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ダイソーの外掛けフィルターを使って、ドブ川の水で生き物を飼育してみた様子が「汎用性高そう」「いい自由研究素材」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で、7万4000回以上再生されています。
ダイソーで外掛けフィルターを購入
動画を投稿したのは、釣りや水生生物、アクアリウムについて発信しているYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」のまつりさん。以前には、ライギョの赤ちゃんに心臓を与えてみた動画が話題となりました。
今回の動画は、まつりさんが100円ショップのダイソーに行って、水槽用の外掛けフィルターが1000円で販売されていたため、気になって購入したところからのスタートです。
アクアリウムの専門ショップではないダイソーで、しかも1000円という価格で販売されている外掛けフィルターはどんな性能なのでしょうか。今回はこのフィルターを実際に使ってどんなものなのか、どの程度のろ過能力があるのか試しつつ、生き物を飼育したいと思っているそうです。
フィルターを組み立てる
早速開封してみると本体は透明ではなく、少しくすんだ感じのプラスチック製でした。小型の水中モーターはUSB電源かつ、電源コードが長めであることからなかなか使いやすそうです。
なおこのような製品は、使用前には各部品を水洗いした方がいいとのことで、まつりさんは一度組み立ててから水洗いをするつもりです。フィルターには2枚のろ過マットが付属しており、黒い方は活性炭のろ過マットで交換目安は2週間、白い方はバクテリアのろ過マットで交換目安は3週間となっていました。
続いて説明書を見ながら、水中モーターが完全に水中につかり、底面に触れないようにパイプの長さを調整。フィルターの作り自体はかなりシンプルで、簡単に組み立てることができたようです。
このフィルターが適合する水槽の目安は、水槽の底から水面までの高さが15センチ以上かつ、水の量が12リットル以下とのこと。今回はこのフィルターを使って、幅31センチ、奥行き16センチ、高さ23.5センチほどで、約10リットルの水が入る水槽を立ち上げてみることにしました。
水槽に水を入れてから電源を入れてみると、しっかりと水をくみ上げて、一般的な外掛けフィルターと同じ動きをしてくれました。ある程度の水量調整が可能で、流れる水の音はそれほど大きくなく、モーターは水中に入っているため音はあまり気にならないそうです。
動作を確認した後は実際にフィルターを使い、どの程度のろ過能力があるのか、生き物が飼育できるのか検証することに。フィルターを丸ごと水洗いしたら、生き物を飼育する準備は完了です。
なお今回はフィルターのろ過能力を試すため、水槽にはあえて汚い水を入れようと考えているとのこと。まつりさん宅の前にあるドブ川(水路)の水をくみ、同時にガサガサで捕れた生き物を水槽に入れ、飼育してみます。
ドブ川で水くみ&ガサガサ
早速ドブ川に水をくみに行くと、いい感じに茶色く濁っていました。続いてガサガサをしてみたところ、スジエビやモツゴ、テナガエビに続いて、特定外来生物のブルーギルが捕れました。
まつりさんは「捕獲した外来生物はリリースしない主義」であることからブルーギルはその場で締めて持ち帰り、飼育しているレッドスネークヘッドのエサにするそうです。
ドブ川の水は茶色く汚れていますが、もともと生き物たちが住んでいた水でもあります。そのため水槽にドブ川の水を入れ、特に水合わせなどの作業はせず、直接モツゴ4匹とスジエビ3匹を導入することに。しかし水槽の水はあまりにも濁っていて、水中フィルターも生き物の姿もはっきり見えず、カメラのピントも合わないという状態でした。
ここに、エビがつかまったり流れをよけたりする場所としてダイソーの人工水草(200円)を水洗いして入れておくことにしました。
ダイソーのフィルターを1週間稼働させる
撮影2日目。ろ過フィルターはドブ川の水の汚れを吸着し、茶色く染まっていました。画面越しで見るとやや水の透明度が上がっているものの、目視ではほとんど変化を感じないとのこと。しかしモツゴもスジエビも元気なので、生体の飼育に関する性能には問題ないようです。
撮影3日目。稼働して48時間経過したフィルターは、さらに茶色く染まっています。水槽の水はだいぶ濁りが取れて透明度が上がり、モツゴもスジエビも元気で、エサも食べてくれました。日本の淡水魚であるモツゴは丈夫で生命力も強く、飼育しやすいうえにとってもかわいいそうですよ。
撮影4日目。水槽の水はかなり透明度が上がり、魚たちが泳ぐ姿がはっきりと見えるようになりました。立ち上げてから一度もろ過マットを洗っていないという状況を踏まえると、このフィルターの性能はなかなか悪くなさそうです。
撮影5日目。水槽の水は奥の方まで見えるほど、透明度が上がっていました。撮影6日目の水は、上から肉眼で見るとやや黄ばんでいるそうですが、画面越しではかなりキレイに見えますね。
撮影7日目。さらに水の透明度が上がり、モツゴの体にある膨らみに気付けるほどになりました。自然採取の個体は寄生虫や腫瘍などの影響で、体の一部に膨らみがあることも珍しくないそうです。
撮影8日目、フィルターを稼働して丸1週間が経過しました。水槽の水はカメラ越しで見るとほぼ透明、肉眼で見ると若干黄ばんでいる感じはあるそうですが、かなりキレイになりました。汚れた水を入れていたため、ガラス面が汚れている可能性もあるかもしれません。
1週間であれほど汚かった水をほぼ透明にしたうえに、飼育した生き物たちもみんな元気に生きている。この状況を見ると、ダイソーのフィルターの性能は悪くないといってよさそうです。
なお問題なく使用できそうな製品ではありますが、今回はpHなどを測定しておらず、また飼育した生体は生命力の強いモツゴとスジエビです。そのため、ショップで購入した魚を飼育する場合は、また状況が変わる可能性があるかもしれません。
最後にろ過マットを取り出して見てみると、1週間ドブ川の水をろ過し続けたマットは汚れをたっぷりと吸着して、茶色く染まっていました。なお交換用のろ過マットは2種類とも、100円で販売されているとのこと。今回はバクテリアが定着していると思われることから、カルキ抜きをした水でざっと洗って、もう少し使ってみることにしたそうです。
今回「リアルドブ水水槽」を立ち上げてダイソーのフィルターを1週間使った結果、作りはちょっと安っぽいけれど、生き物を問題なく飼育できることが分かりました。空いているスペースにリングろ材やウールマットなどを入れると、もっと性能を上げられそうだと感じたそうです。
「すげー!」「初めてアクアリウムやる人にはいいかも」
動画には、「フィルターってすげー!」「ダイソーに売っていることにびっくりです」「水中ポンプは汎用性高そう。フィルターは増設してやればさらに性能は上がるんだろうな」「交換用マットも売ってるのが良いですね、初めてアクアリウムやる人にはいいかもしれないですね!」「簡単に水槽出来そうでいいですね、夏だったらいい自由研究素材だ」といったコメントが寄せられていました。
まつりさんは、飼育しているたくさんの生き物たちの様子をYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」で公開中です。
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