ねとらぼ
2025/12/10 22:05(公開)

スーパーでよく見かける“カニ”→鍋に入れず飼ってみたら…… 思いがけない姿に「初めて見たw」「飼いたくなっちゃった」

 スーパーの鮮魚コーナーで販売されている、鍋の具材としておなじみのカニを飼育してみた様子がYouTubeに投稿されました。動画は「そんなに小さいの初めて見たw」「思ったよりダイナミックですごい」と注目を集め、記事執筆時点で1万3000回以上再生されています。

【ベタ慣れ】スーパーで売られてる鍋の具材でお馴染みのワタリガニを飼育してみた【マリンアクアリウム】
advertisement

鍋の具材としておなじみのカニ

 動画を投稿したのは、アクアリウムや昆虫など生き物に関する情報を発信しているYouTubeチャンネル「GoodSonJP」のぐっさん。以前には“ちょっとおかしなカマキリ”に遭遇し、捕獲・観察してみた時の様子を紹介しました。

 今回は鍋の具材としてスーパーでよく見かけるカニの一種「ワタリガニ」を飼育してみるようで……?

advertisement

タイワンガザミに注目

 気温が下がってくると、鍋が恋しくなる人も多いことでしょう。ぐっさんが暮らしている地域でも、スーパーの鮮魚コーナーでワタリガニを目にする機会が増えてきたそうです。

 ぐっさんが購入してきたパック詰めのワタリガニ(肩)はバーレーン産ですが、実は日本でも獲れるのだとか。また「ワタリガニ」と表現されるカニは何種類かいて、これは「タイワンガザミ」というカニなのだそうです。とてもいいダシが出るため、鍋やパスタなどさまざまな料理に使えて重宝しているそうですよ。

スーパーの鮮魚コーナーで販売されている「ワタリガニ」
スーパーの鮮魚コーナーで販売されている「ワタリガニ」

 そんなワタリガニ、もといタイワンガザミの生きている姿はどんな感じで、またペットにしてみたらどんなカニなのでしょうか。それらが気になったぐっさんは、実際にタイワンガザミを飼育してみることにします。

advertisement

タイワンガザミを水槽へ

 早速仕入れてきたという、発泡スチロールに入った小さなタイワンガザミのオスを見せてくれました。つかもうとすると勢いよく逃げながら反撃を試みてくるその様子を見ていると、想像以上に俊敏で機動力が高く、なかなか攻撃的な一面も持ち合わせていることがうかがえます。

オスのタイワンガザミをお迎えしました
オスのタイワンガザミをお迎えしました

 手でつかむことを断念し、網を使って用意した水槽に移動してもらいます。タイワンガザミはあまり触ると自らハサミや脚を切る「自切(じせつ)」をしてしまうそうです。水槽に移したタイワンガザミを間近で見たぐっさんは、その美しさに驚きを隠せない様子。確かに体のはっきりとした模様も、鮮やかな脚の色も非常に美しいですね。

間近で見ると美しいカニでした
間近で見ると美しいカニでした

 水槽に移ったタイワンガザミはしばらくすると、ハサミを使って砂を押し出し始めました。穴を掘って潜ろうとしている可能性が高いため、後で砂をもっと追加しておくことにします。なお、現在の甲羅の幅は7センチほどですが最大で15~20センチくらいになるそうです。このタイワンガザミはどんなふうに育ち、どこまで大きくなるのでしょうか。今後の成長が楽しみですね。

翌日、驚きの出来事が

 飼育2日目。驚くことにタイワンガザミは水槽に入れてから1日も経たずに脱皮をしていました。脱皮したことで体が一回り以上大きくなり、すでに水槽が小さくなってしまいましたが、まずは餌付けを優先します。

日には脱皮していました
翌日には脱皮していました
一回り以上大きくなったようです
一回り以上大きくなったようです

 飼育4日目。脱皮殻を食べ尽くしていたタイワンガザミに初めての餌付けをします。恐らくこの個体はあまりデリケートではなくエサのにおいにすぐ反応するのではと話しながら切ったバナメイエビを投入すると、予想通りすぐに反応してエビを食べ始めました。

 一発で餌付けに成功したところを見ると警戒心はあるものの、それよりも食欲が勝るタイプのようです。上手にハサミを使い、投入したエビをつかんで食べる姿を見せてくれました。

警戒心よりも食欲!!なようです
警戒心よりも食欲!!なようです

泳ぐカニ

 飼育11日目。この日は水面に浮かぶクリル(乾燥オキアミ)というエサを与えます。クリルを投入するとタイワンガザミは壁を蹴ったり脚をばたばたさせたりしながら浮かび上がり、泳いでクリルをキャッチするという、なんとも器用な技を見せてくれました。

実は泳げるカニだったのです
実は泳げるカニだったのです

 タイワンガザミの一番後ろの脚は「遊泳脚(ゆうえいきゃく)」と呼ばれるオールやうちわのような形になっているため、泳ぐことができるそうです。なお、こちらのタイワンガザミは大好きな台湾のメタルバンドのボーカルの名前にちなみ、「フレディ」と名付けたそうですよ。

見事にクリルをキャッチしました
見事にクリルをキャッチしました

 飼育12日目。フレディくんを網ですくって水合わせを行い、大きな水槽へと引っ越します。引っ越しをするとストレスを感じ、エサ食いが悪くなる生き物も多いものですが……直後のフレディくんにクリルをあげると、見事な泳ぎといつも通り食事をする姿を見せてくれました。

 飼育13日目。砂に潜っていたフレディくんは、ぐっさんに気付くとすぐに砂から出てきました。そしてこの日も見事に泳ぎ、水面にあるクリルを見事にキャッチ。飼育15日目には水面のクリルにハサミをたたきつけて落とし、それをキャッチするという新たな技を披露しました。

ぐっさんに気付くとすぐに出てくるフレディくん
ぐっさんに気付くとすぐに出てくるフレディくん

 飼育29日目になると、フレディくんはもうすっかり野生を忘れた様子。ぐっさんを見かけると、水槽の中を動き回ったり泳いだりと大はしゃぎしています。

大はしゃぎするフレディくん、はちゃめちゃにかわいい……!!
大はしゃぎするフレディくん、はちゃめちゃにかわいい……!!

 タイワンガザミを約1カ月飼育した結果、食材としても優れているけれど、ペットとしても最高の種類だと思ったそうです。外見は美しく丈夫。餌付けも簡単で人にもよくなれてかわいい。そんなタイワンガザミのフレディくんを、これからもしっかり育てることを心に誓うぐっさんなのでした。

「か、かわいい……」「機動力がすごい!」と反響

 この動画のコメント欄には「か、かわいい……」「色鮮やかできれい」「ガザミが遊泳脚で泳いでるのが思ったよりダイナミックですごい」「潜ってる状態から出てくるまでの動きなんか好き」「頭の良い個体のような気がする」「機動力がすごい!」「こんなにこっちの期待通りの動きをしてくれるカニなんて他にいます?」「タイワンガザミ、私も飼いたいんですよね~この動画を拝見したらますます飼いたくなっちゃって大変です(笑)」といった声が寄せられています。

 ぐっさんは、昆虫や釣り、アクアリウムなど生き物に関する動画をYouTubeチャンネル「GoodSonJP」で公開中です。また、X(@goodsonjp4649)でも情報を発信しています。

「GoodSonJP」動画まとめ

【ガサガサ】海底の砂の中に潜む恥ずかしがり屋のカニを採集してみた【カラッパ】
スーパーで買ったアワビやサザエをコケだらけの汚水槽にブチ込んでみると…【マリンアクアリウム】
夜行性スズメバチが襲いかかってくる森の中に入ってみると巨大なムネアカハラビロカマキリが…【2025年 秋の昆虫採集】

動画提供:YouTubeチャンネル「GoodSonJP

【12/10更新】楽天市場レディースファッションランキング TOP5

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Copyright © ITmedia Inc. All Rights Reserved.