ねとらぼ

2025年はオリジナルアニメが大豊作、6作品がトップ10入り。

10位:クラシック★スターズ

 「歌×アイドル×クラシック」という、一見すると突飛な組み合わせに全力の熱量を注ぎ込んだ本作。有名なクラシック曲を大胆にサンプリングした楽曲と、ライブシーンの圧倒的な勢いは、視聴者の度肝を抜き続けました。

 アンケートでは「キングレコードの悪ふざけは実家に帰ったような安心感がある」といった独自のノリを愛でる声が続出。特に、主人公のベートーヴェンが雷に打たれて「運命」が鳴り響くシーンには多くのアニメファンに衝撃を与えたようです。ただし、奇抜なだけでなく、キャラクターたちが抱える葛藤や熱い思いを丁寧に描くドラマ性も高く評価されていました。

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9位:陰陽廻天 Re:バース

 本作は「サイバーパンクな平安京で巨大ロボットを操るヤンキー陰陽師」という、情報量の多すぎる設定を驚異のバランス感でまとめ上げた、デイヴィッドプロダクションによる意欲的なオリジナル作品です。ファンからは「設定は無茶苦茶なのに一本筋が通っている」「1クールを通じてまったく飽きさせない脚本が素晴らしい」と、毎週のように戦況や人間関係がひっくり返る怒涛の展開により、「TVアニメの醍醐味を味わえた」とたたえられていました。

 特にヒロイン・ツキミヤが放つ毒舌や、終盤の敵味方入り乱れる熱い展開は、視聴者の心を強く揺さぶった様子。しかし激戦区となった夏クールでやや埋もれがちだったことが残念がられる、隠れた傑作ロボットアクションです。

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8位:アポカリプスホテル

 トップ10入りした作品のなかでは比較的世間からの評価を得た作品かもしれません。しかし「ネットで局地的に話題にはなっていたものの、もっと評価されていい」と推されていたのが「アポカリプスホテル」です。

 人類が衰退したあとの銀座にあるホテル・銀河楼で働くロボットのヤチヨを主人公に、個性豊か過ぎる客ら人間以外の存在たちが織りなす、ほのぼのSF日常といった風情の作品ですが、どこか物悲しくも心地よい世界観が本作の唯一無二の魅力です。淡々と、しかし確実に心を揺さぶるストーリーテリングの力と、安定したクオリティーの高さが目の肥えたアニメファンをうならせていました。

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7位:誰ソ彼ホテル

 春の「アポカリプスホテル」を抑え、今年のホテルアニメで最高位となったのは「誰ソ彼ホテル」でした。本作は生と死の狭間にある誰ソ彼ホテルでの人間模様を描いたミステリーで、原作ゲームを単に映像化するだけでなく、アニメ独自の1クールの物語として再構成した手腕が高く評価されました。

 「推理、ファンタジー、群像劇のバランスが絶妙」「アニメだけで完結しつつ、原作もプレイしたくなる販促アニメの鑑」と、その完成度を絶賛する声は多数。オムニバス形式で語られる宿泊客たちの人生ドラマと、後半に向けて収束していくメインストーリーのキレのよさ、そして多くの言及が集まった「強烈な存在感を放つ男・大外聖生」は、ミステリー好きならずとも一見の価値ありです。

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6位:渡くんの××が崩壊寸前

 一見するとライトでキャッチーなラブコメですが、その実態は依存や執着といった思春期の歪みを真正面から捉えた人間ドラマが展開するのが本作です。10年前から続く人気マンガを原作に、2クールという尺を使って、「子どもでも大人でもない」高校生たちが恋愛を通じて「大人」になっていくさまを丁寧に描き出しています。

 ファンからは「単なるヒロインレースではなく関係性の再構築まで描いて、『恋愛1回で人生が決まるわけではない』というこれまでのラブコメへのアンチテーゼ的なよさがある」「中盤以降は親世代の視点が絡み、子どもの近視眼的な恋愛を相対化する構成が素晴らしい」と、その脚本の深さに驚く声が寄せられています。

 見放題ではFOD独占配信という視聴環境がハードルとなり、広く話題になりにくい状況でしたが、「他サービスでも配信が解禁されたら、その日のうちに全人類に薦めたい」と熱弁するファンがいるほど、一度見ればその丁寧な心理描写の虜になりそうな作品です。

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5位:もめんたりー・リリィ

 10年ほど続く本ランキングにおいて、孤高のスタジオ・GoHandsの作品が本作で初めてトップ5入りしました。「もめんたりー・リリィ」は「髪の毛一本一本まで動く」と話題となった超絶密度の映像と、「割烹(かっぽー)」というキャッチーなフレーズによって彩られたポスト・アポカリプスSFです。

 ファンからは「GoHandsにしかできない唯一無二の映像体験」「キャラクターの死や記憶の継承などを通じて人間の条件を問う、意外にも骨太なストーリー」と、映像・内容の両面で高く評価されています。霞れんげら少女たちが終末世界を歩き、戻れない変化を引き受けていくロードムービーとしての完成度も高く、ただの雰囲気アニメに留まらない深い余韻を残しました。

 「クセの強さが万人受けしないのはわかるが、このクセこそがGoHandsの魅力」「GoHandsはこれでいいんですよとゴリ押しで言いたくなる」と熱く推す声が多く、映像表現の限界に挑み続ける制作陣の情熱と、SFとしての質の高さが同居した、非常に挑戦的なオリジナル作品です。

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4位:Turkey!

 「もめんたりー・リリィ」に続いて、工藤進監督作の「Turkey!」が4位となりました。「青春×ボウリング×戦国時代」という、予測不可能な組み合わせを強気に成立させてしまった2025年最大の“怪作”として、多くのアニメファンの心に刻まれたようです。

 長野県千曲市を舞台にした女子高生部活ものという表向きの顔を持ちつつ、第1話のラストで戦国時代へタイムスリップ!  最終的には命がけのボウリング勝負を繰り広げるという衝撃展開の連続は、原作のない、視聴者の誰も先を知らないアニメの真骨頂であり、オリジナル作品が強かった2025年を象徴する作品といえるかもしれません。

 「ボウリングと戦国というスネークアイ(難関)への偉大な挑戦」「企画自体がクレイジーだが、SFとしては無駄に真剣」と、その作風を楽しんだ声が殺到。一方で、少女から大人への成長や死生観といった重いテーマを、「ボウリングの二投目」というメタファーに乗せて描き切る手腕には目を見張るものがあり、(戦国時代側のメインキャラクターを演じた)ベテラン声優陣が「感動作」と口をそろえるのも納得の、熱い魂が込められた一作です。

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