43年前に発売された“隠れた名キット”なガンプラをキレイに仕上げる動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で7万1000回を超えており、1600件以上の高評価を獲得しています。
題材はアッグガイ
作者はYouTubeチャンネル「フルプラ工場」のフルプラ(@FULUpuraKOUBA)さん。ガンプラを中心とした作品を公開しており、以前にはありふれた量産機をエースパイロットや特殊任務向けにカスタムした機体が話題となりました。
今回の題材は1982年7月に発売された旧キット「1/144 アッグガイ」の再販版(税込440円)。頭部の巨大な複眼と、両腕に2本ずつ備えたムチ状の武器・ヒートロッドが印象的な機体です。名前は似ていますが、同じジオンのモビルスーツ「アッガイ」ではありません。
パーツの数は近年のガンプラに比べると少なめでシンプルな作り。しかし、部品に施されたパネルラインはキレイで、アッグガイのデザインと旧キットの造形の相性が良いこともあり、仮組みの時点でなかなか迫力ある姿となっています。
合わせ目を消して、サフで仕上げる
本来このアッグガイのキットは手足が一部動きますが、ポーズは取らせずに組み上げたそのままの姿で飾る予定。パーツ同士の隙間を消す「合わせ目消し」を施し、最後にサーフェイサーを全面に塗って仕上げます。
元が40年以上前のキットであるため、パーツを組んだ際に生じる隙間は大きかったり、小さかったりと一様ではありません。そこで活躍するのがジェルタイプの瞬間接着剤。大きな隙間やパーツ表面の凸凹を埋めつつ、腕や脚を組み上げました。
スプレータイプの硬化剤を噴霧して各部が固まったら、デザインナイフで余分な接着剤を除去。すさまじい量の削り粉が発生すると考え、水にぬらしながらヤスリがけする「水とぎ」で表面をキレイにしていきます。
段差が目立つ部分は「ヤスリがけしまくる」戦法で対処。研磨により消えてしまったパネルラインは、スジボリで復活させます。胴体のように大きなパーツと手足をくっつける作業ではタミヤの接着剤を使用。固まるまでに時間はかかりますが、その分強度が高いそうです。
グレーのサーフェイサーを全身に吹き付けて乾かした後、スミ入れをすれば完成! ユーモラスながらも力強い雰囲気の作品となりました。
コメント欄には、「サフフィニッシュ、旧キットの造形の緩さも相まって紙粘土で作ったみたいな見た目しててかわいいですね」「これ子どもの頃リアルタイムで作ったな~」「子どもの頃の正月にお年玉で買ったキット」「当時、完成させたはいいが、接着剤での指紋だらけだった記憶が懐かしい」など作品への感想や、当時を懐かしむ声が寄せられています。
フルプラさんはX(Twitter/@fulupurakouba)も更新中。YouTubeチャンネルでは、旧キットのカプルを塗装する動画などを公開しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「フルプラ工場」
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