粘り強く続けた浅瀬での釣りで大物を釣り上げる動画がYouTubeに投稿されました。それを調理する様子も反響を呼び、動画は記事執筆時点で13万6000回以上再生され、2100件を超える高評価を集めています。

手軽に秋のエギングを楽しむはずが‥浅瀬の大物を釣り上げてしまった!
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秋田の海でアオリイカを狙う

 動画を投稿したのは、釣りが好きすぎるあまり勤めていた会社を31歳で辞めて釣り旅に出た「たくわん」さん。日本全国を車1台で生活しながら巡り、その様子をYouTubeチャンネル「たくわんのフィッシングライフ」で公開しています。以前には、真夏の海岸で1日中竿を投げ続けてついに“大物”を釣り上げた動画が話題になりました。

 今回は10月下旬の秋田県の海でエギングを楽しんだときの様子。エギングとは、エギ(餌木)というルアーの一種で主にアオリイカを狙う釣りの方法のこと。良さそうな入り江で朝からのスタートです。

中央のピンクのものがエギ(餌木)

 夏に生まれるアオリイカは秋にエギで釣れるくらいの大きさになり、冬は水温が安定する深いところに移動するので釣れにくい傾向があります。つまり、秋はちょうどアオリイカ釣りのシーズンということです。しかし、最初の場所では一向に釣れる気配がないのでほかに移動してみます。

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釣り場にまさかの温泉

 次の場所は海に行くまでに10分ほど木々の中を通っていくので、クマ撃退スプレーをすぐ使える状態で携帯します。しかし、そうやってたどり着いた磯場でも釣果はなし。

 そばにGoogleマップで温泉があると出ていたので行ってみると、岩場の吹きっさらしの場所にまさかの湯船があります。湯船は苔だらけですが、せっかくなので足だけ浸かってみました。

湯温は38度から40度ほど

 その後、クマ避けのため奇声を上げつつ車に戻ります。この日はほかに数カ所回りましたが釣果なしの結果となりました。

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アオリイカの代わりに釣れた大物は……

 翌朝の日の出前後、さっそく水深がありそうな磯の先端で釣ってみますが釣果なし。次に遠浅の磯場で釣ってみますがエギは反応がないので通常のルアーを投げてみます。普通の速度で巻いて探ってみるとアオリイカが追ってくるのが見えたので、またエギに変えますが反応がありません。

 海鳥の様子から沖にイワシの群れがいるようなので、イカもそれを意識しているのではないかと、たくわんさんは推測します。

 水面直下でルアーを巻くとアタリがありますが針が外れます。何かいるのは確かなので、湾内を探し回ると再度アタリが……。竿を立てて一気に引き寄せ、ついに釣れたのは“魚の王様”ともいわれるマダイ(真鯛)でした。このように岸からマダイを釣ることを「ショアレッド」と呼び、難易度の高い釣り方といわれています。

強いアタリが!
48センチのマダイが釣れた!

 大きさはなんと48センチ。たくわんさんも「やったー、めっちゃきれい。これはうれしい〜」と笑顔を見せます。この場では締めてから血抜きをしてクーラーボックスへ入れ、氷で冷やしておきます。

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脂ののったマダイの刺身に舌鼓

 その後、おなかが空いてきたところでマダイを食べてみることに。ウロコを落としておなかを開いてみると、内臓脂肪がたっぷりついていていい感じです。さらに、身とアラにさばき、身のほうは皮を引いて刺身にします。皮も食べられるのでとっておきます。

マダイをさばいていく

 身の一部を刺身にして食べたたくわんさんは、「なかなかこれはうまいですね。ぷりぷり」とまたまた笑顔に。脂がのっていてかなりおいしいそうです。

磯場で食べるマダイの刺身

 次に昆布締めを仕込みます。日本酒で湿らせたペーパーで昆布を拭いて湿らせてから身をはさみ、クーラーボックスで寝かせます。これも絶対おいしいやつだ……!

昆布締めを仕込む
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マダイ尽くしの晩酌とシメの“鯛出汁ラーメン”

 夜は車内でアラ汁作りから始めます。アラを軽くあぶり、カマ肉だけは塩焼きで食べるのでしっかり焼きます。そのあと、あぶったアラを鍋で煮込みつつ、とっておいた皮をその鍋の中で湯引きにして刻み、ネギとポン酢で和えておきます。

アラをあぶる

 昆布締めを切って、それと別にとっておいた残りの身は刺身に。アラを煮ている間に、カマ肉の塩焼き、皮の湯引きのネギポン酢和え、昆布締め、刺身で晩酌を開始します。

マダイ尽くしの晩酌

 「ほどよく脂が乗っててかめばかむほどうまい」と刺身に舌鼓を打ったあと、生ハムを思わせるねっとりした食感になった昆布締めにも、「昆布のほどよい塩気と香りが鼻の奥から抜けていってうまい」と感嘆。一方、皮は裏側に旨みがあり、カマの塩焼きは身をかみしめるとうまい脂が染み出してきます。

 晩酌後はアラ汁作りへ戻ります。長ネギの青いところ、ニンニク、ショウガを加えてさらに30分煮たら、火を止めて乾燥昆布を入れて放置。別の鍋で中華麺を茹で、塩で味付けしたスープをこしながら麺に注ぎます。トッピングを載せたら「鯛出汁ラーメン」の完成です!

アラ汁はラーメンに!

 スープをすすると「いい出汁だ〜」と思わず声が。生臭さやアラをあぶったときのこげ臭さなどはまったくないそうです。これまたおいしそうですね。

「まさかのまさかで立派な真鯛が……」「素晴らしいです!」

 狙っていたアオリイカの代わりに釣った大きなマダイに、「凄い! 日中に浅瀬でマダイって釣れるんですね」「ショアレッドすごいっす」「とっても綺麗なタイですね!」「まさかのまさかで立派な真鯛が釣れるとは……」「素晴らしいです!」と驚きの声が上がりました。

 また、余すところなくマダイを味わう姿に、「タイの美味しさの満足感が伝わってきました!」「全ての料理美味しそうで〆の鯛だしラーメンまで最高でした」「釣られて夜食が食いたくなるレベルです」といった反応が寄せられています。

 たくわんさんは、YouTubeチャンネル「たくわんのフィッシングライフ」の他にInstagram(@takuwannofishinglife)やX(Twitter/@PzLdm25y1D4W6yn)でも日々の釣りの様子を発信中です。

「たくわんのフィッシングライフ」動画まとめ

大荒れの磯で釣り上げたバターのように脂が乗った大物を食べてみたら美味すぎた
秋の荒喰いで信じられない太り方をした大物がいる川で釣りしてみた結果
大物群れる「天然の釣り堀状態」の海にいろんなルアーを投げてみると‥

動画提供:YouTubeチャンネル「たくわんのフィッシングライフ

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