槽へと移動してもらうことに。さらに設置してあった岩も取り出して、水槽にはオニヤドカリだけがいる状態にしました。
準備が整ったところで、実験スタートです。ガラスの貝殻は「中に入りたくなるような角度」を意識して設置。そして恥ずかしがり屋で人の気配があると出てこないというオニヤドカリに配慮して、部屋を出てタイムラプス撮影をすることに。
10時間後。映像にはオニヤドカリが歩き回る姿が映っていましたが、残念ながら引っ越しをしていませんでした。そこでエサのイカの切り身をガラスの殻に入れて、引っ越しを誘発してみることに。明かりを警戒している可能性にも配慮し、ライトを消して待ちましたが……イカは食べるものの、やはり引っ越しはしてくれません。
仲間を入れてみる作戦でスイッチオン
次なる作戦として、仲間を連れてくることに。魚もヤドカリも1匹だと隠れがちだけれど、仲間が複数いると何かのスイッチが入ってよく出てきてくれるのだそうです。そこで捕獲してきたホンヤドカリをはじめとした15匹ほどのヤドカリを水槽に入れると、なんとオニヤドカリがホンヤドカリを襲い始めました。どうやら食べようとしているか、殻を奪おうとしているようです。
エマスさんによると、ヤドカリは急に引っ越しのスイッチが入るとのこと。そして急にスイッチが入ったらしいオニヤドカリの前にガラスの貝殻を置いてみると、安全かどうか調べているのか、殻の中を探り始めました。これは人間の部屋探しにおける、物件の下見のような行動なのだとか。
今回使用しているガラスの殻は形状的に、頭から入ると中で向きを変えることはできません。引っ越しをするためにはおしりから殻の中に入らないといけませんが、オニヤドカリはなかなかそのポイントに気付けないようです。
その後もヤドカリは頭から中に入ろうとしたり、外に出たりを繰り返して……やがて中に入る方法に気付いておしりから殻の中に入り、引越しをする様子を見せてくれたのでした。
映像ではあっという間の出来事でしたが、ずっと頭から入ろうとしていてなかなかうまくいかず、引っ越し完了まで5時間ほどかかったそうです。深夜に始まった引っ越しが終わる頃にはもう朝になっていたけれど、奇跡の瞬間を目撃・撮影できたことを喜ぶエマスさんなのでした。
なおこのオニヤドカリはまだ小ぶりな方ですが、大きなオニヤドカリは迫力があり、かつ食べてもおいしいとのことなので、大きなオニヤドカリを捕獲して食べてみるべく夜の漁港へ行くことに。
無事に捕獲できたオニヤドカリはしっぽをお刺身に、それ以外の部分をみそ汁にしていただいたのでした。可食部は少ないけれど、みそ汁はカニのような味でいいダシが出ておいしく、お刺身については薄味のカニといった感じの味だったそうですよ。
「かわいすぎる」「ものすごく貴重な映像」と反響
動画には、「これはすごい」「おしりかいてるヤドカリかわいすぎる」「なんかものすごく貴重な映像を見た気がします」「透明で丸見えだけど隠れた感じがするのかな?」「なんか見ちゃいけないものを見せていただいてる気がして、ヤドカリちゃんごめんね!ありがとう!ってなりました」といったコメントが寄せられていました。
エマスさんは生き物やアクアリウムの動画・情報を「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のほか、Instagram(@emas_channel)やX(Twitter/@emas_channel)でも発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」
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