2025/12/30 10:45（公開） 
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2種類の研磨機を使い、海岸で拾った石を2週間磨き続けた動画がYouTubeに投稿されました。時間と手間を掛けて磨き、石の変化を楽しむロマンのある内容に「素晴らしい！」「これは大作！」と感動する声が上がり、動画は記事執筆時点で8万6000回以上再生されています。
石を磨く遊び「ロックタンブリング」に初挑戦
投稿したのは、YouTubeチャンネル「まめふくろうMamefukuro」。運営するまめふくろうさんが、大好きな石と鉱物に関するコンテンツをメインに発信しており、以前にはダイソーで見つけた石を磨く動画や、宝石発掘キットで遊ぶ様子が話題になりました。
今回は、海外では割とポピュラーだという、石を磨く遊び「ロックタンブリング（Rock Tumbling）」に初挑戦します。この日のために、一度に複数個の石を磨くことができる研磨機を購入し、動画内で初めて使用するとのこと。
磨く石は、2025年2月に同チャンネルで公開された海岸での石拾い動画（前編／後編）内で拾った「チャート」と呼ばれる堆積岩から、研磨機の容器に収まる量を選びました。ビフォーの時点でもカラフルできれいですが、表面はガサガサとした印象です。
回転式研磨機に石を入れて回す
まずは回転式の研磨機・ロックタンブラーを使って磨くステップ1です。容器の80％くらいの石を入れたら、それより少なめの水と、粉末状の炭化ケイ素の研磨剤「70 カーボランダム」を投入。セットしてスイッチを入れると、容器内がゴム製ということもあり、思ったよりも静かに回り始めました。
そこから中身を取り出したのは1週間後。容器の中は泥でいっぱいで、削れた粉が出ていました。ザルにあけて水洗いし、乾燥させてから確認すると、石の表面のカサカサが取れてなめらかになったことが確認できました。ただし、小さな段差や穴が消えるほどには削れていませんでした。
振動式ロックタンブラーの登場
次は、振動式のロックタンブラーで研磨します。こちらの研磨機はどうしても音がうるさくなってしまうため、まめふくろうさんは友人の工場の空いたスペースを作業場として借りています。
容器内には研磨効果を高めるために、大小2種類のセラミックメディアを石とともに入れています。全体を濡らしたら、付属キットの研磨剤「シリコンカーバイド 100／120」を投入してフタをしてスイッチオン。スムーズに回転していることを確認したら、開始から2日後にザルにあけます。
水で洗浄しつつ、マイクロ歯ブラシでも1個1個丁寧に磨いてきれいに。このステップ2の終了時点で、表面はよりなめらかになり、ほんのり角が取れた様子。ここから再び振動式ロックタンブラーに石とセラミックメディアを戻したら、研磨剤だけより粒が細やかな「シリコンカーバイド 700F」に変えて、同じ要領で研磨します。
このステップ3でも開始から2日後にザルにあけて洗浄します。ここで超音波洗浄機も追加し、石の穴やすき間に入った研磨剤を落としています。乾燥後にチェックすると、「明らかに模様がわかるようになりました」と、大きな変化を感じられます。中には光沢が出始めた石も……。
続くステップ3.5は、最終仕上げ前の“プレ研磨”として、研磨剤を「S.C.GR. IOLOX」に変えて再び振動式ロックタンブラーで磨いていきます。翌日にまた丁寧に洗浄したら、ついに最終研磨となるステップ4へ。ここでは石を傷つけないように新しい容器とメディアを使い、見た目が小麦粉のような粒の細かい研磨剤「Hard Stones Polish Raybrite TL」を振動式ロックタンブラーに投入して磨きます。こちらも翌日ザルにあけたら洗浄の工程へ。洗浄のたびに歯ブラシで丁寧に磨いて、4～5個ずつ超音波洗浄機で洗う作業を根気強くこなしていてすごい……！
約2週間の石磨きを終えて
こうして13日間かけて、全ての工程を終えた石は、ビフォーと比べて明らかにツルツルとしていて、乾燥した状態でも光を反射してピカピカと輝く美しい見た目に。石にもよりますが、全体の8割くらいは光沢が出ています。ジャスパー（碧玉）などはきれいな鏡面になっていて見とれてしまうほどです。
初めてのロックタンブリングということもあり、研磨剤が取り切れずに表面に残ってしまったり、超音波洗浄機の振動で一部欠けが発生してしまったりといった失敗も。また、「この石たちはもう少し鏡面になると思っていました」と、予想を裏切る結果になるのもまた面白いですね。ロックタンブリング、これはかなり奥が深そうだ……！
「お〜すごい!!」「やってみたくなりました！」
興味深い結果になったこちらの動画には、「お〜すごい！」「やってみたくなりました！」「いやぁ凄いとしか言いようが有りません。私もきれいな石を買ったりはしますが、自分でここまで磨いてしまうとは！ほんとにすごい」「こんな機械が有るのを知らなかった」「これは大作！」など、驚きや称賛の声が寄せられています。なかには「これだけの数の石をそれぞれの変化が分かり易いように全部同じ位置に配置してる」と、まめふくろうさんの撮影中のこだわりに感激する声も届いています。
まめふくろうさんはYouTubeチャンネル「まめふくろうMamefukuro」のほか、Instagram（@mamefukuro）でも情報を発信していますよ。
まめふくろうさんの動画まとめ
動画提供：YouTubeチャンネル「まめふくろうMamefukuro」
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