築127年の古民家で2階の床をぶち抜き、吹き抜けを作る様子がYouTubeで公開されました。動画は記事執筆時点で、7万2000回以上再生され、3400件を超える高評価を獲得しています。
古民家に吹き抜けを作る
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「アロマンch」のたかひろさん。大阪から大分へ愛猫2匹とともに移住し、前オーナーから10万円で買い受けた1330平方メートルの敷地内にある古民家をDIYで大規模リフォームしています。以前には、古民家に残された食器棚をリメイクして、意外なアイテムを作り上げる様子が話題となりました。
今回は2階の一部の床を抜き、念願の吹き抜けを作っていくようで……?
2階の床板を抜く
たかひろさんによると、今回の作業でこちらの古民家(通称:アロマン邸)はめちゃくちゃ様変わりする予定とのこと。すでに吹き抜けを作るために必要な下準備や仕上げは済ませていて、準備万端な状態です。
この後の作業では面積にして8畳ほどある2階の床板を抜き、大きな吹き抜けを作っていきます。事前に一部の床板を抜いてある状態ではありますが、これは相当大変な作業になりそうです。
2階の間取りは手すりが付いた向かって左側が趣味部屋、今立っている中央が廊下、趣味部屋の向かいの右側が寝室になる予定とのこと。真ん中に大きな吹き抜けができて、それをコの字で囲む形になるそうです。現状や間取りを確認したら、早速作業する様子を見せてもらいましょう。
解体作業スタート
2階の床を抜く前に、まずは1階の床と窓の養生をしておきます。続いて2階での作業に移りますが、解体作業ということで安全面に配慮し、ヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、手袋、アームスリーブ、安全靴を着用しておきました。
解体作業は足場を確保するために奥からスタートして、廊下に向けてどんどん床板をはがしていくという手順で進めることに。床板の状態をチェックすると、どうやら両端と真ん中の3点がとても長い釘で留められているようです。釘がさびている可能性が高いため、まずは板の上からハンマーで釘をたたき、さびを落とすことにしました。
何度かたたいてから持ち上げてみると、1枚目の床板は拍子抜けするほどあっさりと取り外すことができました。ただ床板が分厚くて重く、かなりしっかりとしていたため、筋肉痛になりそうな予感がしたそうです。
こんな感じで順調に取れてくれたらいいけれど……と思いつつ2枚目に取り掛かると、こちらは簡単に取れそうにもありませんでした。そう簡単に取れるはずがないよな、と再認識したたかひろさんはてこの原理を利用して、床板を1枚1枚はがしていきます。
古民家再生をはじめた頃のたかひろさんは、ただただ力任せに解体作業をしていたそうです。しかし今ではあまり無駄な力を使うことなく、効率よく解体できるようになったそうですよ。
床板を何枚かはがしたところで、一旦はがした床板を1階へと下ろすことに。事前に床板を抜いておいた部分の真下に作業台を置き、その上に床板を立てかけておいて、後でまとめて外に運び出すことにしました。
その後も次々と床板をはがしていきますが、解体作業は見た目以上にきつく、残り5枚の地点で満身創痍になってしまったようです。しかし負けじと作業を続けていると、猫ちゃんが1階の養生の上を走り抜けていきました。どうやら家の様相が変わりすぎて、猫ちゃんもびっくりしているようです。
吹き抜けが完成!
なかなか外れない床板は1階から突き上げて、ふらふらになりつつも全ての床板を取ることに成功。ついにずっと憧れていた吹き抜けが爆誕し、1階から見上げた美しい光景と開放感を目にして、たかひろさんはかなりテンションが上がっているようです。
吹き抜けにしたことで2階の明かりが1階にも来るようになり、家の中が全体的に明るくなったとのこと。ついに1階から見上げる先に姿を現した梁や天井の羽目板の高さに感動し、想像よりもすばらしい眺めに感無量な様子のたかひろさんなのでした。
続いては抜いた床板を外に搬出しますが、解体で体力を消耗しているたかひろさんにとっては相当な重労働です。なんとか全ての床板を搬出した頃には、すっかり汗だくになっていました。
その後作業台に乗って梁に掃除機をかけると、長年床板が乗っていた梁には相当量のホコリが積もり、一部は手で触るだけで簡単に崩れるほどボロボロな状態でした。シロアリやキクイムシなどの被害のようですが、何かしらの対処が必要になりそうです。
現状床板は抜いたけれど、まだ1階と2階の間には梁がある状態です。太い梁は構造的に抜くことはできないけれど、2本の細い梁は抜いても問題ないため、抜いて階段を作ろうと考えているのだとか。しかし1人で梁を抜くのはあまりにも危険なので、後日助っ人を呼んで作業をする予定だそうです。
大工さんに見てもらったら……
それから途中まで作業をしておいた、2階の寝室の壁の石膏ボードの続きを張り、漆喰で仕上げていきます。張った石膏ボードに漆喰の下塗りをして一晩乾燥させ、仕上げの上塗りを行いました。
続いてはボロボロになっていた梁の対処をすることに。まずはどこまで虫食い状態なのか探り、虫食いがひどい部分は切り落とします。あまりの状態に気は滅入ったけれど、幸いにもここは構造的になくても問題がない梁だったそうです。こちらの補修は、また別日に行うことにしたのでした。
その後いつもお世話になっている大工さんが、状況を見に来てくれました。作った吹き抜けや問題の梁をプロの目線で見てもらいましたが、何の問題もなかったそうです。むしろ美しく激変したアロマン邸を見て、「もう何でもできる」「大したもんだ」とたくさんほめてくれたそうですよ。
最後に1階の窓の養生を外したら、今回の作業は終了。念願の吹き抜けができたことを喜びつつ、1階から吹き抜けを見上げたたかひろさんは、その圧巻の眺めにうっとりしているようです。
現状は梁が汚れないように養生をしていますが、本当はすぐにでも養生を取りたいのだとか。しかしまだ木工作業をしてホコリが立つ可能性があるため、今はぐっと我慢して、養生を取る作業はゆくゆくの楽しみにとっておくそうです。
なお1階と2階をつなぐ階段については、後日大工さんに作ってもらう予定とのこと。そのほかにもさまざまな計画や構想があり、アロマン邸はまだまだ様変わりしていく予定だそうです。今後のアロマン邸がどんな姿になっていくのか、とても楽しみですね。
「圧巻ですね」「もうプロの領域」と反響
動画には、「わぁぁぁぁい! たかひろさんのうれしさにバンザイです」「いつもながらの頑張り屋さんですね。大工さんにほめてもらえて本当に良かったです、すっかり腕を上げてもうプロの領域ですよね」「一階から見た梁が本当に素晴らしい!!圧巻ですね♪」「すごいです!確実に自分の理想通りになってきてますね。毎週ここにきて、自分も頑張ろうって気持ちになります」といったコメントが寄せられていました。
夢とロマンを追い求めるたかひろさんのさまざまな活動や、これまでのリフォームの様子などは、YouTubeチャンネル「アロマンch」で公開中です。
「アロマンch」動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「アロマンch」
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