イカの聖地・能登半島沖でアオリイカを釣りまくりながら、そのどう猛な水中捕食シーンを撮影した動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で、5万4000回以上再生されています。
能登半島でアオリイカを釣る
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「MarinTube – マリンチューブ [能登の水中映像]」。石川県能登半島を舞台に、普段見ることのできない視点から釣りや漁業、海の魅力を発信しています。以前は、スーパーで購入した50円のアジをカメラと一緒に水深70メートルに沈めたときの光景が話題となりました。
投稿主さんは今回、能登半島沖でアオリイカを釣りまくりながらカメラを水中にセットし、海の中のイカの様子も撮影して見せてくれるようです。食欲がすさまじく、貪欲だという秋のアオリイカの捕食シーンを早速見せてもらいましょう。
カメラを水中にセット
撮影時期は2025年10月、秋は日本全国の港でアオリイカの新子が釣れる時期なのだそうです。沖に出たらアオリイカのティップランエギング(エギを使った船釣りの1種)の準備に取り掛かり、同時にカメラを水中にセットしました。
海底にティップラン用のエギ(疑似餌)を落とし、イカの興味を引くアクションを入れていきます。今回の撮影はアクションをした後のエギがカメラの画角に収まるようにコントロールしなければならないため、実は撮影難易度が高いのだそうです。
生き物が近寄ってきて……
エギの位置を調整しながら撮影をしていると、遠くからアオリイカらしき生き物が近寄ってきました。アオリイカは、何度も海底に沈み、アクションが入ったり海中にステイしたりするエギに興味津々な様子。もう一度アクションを入れてみると、ついにアオリイカがエギに抱きつきました。
エギを動かすとアオリイカはすぐに離れてしまいましたが、もう一度エギを海底に沈めてアクションを入れると、再び抱きつきます。ここでアタリを感じたため合わせると、無事にヒット。アオリイカは真っ黒な墨を吐きながら、海面へと上がってきました。
本日1匹目となるアオリイカは、数百グラムほどの新子サイズでした。投稿主さんによるとアオリイカはかなり成長が早いため、この先1年ほどで数キロもの大きさになるそうですよ。
その後もエギを落としてアクションを入れていると、またエギに興味を持つアオリイカが出現。そしてエギの後ろから迫り、抱きついたアオリイカは墨を吐きながら上がってきたのでした。
初心者にもおすすめの釣り
この時期は夏に生まれたアオリイカが成長してこのくらいのサイズになり、さらに数も多いことから、初心者にもおすすめの釣りなのだそうです。ただし、能登半島はアオリイカがよく釣れることで有名な場所ですが、今年はサイズはいいけれど数は少なめなのだとか……。
秋晴れで気持ちいい天候の中、投稿主さんはエギの種類を変えつつ、エギを海底に沈めてはアクションを入れる動作を繰り返します。水中カメラにはアオリイカが海底に沈んだエギを追いかけ、抱きついては釣り上げられる様子がばっちりと収められていました。この時期は多ければ1日に数十から100匹近い、大量のアオリイカが釣れることもあるそうですよ。
釣りを再開したら……
休憩がてら1度港に帰り、再び船に戻って撮影の準備をしてから釣りを再開すると、あっという間に秋の新子らしいサイズのアオリイカを釣ることに成功。水中カメラにはイカのほかに、青物やアオハタなどの魚がエギに体当たりしたり、かみついたりする姿も収められていました。魚は総じてイカよりアタリが強いため、分かりやすいそうです。
なおアオリイカは“ふわっと”抱きついてくることもあり、その時はアタリが分かりづらいのだとか。また「触腕」と呼ばれる、長くて大きな足だけに針がかかることもあるそうです。投稿主さんはどんなパターンにも柔軟に対応しつつ、どう猛にエギへと食いつくアオリイカを次々と釣り上げます。
それから、日没間近になったため、水中カメラはセットせずに真っ暗になるまで釣りをすることに。夕まずめの魚たちが活性化する時間になると、日中よりもややアオリイカのサイズが大きくなった感じがしたそうです。少し水深を落として釣りを続けると、次から次へとアオリイカが上がってきました。
完全に日が落ちたところで、本日の釣りは終了。釣果を確認するためにいけすを見てみると、中には大量のアオリイカが泳いでいました。なお日中に釣ったイカは一度持ち帰っていて、元気で小さい個体は逃がし、持ち帰る個体だけをいけすに入れてあるそうです。この中の1~2匹は水槽に入れて、飼育してみてもいいかなと思っているそうですよ。
アオリイカが水中でエギに興味を惹かれ、抱きつくシーンを見て、エギングのイメージがつかみやすくなった人もいるのではないでしょうか。最後には「ぜひ皆さんもアオリイカのエギングに挑戦してみてほしい」と話す、投稿主さんなのでした。
「食い入るように見てしまった」「すごい動画ですね」と反響
動画には、「食い入るように見てしまった」「今年はイカが豊漁と聞きました!!イカって水中で見るとちょっと怖いです、でも食べるところを見られて良かったです」「すごい動画ですね。水中の様子はティップランしてる人は観るべき」といったコメントが寄せられていました。
投稿者さんは、YouTubeチャンネル「MarinTube – マリンチューブ [能登の水中映像]」の他、Instagram(@marintube_jp)やTikTok(@marintube_jp)も運営中。能登の海で撮影した貴重な水中映像や、釣った生き物を飼育する様子を発信しています。
「MarinTube – マリンチューブ [能登の水中映像]」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「MarinTube – マリンチューブ [能登の水中映像]」
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